goo blog サービス終了のお知らせ 

一陽来復~近藤聡彦のファゴットブログ~

ニューヨーク帰りのファゴット奏者が綴る下関音楽日記

Bach/Fauré/Mozart Triptych for bassoon and piano.

2020年05月22日 | 動画
ここでよく動画を紹介している、
オーベリン音楽院ファゴット科教授で、著名な演奏家の
ジョージ・サカキニ氏のYouTubeアカウントを久々にのぞいたら、
演奏動画が追加されていたので、その中から一つ御紹介

今回は小品集。
バッハの「ヴィオラ・ダ・ガンバ ソナタ第2番」から「アンダンテ」。
フォーレの「小品」。これって元は歌曲らしい。
モーツァルトの「ヴァイオリンの為のロンド」の3曲

リサイタルやると、つい大きい曲ばかり並べてしまうけど、
こんな風に、それぞれ表情の違う小品を集めるのもいいよなあ


コメント

We Are NY Phil @ Home: Judith LeClair on Giving Tuesday

2020年05月11日 | 動画
先日ニューヨーク・フィルが、広く寄付を募ったその返礼として、
首席ファゴットのジュディス・レクレアーが、
ミルデの「アンダンテとロンド op.25」のアンダンテ部分を自宅で演奏。

伴奏しているのは御主人のジョナサン・フェルドマンで、
同じくニューヨーク・フィルの鍵盤楽器奏者。
彼は伴奏や室内楽もよくやるので、
僕がニューヨークに住んでいた時には、何度も演奏を聴く機会がありました

撮影者は息子さんで、途中ワンちゃん達も登場

おまけ:僕が演奏したミルデの全曲版です「紆余曲折の末に」
コメント

Mahler Symphony No. 2, Fifth Movement: Brass Chorale

2020年05月05日 | 動画
4月30日に、バーンスタイン&ニューヨーク・フィルが演奏した、
マーラーの交響曲第2番「復活」が、全米でテレビ放送されたそうで、
それに敬意を表して、ニューヨーク・フィル金管セクションが、
第5楽章のコラールをオンラインで演奏

で、なんでこれがこのブログのネタかって言うと、
このコラールは、金管とコントラファゴットで演奏されるからなんだけど、
テューバと共に下で支えるコントラのカッコいいこと
マーラーは楽器の使い方上手いよなあ。
この低音の充実ぶり

みんな素晴らしいコントロール
コメント

A Boléro from New York

2020年04月10日 | 動画
世界中のオーケストラの、
今シーズンの残りのコンサートが、全てキャンセルになっていますが、
YouTubeや各種SNSを使って、いろんな試みが行われています。

ニューヨーク・フィルは全員在宅で、ラヴェルのボレロを演奏。
コロナとの最前線で頑張ってくれている医療従事者に、
感謝のメッセージを送っています

ファゴットのジュディのソロも、始まって直ぐに出てきますよ

これ、編集もオケメンバーがやったようですが、大変だったろうな

コメント

Ryouhei Nakagawa

2020年04月03日 | 動画
またまたYouTubeを漁っていたら、
恩師の中川良平先生が演奏する、
ヴィヴァルディのファゴット協奏曲抜粋を発見

これ当時LPレコードで出たけど、確かCDで再販されてないはず。
この録音欲しいんだけど~

さすが先生、いい音だし上手いなあ。ジャケ写が若いなあ

コメント

Mozart: Sonata in Bb for Bassoon and Cello K.292

2020年03月16日 | 動画
例によってYouTubeを漁っていたら、
米オーベリン音楽院のファゴット科教授で、
演奏家としても著名なジョージ・サカキニ(George Sakakeeny)氏が、
モーツァルトの「ファゴットとチェロの為のソナタ」をアップしているのを発見。
彼はアメリカンスタイルの、いい音しているんですよ~

最後の第3楽章アインガングで、
ある曲のメロディーが出てきてビックリ(13分過ぎ頃)
遊んでるな~

お楽しみあれ
関連 「サカキニ氏のebook」   「アメリカン カルテット」
コメント

魔法使いの弟子

2020年03月02日 | 動画
例によってYouTubeを漁っていたら、
リンカーンセンター公式アカウントに、
1992年のニューヨーク・フィルのライブ映像があるのを発見。
曲はディズニーの「ファンタジア」でおなじみ、
デュカスの「魔法使いの弟子」後半のファゴットパートソロから。
指揮は、当時音楽監督になったばかりのクルト・マズア。

始まって直ぐ首席のジュディース・レクレアー、恩師レナード・ヒンデル先生、
そして副首席デヴィッド・キャロルが映る。先生若~い
1992年といえば、まさに僕はマネス音大に在籍していた頃。
この頃のヒンデル先生にお世話になっていました
他のパートにも、当時の名物奏者達がズラリ。
今はだいぶメンバーも入れ替わって、ジュディも最早古株の方。

ニューヨーク・フィルとメトロポリタン・オペラ、
それにカーネギーホールには足繁く通い詰めました
このコンサートも会場で聴いてたかも。

クリアに澄んだサウンドが、いかにもアメリカのオケって感じ
コメント

シュナイダーのファゴットソナタ

2019年12月01日 | 動画
前回のリサイタル(2017年5月)で演奏した、
ダニエル・シュナイダーのファゴットソナタは、
ジャズとクラシックの融合を目指して書かれたカッコいい曲です。

サックス奏者でもあるシュナイダー氏は、
本来サックスソナタとして、この曲を書いたそうですが、
1990年代前半にファゴットソナタとして改変。
丁度その時期は、僕がニューヨークのマネス音大に在籍していた頃。

僕も彼も同じマンハッタンに住んでおり、お互い同じ場所で、同じ空気を吸い、
同じ時代の流れを共有しながら、その中でこの曲が出来上がっていったのかと思うと、
いろんな事があったニューヨークでの生活を思い出して、とても感慨深いです

実は前回のリサイタルで演奏した時に、動画も撮っていたんですが、
画質が悪かったので、そのままずっとお蔵入りしていました。
しかし最近になって、動画を再確認したHP管理人氏が、
「演奏はいいのに埋もれさせるには惜しい」と、
本番時の写真に、僕が撮ったニューヨークの街の写真を合わせ、
思い出も込めて(笑)スライドショーにしてくれました。

曲のムードに何となく合ってる?NYの先生達も登場
ピアノパートがすごいんですよ橋口先生ほんと素晴らしい
楽しんでもらえると幸いです

「近藤聡彦ファゴットリサイタル2017」より。
ファゴット:近藤聡彦  ピアノ:橋口奏子
コメント

The bassoon reed - my system - by Mordechai Rechtman

2019年11月17日 | 動画
YouTubeを漁っていたら、いい動画を発見。

Mordechai Rechtman氏は1946~1991年の45年間にわたり、
イスラエル・フィルの首席ファゴット奏者を務めた名手。
現在94歳ながら、未だ精力的に活動されていて、
指揮者、教育者、そして編曲者としても知られています。
僕も、彼の編曲した楽譜をいくつも持っています

僕がニューヨークで、初めてイスラエル・フィルを聴いた時には、
彼は既に退団した後でしたが、その後も時々アメリカを訪れていて、
僕の敬愛する恩師で元ニューヨーク・フィルのファゴット奏者、レナード・ヒンデル先生は、
「彼は素晴らしい音楽家。とても尊敬している。」と言ってました。
「アキヒコも機会があったら、レッスン受けてみたらいいよ。」と仰ってましたが、
なかなか彼とタイミングが合わず、結局会う機会を得られなかったのは未だに残念

アメリカでも特にニューヨークは、イスラエル系移民も多いので、人的交流も活発で、
彼もインディアナ大や、マルボロ、タングルウッド音楽祭で教えたりしたようです。

この動画、前半は彼のリードに対する考えや、
その調整法まで、良い事をいろいろ語ってくれますが、
彼が自分の本について語っているようなので、
「そんな本あるのか?」と、ネット検索してみたらなんと発見
ちょっとこれ知らなかったな。本の宣伝動画でもあるらしい。タイトルそのままだし(笑)。
すぐ手に入れよう

そして後半は彼の演奏と共に、演奏家としての歩みが出てきますが、
その錚々たる顔ぶれに、彼は戦後のイスラエル~アメリカ~ヨーロッパの、
オーケストラ文化を担った人だったんだなあと思います
日本はウィーンとベルリンばかりで、ここら辺の話はあまり語られませんが(笑)。

是非見て下さい。いい音してるんですよね
コメント

水上の音楽

2019年10月22日 | 動画
今年のダブルリード合宿で、
みんなで演奏したヘンデルの「水上の音楽」。

YouTubeにはとっくにアップされていたんだけど、
ドタバタしていて紹介するのを忘れていたので、
遅ればせながら

今年は指揮者を仰せつかったので、やってみました。

コメント

ラセッティのトリオ第1番

2019年10月09日 | 動画
先月の「下関チェンバーアンサンブル 名曲♪室内楽コンサートVol.6」より、
A.ラセッティの「三重奏曲ヘ長調 作品13の1」です。

モーツァルトと同時代のイタリア人作曲家ラセッティ。
1780年頃のパリで、鍵盤楽器奏者、作曲家として活躍したらしいけど、
生没年も諸説あり、その生涯にはまだ不明な点が多いようです

各パートはそれぞれフルートかヴァイオリン、
ファゴットかチェロで演奏出来るように書かれています。

第2楽章「愛の歌またはヴィラネラの両方」冒頭のファゴットのメロディが印象的で、
それがやりたくて今回選曲したと言ってもいいくらい

その他にもいいメロディが多く、曲は楽しいオペレッタを見るかの如く展開。
よく聴くと難しい事がさらっと書いてあったりしますが(笑)、
聴き易い感じなので、今回御来場して下さった皆さんにも好評でした

ヴァイオリン:志村寿一 ファゴット:近藤聡彦 ピアノ:山根陽一
コメント

モーツァルトのピアノトリオ K.502

2019年10月07日 | 動画
先月の「下関チェンバーアンサンブル 名曲♪室内楽コンサートVol.6」より、
モーツァルトの「ピアノ三重奏曲 変ロ長調K.502」です。

モーツァルトが書いた6曲のピアノトリオの中の1曲で、
彼のピアノ協奏曲に通じる曲想と、室内楽的緻密さを併せ持った名曲。
ロマン派の時代が、もうすぐそこまでやって来てるのを感じさせてくれます

「チェロパートをファゴットで演奏して、ちゃんと成立するのかなあ?」と、
初回リハまで結構不安でしたが、まああまり違和感無く出来たかな?

ヴァイオリン:志村寿一 ファゴット:近藤聡彦 ピアノ:山根陽一
コメント

ピエルネの演奏会用独奏曲

2019年10月04日 | 動画
先月行った「下関チェンバーアンサンブル 名曲♪室内楽コンサートVol.6」。
その時に演奏した、G.ピエルネの「演奏会用独奏曲Op.35」です。

1898年に、パリ音楽院バソン科の卒業試験曲として作曲された名曲。
フランスでは機会毎に、著名な作曲家が新曲を書きおろすことが多くて、
埋もれて忘れられてしまう曲も数多いけど、
この曲はファゴットの重要なレパートリーになっています。
僕も、たぶん今までで一番多く演奏したソロ曲の一つです

この曲を演奏すると、当時世界一の大都市だったパリが、
我々の想像以上にオシャレで、都会的だったんだろうなと、いつも思います

改めて聴くと、「あそこをもっとこうやれば良かったなあ
とかいろいろありますが(笑)まあ聴いてやって下さい

ファゴット:近藤聡彦 ピアノ:山根陽一
コメント

Zen and the art of double reed maintenance

2019年01月24日 | 動画
先日から中国&日本ツアーに行っているシカゴ交響楽団。
ファゴット奏者のMiles Maner氏が、
リードの事について、いろいろ話しています。

寒いシカゴから暖かい台湾に来たら、リードは当然変化するので、
彼は完成リード10本とブランク16本を持って来ていて、
各地の気候に合わせて仕上げるとの事。
太平洋を渡ると、リードの変化が大きいんだよねえ。
そうそう。思い出した

彼のリードの仕上がりのきれいな事
楽器は古いヘッケルみたいだね。
いろいろと情報量の多い動画

これ見ていたら、また一つリードのヒントに気づいたので、
早速自分のリードに試してみよう
コメント

Introducing Beethoven's Contrabassoon

2018年11月17日 | 動画
西洋音楽史上、交響曲でのコントラファゴット初デビューは、
ベートーヴェンの「運命」第4楽章なんだけど、
例によってYouTubeを漁っていたら、その頃のコントラ動画があったので御紹介。
オリジナルからのコピーだそうです

現在使われているコントラも、楽器&リード共に充分大きいと思うけど、これは更に巨大。
サムネイルの状態は、ハイドン「天地創造」の低音を出す為に、
延長筒を装着した図だけど、大砲以外の何物でもないな


コメント