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シロクマックスのアラフォー、ぼちぼちアメリカ生活

アメリカ生活のあれこれをつれずれに書いてます。
移住して8年、ぼちぼちやってます。

オーストラリアンダービー2013 イッツアダンディール、ロイヤルアスコットへの道

2013-04-16 | アメリカ生活のあれこれ

 


 

 

25戦無敗のブラックキャビアがG1 T.J SMITH ステークスに優勝した同じ日に、シドニーのランドウィック競馬場ではもう一頭ズバぬけたパフォーマンスを見せたイッツアダンディールがいました。このニュージーランド産のハイシャパラル産駒は、オーストラリア競馬史上5頭めとなる、シドニーにおける3歳クラシック完全制覇を成し遂げました。クールモアスタッド所属のアイルランド産の種牡馬ハイシャパラルは、今年のオーストラリアンダービーにおいて、1着馬と3着馬を送り出しました。現在までに7世代を送り出しているこのサドラーズウェルズの後継種牡馬は、42頭のステークス勝ち馬を排出し、うち24頭が重賞ウィナーになります。イッツアダンディールのダービーの勝ち時計は2分33秒49(2400m)です。同馬を管理するニュージーランドの調教師マリー・ベイカーは言います。

「楽勝でしたね?」

「彼はとてもリラックスして後方に待機することができました。シドニーにおける3つのG1勝利はスペシャルと言っていいでしょう。」

イッツアダンディールの次走は2週間後に行われる定量戦のクイーンエリザベスステークス(AUS G1)の予定で、このレースでイッツアダンディールは初めて古馬と対戦することになります。イッツアダンディールの母はザビールの肌のスターリールで、その母は1993年のニュージーランドのチャンピオンホースにしてクラシックウィナーのスターリングになります。



白熊的発言

競馬ファンならこの馬は覚えておくべきです。故障さえしなければ来年の今ごろはイングランドで走っているかもしれません。南半球の12ハロンではもはや彼の敵はいません。さらなる栄光を目指して必ずヨーロッパのターフを駆けると信じています。競馬っぷりがちょっとディープインパクトに似てるかも。


馬の速さを知って美代ちゃん(←ゆうきまさみの作品好き・・分かるかな?)

2013-04-13 | アメリカ生活のあれこれ

今回はちと面白い動画を発見したのでアップします。シロクマックスが以前勤めていたオーストラリアのGai Waterhouse厩舎の追い切り動画です。「追い切り」はオーストラリア英語でfast work(ファスト・ワーク)、アメリカ英語でwork outと言います。 日本でもジョッキーズeyeみたいな企画の映像はありましたけど、なかなか追い切りをビデオにしたのはなかったんじゃないかと思い、拾ってきました。ウェスタンシンボル(画面左)はシロクマックスもよく乗せてもらいました。当時はまだ重賞を勝つ前でしたけど、いい馬だな、と思いながら乗ってました。いつも2着、3着ばかりのちょい足りない馬でしたが、今ではすっかり2400mでG1を狙える馬になりました。ニュージーランド産のハイシャパラル産駒。2400mはうなずけます。

合わせの相手は現在豪国を代表する競走馬のピエロです。昨年度2011-2012年度の2歳G1の3冠馬。これは2歳戦が大好きな豪国といえども同国の競馬史上初の快挙でした。

 


動画をご覧になっていかがですか?特にラストの2ハロンからは本番の競馬一歩手前くらいまで早くなってます。(一杯ではないですけど) あのスピードから落馬したとして、体になにも怪我せずにいられると思いますか?得にジョッキーは体重との勝負です。頭にはコーンフレークみたいなセーフティハット、勝負服はペラペラの紙みたいなかるさで、紙オモツより小さい鞍にまたがってあのスピードです。落ちたら死んでもおかしくないですよね?僕も落馬が原因で左肩が思うように動きません。いまでも180度回すと痛いです。

日本の中央競馬は未勝利戦で一着賞金500万円です。騎手の取り分が賞金の5%ということになってますから、25万円。騎乗手当が5万円だと聞いたことがあります(未確認。間違ってても責任とりません。) では地方競馬はどうでしょうか?高知競馬はCー3組の競馬で「1着」で賞金が10万円。騎手の手取りが・・・・・中央と同じレートなら5千円です。言っときますけど、これ一着ですよ?捻挫骨折当たり前のこの職業。ちょっと前に中央競馬の障害レースの騎手が落馬で眼球が破裂したという記事を読みました。地方競馬なら朝の2時から調教つけて、競馬行って、勝って5千円・・・・・・・それでも地方競馬を潰すなと言えますか?現況の地方競馬は存在そのものが苦痛になっていると考えます。かといってひとつの競馬場を廃止すれば少なくともなん十頭もの現役馬が薬殺処分です。中央とか、地方とか言ってる場合ですか!!日本!!

 

 


ヴェラサーノ、ウッドメモリアルに優勝

2013-04-11 | アメリカ生活のあれこれ

 

 

無敗でウッドメモリアルSを制覇したヴェラサーノと、同レース2着のノーマンディインヴェイションは5月4日にケンタッキー州チャーチルダウンズ競馬場で行われるケンタッキーダービーにて再び対戦することになりました。4月6日にニューヨーク州のアクエダクト競馬場にて行われたウッドメモリアルSを圧勝したヴェラサーノは自身の競走成績を4戦4勝としました。このレース結果にトッド・プレッチャー調教師のアシスタントのマイケル・マッカーシー氏は「オーダー通り」と話しました。この勝利はトッド・プレッチャー師にとっては2010年のエスケンデレーヤ、2012年のジオモロジストに続く3回目のウッドメモリアル優勝となりました。「レースを見てください。ヴェラサーノは他馬を待って仕掛けています。彼は常にチャレンジされる側の馬で、そのチャレンジに答えています。とてもよいプレップレースでした。力を出し切らずに他馬を退けました。」

ヴェラサーノはレッツゴーステーブル、マイケル・テイバー氏、スーザン・マグナー婦人、そしてデリック・スミス氏等の所有馬で、初勝利は1月1日のフロリダ州のガルフストリームパーク競馬場でした。1930年のギャラントフォックスから数えて11頭の競走馬がウッドメモリアルSとケンタッキーダービーの両レースを制覇しています。一番最近の達成は2000年のフサイチペガサスになります。


白熊的コメント

ジョン・ヴェラスケス騎手が向こう正面から何度も何度も股下から後方を確認しているのが映像からわかります。これはおそらく実力馬ヴァイジャックの位置取りを確認していたのだと思います。ヴァイジャックは前走のゴッサムSで素晴らしい勝利を収めた馬で、今ケンタッキーで話題になっている種牡馬イントゥミスチーフの初年度産駒です。イントゥミスチーフはストームキャットの異系血脈ハーラン~ハーランズホリデーのラインを担う新種牡馬で、いきなりKYダービー戦線にこのヴァイジャックを送り出しました。それにしてもヴァイジャックが動くまでヴェラスケス騎手は動きませんでした。相手はこの一頭とおそらく決めていたのではないでしょうか?こういう駆け引きのある競馬は見ていて楽しいです。やはり相手あっての競馬なので、l後方で脚をためるだけためてあとは直線でどこまで・・・・というような競馬はあまり好きではないです。ヴェラサーノはこれでKYダービーに直行です。鍵はやはり本番の10ハロン(2000m)でしょうか。米国の3歳クラシック戦線では、KYダービーより前に10ハロン以上の距離の前哨戦はありません。ほぼ全ての前哨戦が8・5ハロンから9ハロンで行われます。私はこれでいいと思っていて、例えば日本の日本ダービーの前哨戦の青葉賞(芝2400M)も、青葉賞組はダービーを勝てないというジンクスがあるのなら、距離を2000Mに変更してもいいと思います。かつてキングカメハメハはNHKマイルC(1600M)で全力の競馬をして優勝した後に、日本ダービーも優勝しています。間隔は詰まっていても、1600Mの競馬の後ならダービーでも勝ち負けできるとなると、やっぱり12ハロンの競馬、つまり長距離レースは消耗するってことなんでしょうか?


米豪同時G1制覇なるか!?モアザンレディの子供達

2013-04-05 | アメリカ生活のあれこれ

ヴェラザーノを知らずして今年のアメリカ競馬クラシック戦線は語れません。なにしろ現在無敗の3戦3勝。前走のタンパベイダービーで初の重賞チャレンジでしたが、鞍上の名手ジョン・ヴェラスケスが2度も直線で後ろを振り返る余裕。この馬はかなり強いです。ヴェラザーノの父はモアザンレディ。豪国と米国を行きかうシャトルスタリオンの先駆け的存在です。モアザンレディの父はSouthern Haloですから、日本のサンデーサイレンスと同じ系統なわけです。なにしろこのヴェラザーノは多分モアザンレディが米国で送りだした最初のダートでのG1級の競走馬だと思います。そのヴェラザーノが今週末のニューヨークはアクエダクト競馬場にて行われるG1ウッドメモリアルステークスに満をじして出走します。このレースはケンタッキーダービーへの登竜門のひとつで、フロリダダービーと並び、米国東海岸エリアで行われるダービープレップの最高峰のレースです。このレースを楽勝するようだと、いよいよKYダービー制覇も現実味を帯びてきます。モアザンレディは米国においては後継種牡馬もおりませんので、是非このレースに勝利してモアザンレディの米国の最有力後継馬になってほしいものです。ちなみに今週は豪国においてもモアザンレディの最高傑作モアジョイアスが更なる高みを求めて、シドニーにてG1レースに出走します。今週末は米・豪両競馬大国にてモアザンレディの血が爆発するのでしょうか?詳細は週明けに報告できると思います。

 

下にタンパベイダービーの映像をアップしておきますから、お気軽にチェックしてみてください。

 


 

そして豪国の歴史的名馬と酔っ払って戯れるMとK 同馬の歴史上あっちゃいけない写真な気がします・・・・


ダーレーがアニマルキングダムの所有権の一部を購入

2013-04-04 | アメリカ生活のあれこれ

またまたゆるく翻訳します

ダーレーはケンタッキーダービー(USA gr.1)の勝ち馬にして、先日行われたドバイワールドカップ(UAE gr.1)の勝ち馬であるアニマルキングダムの所有権の29%を取得したと、オーストラリアのアローフィールドスタッドおよびチームヴァローインターナショナルは発表しました。その結果、アニマルキングダムは北半球ではダーレーが所有するケンタッキー州レキシントン郊外のジョナベルファームにて種牡馬生活を送ることになりました。このルロワデサニモーの息子は南半休においてはジョン・メッサーラ(オーストラリア英語ではマサラ)のアローフィールドスタッドで種牡馬となります。

「アニマルキングダムは傑出した競走馬です。」

ダーレーのCOO(チーフ・オペレーティング・オフィサー)のオリヴァー・テイトは言います。

「彼は単に才能あふれる競走馬ではなく、芝でもシンセティック(人口馬場)でもダートでも類まれな能力を見せました。また、ケンタッキーダービーやドバイワールドカップにおけるマイル&クウォーター(2000m)の距離のレースにも勝利しました。先週の土曜日のメイダン競馬場における勝利はその集大成といっていいでしょう。さらにアローフィールドのチェアマンであるジョン・メッサーラは付け加えます。

「我々はアニマルキングダムのマネージメント、及び彼の将来の国際的な種牡馬としてのキャリアをダーレーと共同で所有できることを喜んでいます。我々は常にダーレーとは(ビジネスとして)深い関係にありました。ダーレーの代表のシェイク・モハメド氏とチーム・ダーレーには最大級のリスペクトを持っています。」


「我々のかつてないほどの共同オペレーションにより、アニマルキングダムはチャンピオンホースからチャンピオンスタリオンへと更なる道を歩むでしょう」

現在のプランでは、可能であればアニマルキングダムを英国へと遠征させ、ロイヤルアスコット開催のクイーンアンステークスかプリンス・オブ・ウェールズステークスへ出走させることを検討しています。

 

白熊的発言

私の記憶が確かならば・・・・ドバイで引退じゃなかったかな・・・・欲がでるよね、人間だもの・・・・・

でもKYダービー馬がロイヤルアスコット開催で競馬をするのはかなりエキサイティング!!

正直この計画はかなり楽しみです。