一陽来復~近藤聡彦のファゴットブログ~

ニューヨーク帰りのファゴット奏者が綴る下関音楽日記

おかえり~

2024年03月21日 | ファゴット
先週ルボアに調整に出した楽器が、
今朝下関に帰ってきました
さあ、どんな風になったかな?

組み立てて吹いてみると、
お願いした気になる箇所は全て改善。
しかも音色が良くなってる
今回お願いした箇所はメカに関する箇所ばかりだったので、
良くなっても音色にはあまり影響ないはず。
さすが萩森さん素晴らしい
どこをいじったのか聞いてみよう

ちょっと確認のつもりが楽しくなって延々と吹いてしまった
これで楽器はしばらく安心だ。
さあリード作らなきゃ。
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久しぶりに上京(楽器だけ)

2024年03月14日 | ファゴット
1年3ヶ月振りにルボアに楽器調整を依頼。
今年はいろいろ忙しくなりそうな気配なので、
今のうちによく調整してもらっとかないと

萩森さんによろしく~
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U高ファゴットも復活!その前に

2023年05月10日 | ファゴット
先日のT高に続き、
去年1年空席だったU高のファゴットも復活
初レッスンはリサイタル後なんだけど、
顧問のN先生がその前に楽器を見て欲しいとのこと。
まあ1年間放置されてたからなあ

吹いてみると楽器は健康
だけどオイルが切れてキーがガチャガチャなので、
ホコリや水垢の掃除をしながらキーオイルを指す

コルクが凹んでキーの開きが大きくなり、
音程や音色のバランスが悪くなってる箇所は、
古いコルクを剥いで新しいのに交換

さあ、これでしばらく大丈夫。
キーのガチャガチャ音も静かになったよ

学生の楽器の状態まで気にかけて、
N先生さすがだなぁ
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念願の新品!

2023年02月20日 | ファゴット
Y高がついに新品のファゴット購入を決定
JDRで選んだ楽器を僕が選定することに。

今朝、東京から大きな荷物が二つ到着

いざ開封

今回選ぶのはアドラーのスタンダード。
最近のケースはコンパクトで背負えるから良いなあ

新品の匂い

早速組み立てる。ピカピカだ

両方吹いてみる。
同じメーカー同じ型番の楽器でも個性が全然違う。
付属のボーカル4本も全部試して、どれが相性が合うか確認。

今回はあまり悩まずに決まった。
右の楽器に決定
これならいい戦力になりそうだ

これで山口県にまた一つ良いファゴットが増えてとてもうれしい
明日東京に里帰りさせて、気になったキーの再調整をしてもらって、
次のY高ファゴットパートのレッスンでお披露目だ
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1年10ヶ月振りに楽器が上京

2022年12月07日 | ファゴット
最近楽器を吹いていて少し違和感を感じていたので、
ルボアの萩森さんに相談したら見てもらえることになりました。

ファゴットは大きいから、
一箱でスッポリ入るダンボールってなかなか無いのよね

二箱合体させたら楽器を入れて、隙間に新聞紙を詰め込む。
コロナのせいもあって東京には随分行ってないな
明朝発送

しっかり治してもらってね
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Orefici入手!

2022年05月27日 | ファゴット
ニューヨークの先生達に勧められながらも、
向こうの楽譜屋さんで現物に出会わないままだったエチュード、
Oreficiの「Bravoura Studies」。

しばらく存在を忘れていたけど、
最近SNSで外人さんが吹いてるのが流れてきて興味に火がつき、
ある楽譜屋さんが「在庫有り」になってるのを見つけたので即注文。
そして今日無事到着

問答無用さあ、やるぞ

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フィルムケース復権

2021年05月17日 | ファゴット
「何か水入れにいい物はありませんか?」と、
最近数人から聞かれました

ひと昔前はカメラのフィルムケースが丁度いい大きさで、
水漏れもしないし、携帯にも便利だったので、
ダブルリードの人達はみんな使ってたと思うけど、
近年はカメラがデジカメに替わって、
フィルムケースが家に転がってる時代じゃないんだな~

100均で探しても、なかなかいい物が無い
何かないかなあ?と探してたら、
「フィルムケースをAmazonから買って~」と、
ネットに書いてる人を見つけたので、
「そんなのAmazonにあるの」と探してみたら、
あったよAmazon恐るべし

という訳で早速注文の今朝到着。

今回買ったのは10個セットで1600円位。
なんとも見慣れた懐かしい感じ

ついでにJDRの水入れと比較。
左がフィルムケースで右がJDRスリムタイプ。

JDRのは蓋が大きいけど、水入れ部分はほぼ同じ高さ。
どっちも5センチちょっとくらい。

径はフィルムケースの方がひと回り大きい。

今やフィルムケースはAmazonから買う時代とは
でも商品説明にも書いてあったけど、小物入れとしても便利なんだよね
欲しい人はレッスンの時にあげまーす
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リーズンスタッフのスタンド

2021年05月06日 | ファゴット
ニューヨーク時代から愛用しているファゴットスタンド。
ファゴットは楽器が大きいので、スタンドがあると便利。

でも自宅でレッスンする時は、ゲストにこのスタンドを貸すので、
自分の楽器は部屋の角に立てかけたり、床に転がしてたけど、どうにも不便。
とはいえ、大きなスタンドがいつも二本あるのは邪魔だしなあと思ってたら、
ドイツのリーズンスタッフ社のスタンドはコンパクトで、折りたためるようなので
これにしようと思ったら、日本で買うと28,000円くらい

随分高いので、ほとんど諦めかけてたら、
先日リーズンスタッフのHPで、セール品のスタンドを発見!
「B stock」と書いてあって「?」と思ったら、アウトレット品の意味らしい。
説明文は「ひっかき傷があったり、ロゴが薄かったりしますが、動作は大丈夫。」
「すっごいひっかき傷があったら、ブログネタにしてやろう」ということで注文。

と言うわけで、今回4月29日に注文し、30日にドイツからUPSで発送。
到着予定は5月12日だったけど一週間後の6日朝、下関に無事到着。
ヨーロッパからの物流も回復してるみたいだな

開封の儀。

文章の無い、写真だけの組み立て説明書が同梱

説明書を見ながら組み立ててみると、小さいけどしっかりした作り。
金属製なのでそれなりに重い。さすがドイツ製。質実剛健

「ところでひっかき傷はどこにあるのかな~」と、眺め回したけど見当たらない。
「んもしかしてこれ?
ロゴの近くに、塗装が小さく擦れて、地金の銀が見えてる箇所を発見
画像の赤丸の中だけど、随分小さいなあ。言われないと分からないくらい。
な~んだがっかりでもこういうのが気になる人もいるんだろうなあ
あとで黒マジックでちょこっと塗っとこう(笑)。

楽器を立ててみる。お~バッチリ
これは便利になるなあ

気になる今回のお値段は、送料込みで117,57ユーロ=16,142円也
いい買い物でした。まだあるみたいですよ
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スリムタイプ

2021年02月22日 | ファゴット
楽器ケースに入れてる、リードの水入れが壊れてきたので、
代わりを探してて、最近JDRのスリムタイプってのを入手

左がスリムタイプで、右がJDRが以前から扱ってた水入れ。
以前の型は僕の楽器ケースにはちょっと大きくて、
使ってなかったんだけど

以前のはファゴットのリードを入れると、取り出す時に、
縁の出っ張りにチューブの端が丁度引っ掛かる
スリムタイプは糸玉くらいまでしか浸からないけど、
リードの上下をひっくり返して浸ければ良いので、
僕はこれくらいの水量で充分

蓋がしっかりしてて水漏れしなさそうなので使ってみよう。
社名のシールはそのうち剥げちゃいそうだけど
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4年ぶりに楽器だけ上京

2021年02月05日 | ファゴット
ちょっと前から気になっていた、
テナージョイントのコルクのひびが、
だんだん大きくなってきたので、
ルボアに送って修理してもらう事にしました

前回も2月だったなあ。
乾燥して楽器がちょっと痩せた時に、
ひびが大きくなるような?
まあここは結構力が加わる箇所だからなあ。

ついでに健康診断もお願いして、いろいろ調整してもらおう
ずっと吹いてると気がつかない変化もあるからね。

スーパーからもらった段ボール二箱を合わせて、輸送箱を作る。
気をつけて行ってきてね
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珍しい楽器

2020年12月29日 | ファゴット
いつもなら、今日は年末のお楽しみ、
「Bassoon Bush~ファゴット交流会」の日なんだけど、
今年はコロナのせいで開催見送り
来年はやれると良いなぁ。
本当に残念。 去年の12月29日Bassoon Bash'19 無事終了!

さて、Bassoon Bushの記事の代わりと言ってはなんですが・・・。
先月C中が、新たにダブルリードセクションを立ち上げた時に、
顧問O先生が、T中秘蔵のファゴット2本を借りてきました。

問題はその内の1つの方で、
ケースを開けたらベルの最低音LowBキーが、
真っ直ぐじゃなく、途中で曲げてあるタイプ。
一時期アマティかどこかが、曲がってるタイプを販売してたと思ったので、
てっきりそれだと思ったら、ベルの刻印はあれ?「YAMAHA」
「これ何?初めて見たけど、こんなタイプあるの?
 もしや秘かに流出した試作品が」と一人で興奮
黄色い円の中のキーが曲がってる。

その後、日本のダブルリード界の生き字引、
ルボアの萩森さんに電話して聞いてみました
正体はヤマハのスチューデントモデル、YFG-411。
いわゆる廉価版だそうです。
90年代中の数年間だけ製造されたけど、
あまり数が売れず(たぶん全国で30~40本位では?との事)、
当時販売価格90万円前後だったけど、採算が取れなかったので、
惜しくも数年間で製造終了してしまったそうです

僕は90年から渡米していたので、
この頃の事情にあまり詳しくないんですよね
テナージョイントのオクターブキーも横に向いてる。
これもアマティみたいだな。

「設計はスタンダードとあまり変わらないんだけどね~。」という事らしいです。
確かに写真の数箇所以外、特に変わった感じじゃなかったです。
左手小指のE♭とD♭キーの間に、ローラーが無かったですね。

この楽器も、もう直ぐ30年選手なんだなあ。
現在ヤマハは音大生やプロ向けのスタンダードモデルだけ製造していて、
これも高価なので、おいそれとは手が出ませんが、
ファゴットがそんなにバンバン飛ぶように売れる訳もなく、
採算はギリギリくらいらしいです

最近欧米の各メーカーのファゴットも、じわじわ価格が上がってきており、
ファゴット人口を増やす為にも、廉価版の存在は欠かせないけど、
メーカーさんも商売なので、難しいところですねぇ

さて、今年はすっかりコロナに振り回された一年でしたが、
自分としては、吹き方やリードにいろいろ気付きがあったり、
また新しい出会いがあったりして、
演奏会は出来なくとも、それなりに得るものもあったかなと思っています

来年はコロナも収まっていって、
徐々に演奏会が出来るようになって欲しいなぁ

みなさんもこんな時なので、健康にお気をつけて、
そして良い年をお迎え下さい
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シートストラップノススメ

2020年11月26日 | ファゴット
立ってファゴットを演奏する時は、
首や肩から楽器を提げるネックストラップを使いますが、
座って演奏する時は、お尻に敷くシートストラップの方が、
楽器の重さが身体に掛からず、楽に演奏出来るのですが、
日本ではなぜか「常にネックストラップ」って人が多いですね
上がネックストラップ(以下ネック)、下がシートストラップ(以下シート)。

初めて渡米したばかりの、コロラド州アスペン音楽祭で、
ひと月程経った頃、あるアメリカ人のファゴットの学生から、
「あなたはなぜ、いつも楽器を首から提げてるの?」と言われ、
「ええっ」っと見回したら、僕以外は全員シートでした

アメリカでは、ほぼ100%シートです。
レッスンでも、学校の試験でも、オーディションでも、リサイタルでも、
当たり前の様に椅子が置いてあり、座って演奏していました。
チェロと同じような扱いですね。
まあファゴットは楽器が重たいので、なるべく座りたいですが
椅子の座面に敷いて使います。

僕がニューヨークに住んでる間に、
ニューヨーク・フィル定期公演の曲目として、
モーツァルトのファゴット協奏曲が2回程取り上げられたので、
どちらも聴きに行きましたが、
指揮者の横にはチェロのソリスト同様に、
四角い小さなひな壇が置かれ、
その上には椅子、前には譜面台と楽譜が置かれて、
首席奏者のジュディス・レクレアー氏は当然の様に座って、
シートで演奏していました。

まあニューヨーク・フィルの場合、
定期公演は同じ曲目で四日間やるので、
協奏曲も4回全力で吹くとなると、
せめて座っても良ければ座りたいですよね

ヨーロッパ方面は、常に肩や首から吊り下げてる人が多いみたい。
日本で常にネック使用の人が多いのも、その流れなんでしょうね
ただファゴットは楽器が重たいので、
僕はネックだと吹く時に首が前に出て、姿勢が悪くなったり、
また肩こりにも悩んでいたので、シートがとても重宝しています

ヨーロッパの人達は、東洋系と比べると、
男女共に背も高く、体格も良くて、骨格も太いので、
こういう人達なら、常にネックで吊り下げてもへっちゃらなのかも。
人種的にどちらかというと小柄な日本人には、
座って吹く時はシートが良いのでは?と思っています
ブーツジョイント底部のカップに開いた穴に、フックを掛けます。

レッスンの時に、ずっとネックを使っていて、
首や肩が曲がって姿勢が歪んでる人に、シートを使ってもらったら、
楽器の重さから身体が解放されて、楽になった途端に、
目の前でみるみる音が改善した事が何度もありました
首や肩に楽器の重さがずっと掛かってると、
身体が力んで強ばっている事に気付きにくいようです。

という訳で、楽器が重くて肩こりに悩んでるあなた
余計な力が入って、タンギングや指の動きが遅いことに悩んでいるあなた
シートストラップがお勧めですよ

思わず長文になってしまったので、使い方はまた近々書きます
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運指表作りました

2020年11月08日 | ファゴット
みんながよく使ってる、
インターネットで手に入る運指表には、
前々からいろいろ思うところがあって
初心者の頃はあれでもいいけど、
ちょっと上手くなってきたら、
あのままじゃいろいろ不都合なんですよね

そこで自分が日頃使ってる運指をまとめて、
ついに運指表を書きました。
以前からやろうやろうと思ってたんだけどね

レッスンに来たみんなに、順次渡していきますね。
もらってやってください
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お盆も明けて

2020年08月17日 | ファゴット
お盆は特にどこへ行くでもなく、久しぶりにのんびり。
さあ、そろそろ再起動するかぁ~

しばらく楽器の手入れをしていなかったので、先ずは久々の大掃除から
ホコリを取り、キーオイルを指すのはもちろん、緑青を取ってやらないと。
キーを外して磨くと、劣化したフェルトがポロリと取れたりして更に仕事が増える(笑)。

キーの動作が軽くなり、余計なノイズも消えて、
聞こえるのが自分の吹いている音だけになると気持ちいいね
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トーンホールの掃除

2020年05月30日 | ファゴット
もう1つ、掃除関係でまとめてなかったのが、
指の穴=トーンホールの掃除

ここも音程と響きに影響大なので、
特定の音程が悪かったら、リードをいじる前に(笑)、
ボーカルと一緒に掃除して欲しい箇所です。

僕が使っているのは、このブラシ。
金管の人達がマウスピースの掃除に使うやつ。
これは小さいから、ホルンかトランペット用だと思います。
ニューヨークの先生達が「これがいいよ~」とお勧めでした。

中が汚れていると、これを2~3回突っ込んだら、
何やら粉状のものが出てくる(笑)。
パッと見える入り口より、奥の管との接点付近に、
乾燥した水垢が溜まりやすいみたい。

水に浸した綿棒で掃除する人もいるけど、
ブラシの方がよく取れてるようです。

穴が完全に塞がった楽器には、幸いまだ出会わないけど、
指で直接塞ぐ5つの穴が、それぞれ少しずつ狭まって、
いろんな音の音程に影響が出てきます

ここもボーカル同様、よくさらってる人ほど汚れているので、
時々きれいにしましょう
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