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シロクマックスのアラフォー、ぼちぼちアメリカ生活

アメリカ生活のあれこれをつれずれに書いてます。
移住して8年、ぼちぼちやってます。

ケンタッキーダービー展望 ゆる訳

2013-05-03 | アメリカ生活のあれこれ

フロリダダービーの勝ち馬オーブ(父マリブムーン)はただ単に周囲を騒がせている馬ではありません。ケンタッキーダービーの前売りにて7対2で一番人気に押されています。チャーチルダウンズ競馬場の朝の調教では、すっかり第139回ケンタッキーダービー出走馬の顔になりました。

「私はオーブの走りが好きです。彼はほんとうに軽やかな走りをしますね。」

KYダービーに3度優勝している競馬の殿堂入りトレーナーのボブ・バファートは言います。彼は今年KYダービーに出走馬を送り出すことができませんでした。調教師のマックゴーヒーは今年マリブムーン産駒のオーブをKYダービーに出走させます。これは2002年以来のことです。62歳のマックゴーヒー師はKYダービーに勝利したことがありません。競馬ファンは彼の名前を聞いて「イージーゴア」を思い出すことでしょう。1989年の3冠レースにてサンデーサイレンスの宿敵として活躍した馬です。

「本当にエキサイトしているね。全てに対してだ。」

オーブは4月29日の追い切りにて4ハロン47秒48の時計を出しました。

マックゴーヒー師は続けます。

「フロリダダービーからずっと全てがうまくいっているね。長年競馬に携わってきたけど、それと同じくらいエキサイトしている。そしてそれを楽しんでいるんだ。こんなことは久しぶりだね・・・・多分・・・本当に久しぶりなんだよ。我々は馬を正しい方向に導いてやらなければならないと考えているんだ。アメリカ競馬の最高峰のKYダービーに勝つチャンスがあるってことにエキサイトしているよ。」

オーブに騎乗するのはジョー・ロザリオ騎手です。これは彼にとって初めてのKYダービー制覇への冒険となります。そしてその冒険は16番枠から始まります。発走は5月4日の午後7時です。オーブはフロリダダービーを含め最近の4レースに全て勝利しています。(鞍上はジョン・ヴェラスケス)フロリダダービーではKYダービー出走馬のイッツマイラッキーデイ(父ローヤーロン)に先着しています。ちょうど時期を同じくしてヴェラサーノもタンパベイダービーを勝ち、4戦4勝としていました。トッド・プレッチャー師の5頭のKYダービー出走馬の一頭、モアザンレディ産駒のヴェラサーノは4対1のオッズです。枠番は14番で、鞍上は殿堂騎手ジョン・ヴェラスケス騎手です。(彼はオーブではなくヴェラサーノを選んだ)ヴェラスケスは2011年のアニマルキングダム以来2度目のKYダービー制覇を目指しての騎乗になります。ヴェラスケス騎手はしばらく落馬負傷により戦列を離れていましたが、5月2日(今日)のニューヨーク州ベルモント競馬場に復帰しています。

「体調は良好だよ。」

41歳の乗り役は言います。

「体を動かすことにはなんの問題もなかったんだよ。しばらく戦列を離れていたことがなにか影響するとは思わないね。」

続く・・・・ハズ・・です

今日はもう千代の富士の引退記者会状態なので、また明日がんばりマウス。

 

 

 


エイダン・オブライエン師5度目のケンタッキーダービー挑戦

2013-05-02 | アメリカ生活のあれこれ

アイルランド調教馬で、総賞金2ミリオンドルのUAEダービーの勝ち馬ラインオブバトルがケンタッキーダービーに出走するために5月1日、ケンタッキー州のチャーチルダウンズ競馬場に到着しました。このケンタッキー産のウォーフロントの牡馬は生産者であるジョセフ・アレン氏と、パートナーであるスーザン・マグナー氏、マイケル・テイバー氏、それからデリック・スミス氏等によって所有されています。調教師はアイルランドのエイダン・オブライエン師です。アーチの肌馬ブラックスペックを母に持つラインオブバトルは6戦3勝、獲得賞金は約1・2ミリオンUSドルです。アシスタントトレーナーのT.J.カマーフォード氏はアイルランドのオブライエン厩舎からチャーチルダウンズ競馬場までの移動を約14時間だったとしています。ラインオブバトルはアイルランドのシャノン空港からチャーター機でシカゴまで飛び、シカゴからルイヴィルへと移動しました。カマーフォード氏は、移動はスムーズであり、馬は扱いやすかったと語っています。ラインオブバトルは検疫の後、5月3日に馬場入りする予定です。

「(移動は)速やかに行われました。我々は今まで多くの馬の移動をこなしていますからね。なんの問題もありません。馬は100%の状態です。」

ラインオブバトルは3月30日にドバイのメイダン競馬場にて行われた1900mのUAEダービーにライアン・ムーア騎手の騎乗で1 1/2馬身差で勝利しました。同馬はオブライエン師にとって5頭目のダービー出走馬となります。過去3年連続してこの世界的トレーナーはUAEダービー馬をKYダービーに送り込んでいます。アシスタントのカマーフォード氏は言います。

「我々がKYダービーに連れてきた馬はみんな同じUAEダービーを勝ってきました。エイダンはUAEダービーに勝ちたいのです。なぜならそのレース(UAEダービー)が世界でもっともメジャーなレースだからです。」

2011年、オブライエン師はマスターオブハウンズでKYダービー5着でした。2012年のダディロングレッグスは競走を中止しました。

「(KYダービーを)勝つことは簡単なことではありません。我々はほとんどといっていいほどこのレースに挑戦してきました。神は挑戦者に味方するはずです」

KYダービー本番にもライアン・ムーア騎手が騎乗する予定です。


ジョン・ヴェラスケス騎手、ロイヤルアスコット開催にてアニマルキングダムに騎乗決定

2013-04-29 | アメリカ生活のあれこれ

ジョン・ヴェラスケス騎手は2011年のケンタッキーダービー馬のアニマルキングダムがイギリスに遠征した際に、同馬に騎乗することになりました。アニマルキングダムがキャリアの最後として挑む、6月にイギリスにて行われるロイヤルアスコット開催のG1レースに騎乗します。

「ジョニーは他のどのジョッキーよりもこの馬のことを知っているからね。それに彼はすでにロイヤルアスコットにて成功を収めている」

とトレーナーのグラーム・モーション氏は言います。

「彼はすでにロイヤルアスコット開催にて勝利しているから、もし我々が1マイルのレース、クイーンアンステークス(Eng-G1)にアニマルキングダムを出走させることになった場合は彼の経験が生きてくるからね。」

ヴェラスケス騎手はかつて2000年、2001年そして2011年にロイヤルアスコットにて騎乗したことがあります。ヴェラスケス騎手はアニマルキングダムには2012年の2月にフロリダ州のガルフストリームパーク競馬場にて行われたアローワンスレース以来騎乗していません。ドバイワールドカップではジョー・ロザリオ騎手が同馬を勝利へと導きました。チームヴァロールの共同オーナーであるアーウィン・バリー氏はヴェラスケス騎手のロイヤルアスコット開催における経験値が決断の決めてだったと語っています。

「今現在のアメリカ競馬において、ジョーより素晴らしい騎乗をするジョッキーはいません。」

アーウィン氏は言います。

「我々はジョーは比類なき素晴らしいパフォーマンスをドバイワールドカップで見せてくれたと考えています。しかし、(アスコット競馬場の)騎乗経験のないジョッキーがこれまたアスコット競馬場での競馬が初めての馬に乗るというのでは、フェアではないと考えます。」(←この部分の意訳が難しいです・・・直訳になってます)また、決断の理由はヴェラスケス騎手が追い切りのためにロイヤルアスコット開催に先駆けてイギリスへと駆けつけてくれるということもあります。グラーム・モーション師はアニマルキングダムを開催初日のG1クイーンアンステークスと2日目のプリンス・オブ・ウェールズステークスに登録しています。馬の仕上がり具合に合わせてどちらのレース出るかのオプションを設けました。


ストームキャット死亡 storm cat euthanized at age30

2013-04-25 | アメリカ生活のあれこれ

元・米国リーディングサイヤーのストームキャットが4月24日に老衰のためにケンタッキー州レキシントン郊外のオーヴァーブルックファームにて安楽死の処置がなされました。30歳でした。父はストームバード、母はセクレタリアトの繁殖牝馬ターリングアです。ストームキャットはウイリアム・ヤング氏の生産、所有として現役時代にG1ヤング・アメリカステークスに勝利し、1985年のブリーダーズカップ・ジュヴェナイルにて2着という成績でした。生涯獲得賞金は約57万ドルでした。ストームキャットは1987年に現役から引退し、オーヴァーブルックファームにて種牡馬としてのキャリアをスタートさせました。1988年の初年度の種付け料は3万ドルで、その後20年を同ファームにて過ごし、最盛期には種付け料が50万ドル(1ドル100円として5千万円)にまで上がりました。オーヴァーブルックファームによれば、ストームキャット産駒の総合獲得賞金は127ミリオンドルで、8頭のチャンピオンホースと、プリークネスステークス、ベルモントステークス、ケンタッキーオークスの勝ち馬を排出し、さらに5頭のブリーダーズカップの各レースのウィナーを送り出しました。トータル108頭のステークスウィナーを排出しました。総合種牡馬ランキング首位を2度、2歳ランキングの首位を7度獲得しており、2012年度のブルードメアサイアーランキングで首位を獲得しています。オーヴァーブルックファームによれば、1歳セールにおいて、ストームキャット産駒は延べ462頭が売却され、売却額はトータルで319ミリオンドルを超え、91頭が1ミリオンドル以上の価格で取引されました。ちなみに、比較例として、ストームキャットの祖父であるノーザンダンサーは、延べ52頭が1ミリオンドル以上の価格で取引されました。これはストームキャットにつぐ記録です。

 

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