5時だよ、ゴハンだにゃん

(元)外ねこさんに支えられる日々と、
野良猫さん一家TNRの記録

うっし-の体調不良

2021年11月26日 | 猫の体調不良と通院
うっし-の異変に気付いたのは、オヤジの葬儀やその後の手続きなどに忙殺された9月が過ぎた10月の初めのことだった。
本当は少し前から頭の隅で気づいていたと思う。食べる量が少ないんじゃないか?減ってきているんじゃないか?と。だが、わずか数十分を切り取るだけの
時間では、うっしーはそれなりに元気そうに見えていたし、元気だと思い込もうとしていたのかもしれない。
10月に入って、うっし-の便が出なくなった。そして朝出しておけばたいてい空になっているはずの可溶性繊維のドライがちっとも減っていないことに
今更ながら気づいた。
元々巨大結腸で摘便をし、以後も下剤を続けているうっし-だ。便が少ない…といえばまず詰まっていることが考えられるわけで。
詰まっているから食べられないのだろう、直腸を触わってみるかなと臀部を引き寄せて「えっ…」。ぷりぷりだった臀部の肉がごっそり落ちていること、
毛ツヤが悪くぱさぱさしていること、そしてぺったんこの腹部に驚いた。
出ないから食べないんじゃない。食べていないから出ないんだ。
この時点ではうっし-食べようとしないわりと元気に動き回ってはいた。ただし水様物の嘔吐が少し増えていることには気づいていた。誰の物かは判別不能だが。
発熱や咳嗽を含めた感冒症状はない。口腔内を確認しても口内炎はない。肉眼的黄染はない。
だがこの日を境にうっし-の食欲は完全に廃絶、ベッドに引き籠る時間が増えた。
完全に私の観察不足。気づいてやれなかった申し訳なさと気づけなかった自分にイラつき、どうかこれ以上の悪化をしないでくれと祈りつつ…。
嘔吐を誘発しては意味がないので様子を見ながら少量ずつ…の強制給餌で凌いでなんとか受診にこぎつけた。
BW前回より−0.9㎏ かなりの痩せ方だ。X-Pではやはり便の貯留はなく、完全に食べていないから出ない状態。肺野は元々きれいではなく慢性気管支炎様で
それは以前とさほど変わりない。ではなぜ食べられないのか?原因としては気管支炎により呼吸状態が悪い、慢性的に呼吸が悪いことで心不全が進んでいると
いった呼吸循環器系の原因と、膵胆管の消化器系の原因が考えられるとのことだった。
血液データは全体に悪くない。胆管肝臓系のデータも今のところ問題になるほどではない。とりあえず呼吸循環系の状況を探っていくことに。心不全の状態を
診るためにBNP値の測定を外注する。膵胆管系の炎症が原因としても治療内容は被るので、抗生剤とプレドニンの内服を開始し経過をみることになった。

以下経過を記録したもの。
10/6 受診 X-P 血液検査 抗生剤/ステロイドsc 輸液  帰宅後水様物多量に嘔吐 手持ちのセレニア0.5錠内服させ様子見る 
    夕 アモキシリン0.5 嘔吐とまっているが食欲なし 引きこもっている
10/7 朝 セレニア0.5 アモキシリン0.5 食欲なし だるそう 毛つや悪くバサバサ 高カロリーチュール1/2本強制給餌
    夕 水様物嘔吐痕あり 輸液100 プレドニン0.5 アモキシリン0.5 高カロリーチュール1/2本強制給餌
10/8 朝 セレニア0.5 アモキシリン0.5 食欲なし 動いてはいるが寝ている時間が長い 高カロリーチュール1本強制給餌 
   VETよりBNPは正常範囲内と連絡あり、慢性膵炎の可能性示唆。前回受診後嘔吐ありセレニアを使用していることを報告、そのまま投与継続可とのこと
    夕 輸液100 脱水あり プレドニン0.5 アモキシリン0.5 高カロリーチュール1本強制給餌
10/9 朝 嘔吐痕あり 少し元気 ドライに興味をしめし数口食べる セレニア0.5 アモキシリン0.5 高カロリーチュール1本強制給餌 
    夕 輸液100 プレドニン0.5 アモキシリン0.5 ロイカナ少し食べてある 高カロリーチュール1本強制給餌
10/10 朝 ドライ食べる アモキシリン0.5のみ セレニアやめる  
     夕 シーバ喜ぶ おかわりする まだ脱水気味 排便あり 輸液100 プレドニン0.5 アモキシリン0.5 
             
             11日深夜 帰宅時、ベッドに居る
10/11 朝 シーバ食べる 活動性上がるがまだ本調子ではない感じ 全体に被毛ツヤはよくなり柔かい アモキシリン0.5 プレドニン0.5 
     夕 銀スプウェットは匂い嗅ぐだけ シーバは食べる ロイカナ食べてあるアモキシリン0.5 輸液せず様子見る 臀部少し肉付き改善
10/12~食欲改善傾向。ロイカナ中心に食べている。輸液なし。アモキシリン・プレドニン継続。
             
             15日深夜 帰宅時 久しぶりにラティス越しに座って待っている
10/15 再診 BW0.5㎏戻る アモキシリン0.5×2回/日 プレドニン0.5/隔日に減量して投薬継続 下剤内服再開
             
             15日朝 ニッキさんを毛繕いする余裕が出てきた
10/28 内服終了

今回の病態、結果的には慢性膵炎による食欲低下の可能性が考えられる(膵リパーゼ値は測定未)が、いずれにせようっし-に負担をかけてしまったのは
私の観察不足が原因であることに変わりない。反省しきり。
ひとつだけ幸いしたことがあるとすれば、これ以降うっしーの便通が安定したこと。食べて出すことが当たり前にできるありがたさ。

相手がヒトであれ動物であれ、その命を預かり守ることは難しく、その責任はすべからく重い。
あらためて記録を紐解きながら思うのは、自分の生活を整えることの大切さ。
猫たちはその身をもって私にそれを教えてくれているのかもしれない。