シロクマックスのアラフォー、ぼちぼちアメリカ生活

アメリカ生活のあれこれをつれずれに書いてます。
移住して8年、ぼちぼちやってます。

ヘビー級ライダーの憂鬱

2011-11-26 | アメリカ生活のあれこれ

前回の投稿から2週間ほど経ちましたか。シドニーは猛暑といってよいほどの

暑さで、早くも夏バテぎみのシロクマックス、体重69キロです。

そう、やっと久しぶりに60キロ台までウエイトを落とすことができました。

7月にシドニーに越してきたときには76キロありましたからね。

厩舎スタッフには70キロだと吹いてたんですけど、完全にオーバーウエイトでした。

ちなみにフロリダ州のオカラで乗ってたときは145ポンドでしたから、当時は

かなりがんばって落としてましたね。

やっぱり暑くなってくると絞れますね、馬も人も。毎日ビール飲んでますよ、

朝2本。夕方5本くらい。24本入りのカートンが4日もたないところが辛いですが・・・

ちなみにゲイ・ウォーターハウスはまったくライダーの体重を気にしない方なので、

まわりには確実にお前重いだろう?というヤツがいます。




以前紹介した、アイリッシュのエディ君。彼は身長も180センチくらいあるのですが、

どー見ても重そう・・・・・ということで、この前バツゲームで負けたら体重計に

乗るという遊びをやって、うまいこと彼をはめたんです。馬の体重を計るスケールが

あるので、超マジ嫌がる彼を3人で羽交い締めいして彼の体重を測定したところ、なんと

95キロ・・・・・コラ、エディ。それで2歳馬に乗るのはちょっと重すぎないかい?

彼は馬にまたがる時、さすがに遠慮してか女の子(それも20歳くらいの)しか

いないときは、足をあげてもらうLEG UPを頼まずに、自分でジャンプアップして

乗ります。

わかる!!わかんだその気持ちが俺には。

僕も75キロくらいあった時に、騎乗の際に女の子に足をあげてもらったら、その娘が

「ワン、ツー、うぎー・・・・」ってうめきながら僕を馬上に上げてくれたことがあって、

やっぱちょっと重くてかわいそうだな・・・・・と。

最近はよほどおっきな馬じゃない限りはなるべく自分一人でジャンプアップするように

しています。でも今日測ったら69キロだったから、今はそこまで重くないはず。

なんにしても体重が落ちてよかったです。

来週12月3日、4日、5日とメルボルンに行きます。生まれた仔馬を

見に行ってきます。

 


インスティンクション君はやっぱり出走

2011-11-10 | アメリカ生活のあれこれ

 

 

明日11月12日土曜日にサンダウン競馬場で行われるG2サンダウンギニーズ

先週から話題にあげております、インスティンクションがやっぱり出走するよう

です。登録だけ・・・・というわけではなかったようですね。騎手は前走に引き続き

クレイグ・ニューイット。いまいち抜けきらない若手騎手というイメージですが、

ヘボい騎手ではありません。明日のレースを楽しみにしたいと思います。

 


サンダウンギニーズを巡って

2011-11-07 | アメリカ生活のあれこれ

前回報告させていただきました母の父がエンコスタデラゴ(クーナックママのお父さん)

の現役競走馬インスティンクションINSTINCTION がなんと今週の土曜日のメルボル

ン開催 サンダウン競馬場で行われるサンダウンギニーズ Sundown Guneas G2

に出走登録をしているではありませんか!!

これは悩む。果たしてオーナーサイドからの要請なのか、それとも名将ミック・プライス師

進言によるものなのか?どーなんだ!?実力的にいって、ちと厳しかないかというの

が僕の意見です。だって前前走のカントリー競馬のカイントン開催で未勝利戦

を勝ち上がったばかりで、その後すぐに先週のステークスに優勝したのは

素晴らしいですけど、そっからさらに中6日でG2ってのは・・・・・厳しいよね~。

はっきり言って、オーナーサイドからの要請の場合、あまり素晴らしくない結果が

待ち受けているでしょう。着順が振るわない程度ですめばいいですけど、故障してしまっ

たり、馬に負担が掛かりすぎてしまって、長期の休養に入ってしまったりと、いろいろお断

りしたい未来が考えられます。この場合、オーナーサイドからの要請というのは

ミック・プライス師の馬の状態に関する意見は無視してという意味あいで。常に競走馬に

関するあらゆる決定権はオーナーにあります。だってオーナーがお金をだして買った馬

なんだし、一日あたり、安くない預託料を払っているわけですから・・・・・

最初から、先週の土曜日のステークスで賞金を加算できたら

サンダウンギニーに使いましょうという取り決めがオーナーサイドと調教師の間で

交わされていたならまだましで、最悪なのは勝ったからもういっちょ使おうという

後付けの意思決定。オーナーが使えと言えば、調教師に拒否権は基本的にありません

から、なんとかするしかないわけです。ここで厳しいながらもやれる範囲でなんとか

最善の結果をだすのも優れた調教師の手腕だと思います。ダメならダメでダメなりに

かっこつけるというのは大事だと僕は思います。常に最高の状態でレースに望めるとい

ことはあまりないのではないでしょうか?

僕にしたって、走って走れないこともないのであれば、なるべく走ってほしいと思ってます

しね。やっぱ競馬は走ってナンボだと思います。ただ所有していても競馬にいかない

なら面白くもなんともないでしょうしね。生涯成績で一億円稼ぐ馬に

巡り会うとしたら、例えば3年で20回走って、勝負になりそうなレースを慎重に選んで出

走して、結果、重賞一勝着外なしの堅実派で引退するよりも、

皐月賞もダービーも菊花賞も有馬記念も全部着外でいいから、元気に出走してくれて、

通算40回くらい走って走って走りまくってくれて、3つ4つくらい勝ってくれて、結果重賞

一個勝ってくれて、それでいて一億円稼いでくれたほうが僕はいいです。

なので、今週末、インスティンクション君は果たして出走するのかどうか?

あるいは出走するとして、どれくらいのパフォーマンスを重賞レースで見せることができ

のか、すごく興味があります。でるならでるで、ミック・プライス師お願いします。

 

 


自己満足を裏付ける,WEEK END INSTINCTION

2011-11-05 | アメリカ生活のあれこれ

今日は一ヶ月ぶりの休日。ゲイ厩舎は月一しか完全な休日はありません。でも週に2回は

午後の休みがあるので、全然問題ありません。どーせ朝の8時半には調教は終了するわけで

すし、午後休みということは、朝9時以降はフリーということです。これって精神的には

全日オフとなんもかわりません。

で、土曜日は競馬がたくさんあるので、(もちろんゲイ厩舎の所属馬も出走)

テレビをもっていない僕はお向いのパブにてぽっくりぽっくり飲みながらの競馬観戦でした。

メルボルンのG1レースにチビクッキーと同じお父さんをもつレッドトレーサーという

牝馬が出走しました。彼女はシドニーの首位調教師クリス・ワラー師が管理しており、

さらに軽ハンデ52キロ+元ゲイ厩舎の主戦騎手にして名手クリス・マンスが

スポットライディングということで密かに期待しておりましたが、残念ながら

馬群に飲まれてしまいました。ちなみに勝った馬アルバートザファットはクリス・ワラー

厩舎の馬でしたね。やっぱすごい厩舎だな、と。レッドトレーサーは残念でしたが、別方面

ですばらしい結果が!!これはかなり大きい!

メルボルンの第4競走で、インスティンクション(INSTHINCTION)という

3歳の牡馬がリステッドレースに優勝しました。総賞金15万豪ドル、一着賞金9万豪ドルの

レースでした。彼はイクシードアンドエクセルという

ダーレーの種牡馬の仔で、それも大事なのですが、一番大きい注目はお母さんのお父さん。

母のデラゴミストの父は僕の所有するクーナックのお父さんと同じエンコスタデラゴなんです!

ENCOSTA DE LAGO。 今年の種付け料11万豪ドルの豪国の種牡馬トップ3の

一角です。ところがこのエンコスタが、母の父としてはいまいち振るわないな・・・という

印象を持っていて、実は前日の金曜日の夜に多分5時間くらいかけてエンコスタを父に持つ

繁殖牝馬をツルリンとリストアップして調べまくってたんです。今一度エンコスタの繁殖牝馬の

繁殖ヒストリーを調べ直してみると、振るわないという表現は正しくないという結論に

達したのです。


エンコスタデラゴは1993年産、今日までに79頭のステークスウィナーを輩出、

延べ179個のステークス勝ちを収めているスーパーな種牡馬です。

エンコスタデラゴは1997年から共用開始、当初の種付け料は8500ドルでした。

1999年までは8500ドルの据え置きで、2000年に9350ドルにアップしています。

その後は活躍馬を出し続け、種付け料もうなぎのぼり。2001年は12500ドル、

2002年は22000ドル、2003年は38500ドルです。ちなみにピークは2008年の

302500ドル(約2800万円位)で、スーパーもスーパーです。今現在走っている

母父エンコスタの古馬はだいたい1997年-2002年くらいに生まれた母親の

仔が多いんです。従って集まっている繁殖牝馬の質も2003年以降と比べると

だいぶ質が落ちます。2003年はエンコスタの初期の代表産デラゴブロム(Delago Brom、

現在韓国にて共用中。5月のミックスセールで8万ドルで買われていたと思う)

がオーストラリアンギニーG1に優勝しているんですね。翌2004年はアリンギという

スーパー牝馬がブルーダイヤモンドSなどに優勝。こっから本格的エンコスタ時代が始まった

のかな?当時はあんまりそーいうの気にしてなかったから実感ないな。

アリンギは2001年産。クーナックママと同い年。種付け料が12500ドルの年の仔。


で、ポイントはといえば、デラゴブロムやアリンギが活躍した年以降に生まれた、エンコスタを

父に持つ牝馬たちの多くが、2008年に初仔を産んでいるという事実をつかんだことです。

2008年産は今現在3歳です。クラシック世代です。なるへそ。つまり、個人的には

母父エンコスタデラゴの馬で、質の高い繁殖牝馬の仔達はやっと今年から本格的に

ターフで走り出すものと結論づけたわけです。5時間にわたるPCとの格闘の末に

出した結論に自己満足して就寝した金曜日。まさかその翌日にさっそく僕の

調査を裏付ける結果がでるとは!!!

前述のインスティンクションの母はデラゴミスト、2003年産です!!!デラゴミスト自身、

現役時代は2006年のG2サイアーズプロデュースS、G3ブリーダーズSに優勝した

活躍馬です。デラゴミストのブリーディングヒストリーは以下の通り

2008 Instinction by Exceed And Excel(by Danehill)

2009 Filly by Fastnet Rock(by Danehill)   Foal death after birth

2010 Colt by Redoute's Choice(By Danehill)

2011 Filly by Redoute's Choice

です。2009年産のファストネットロックの牝馬が産後に死亡しているのが残念です。

やっぱお産は大変ですな。でも今年無事にリドーツチョイスの牝馬を出産している。

誕生日が10月6日だから、生まれて一ヶ月でお兄さんがステークスを勝ってくれたことに。

素晴らしい。これでお母さんはGウィナー、お兄さんもSウィナーという豪華な

ファミリーの一員に。このブリーディングヒストリーは本当に最高。過去4年で3頭の種牡馬と

交配していますが、全てディンヒルDanehillの後継種牡馬。

そしてチビクッキーの父デインシャドウDane Shadowもディンヒルの後継種牡馬。

よっしゃ、これやっぱエンコスタの繁殖牝馬×ディンヒル系種牡馬は相性がいい、いわゆる

ニックス関係にあるという認識が世間に浸透している証拠。

今後この配合パターンからより多くの活躍馬が出ることを期待してます。

今年クーナックの配合相手に選んだアマデウスウルフ Amadeus Wolfという

ヨーロッパからのシャトル種牡馬は、父がモーツアルトMozart、その父がディンヒルという

血統。やっぱディンヒルの血をはずすわけにはいきません。韻は踏まないとね。

とりあえず、ブルードメア(母父)サイアーランキングを先週末の37位から31位へと

アップさせたエンコスタ。2008年の初登場75位から、2010年49位、

そして昨年度は30位と着実に順位をあげている状況。今年(2011ー2012シーズン)

はなんとかベスト20にはいってほしい。そしてチビクッキーがセールに上場されるまでに

デインシャドウがステークス勝ち馬10頭、ステークス勝ち20個、エンコスタがブルードメア

サイアーランキングトップ10入りというのが僕のリクエスト。

一人でも多くのバイヤーから望まれる仔馬になってほしいです。


うん、こんなことしているうちに日曜日の午前が終了。PC始めると時間経つのが早い早い。

K先輩とかわらないよ、これでは。不健康だな、これは。よくない。

ちょっとクージービーチに散歩にでもでかけてみます。クージービーチはこんな感じ↓