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~酒LIFE~

酒LIFEのタイトル通り、お酒を中心とした日々の生活を描きたいと思います!

~ウーヒージャーカザ~

2013年06月09日 | 酒LIFE
皆さんこんにちは。タイトルのウーヒージャーカザ。沖縄の方言で♂ヤギの匂いという意味で、あまり嗅いでみたいとは思わないはずです。ただこの表現は、戦前の文化人、尚順男爵によって泡盛の古酒に感じられる香りの一つとして表現されたものです(三つしかない内の一つと表現しています)。
尚順男爵がこのように表現した香り。
その正体はおそらくカプロン酸系では?と。カプロン酸は非常に不快臭がする物質で、ヤギの体臭様の香りと言われています。(一度標準試薬で嗅いだことありますが非常に臭いです)
カプロン酸と言えば、日本酒が好きな方ならピンとくるのではないでしょうか。吟醸酒の、リンゴ様の香りと表現される代表的吟醸香「カプロン酸エチル」の前駆体(材料)です。
少し難しい話になりますが、このリンゴのようないい香りをたくさん作らせるために、酵母に「抗菌剤セルレニン耐性を付与」し、まずカプロン酸をたくさん作らせるという酵母の育種技術があります。賛否両論ありますがこの画期的な技術の開発により、それまでは特殊な吟醸造りでしか醸せなかったこの香りが、比較的容易に生成するようになったとも言われています。
清酒製造においては、カプロン酸のそのほとんどはカプロン酸エチルや、その他物質へと変化しますので、日本酒からヤギの匂いがすることはおそらく滅多にないのではないでしょうか。少なくとも私はヤギの匂いがする日本酒を飲んだことはありません。
では泡盛の場合はどうでしょうか。私はもちろん戦後生まれ、昭和のぎりぎりで生まれました。物心ついたときに味をした泡盛は既に、確かにその他のお酒と比べるとくせはありましたが、ヤギの匂いがした記憶はないです。既に味が洗練され、およそ「昔の泡盛は飲めたもんじゃなかった」と表現する人がいるような酒質ではありませんでした。
ですが、年代物の泡盛をテイスティングしてみるとメーカー問わずどことなく野性的な、動物的な要素を大小あれ感じ取ることができます。
現在の泡盛は非常に飲みやすくなっています。昭和最後に生まれた私が最初に飲み始めた頃と今でも、明らかに各メーカーの泡盛はライトタイプになっています。(一部除く)
むしろここ3~4年でも、同銘柄で味を飲みやすく変えたメーカーもあります。
このようなライトタイプな泡盛からは、おそらくウーヒージャカザを感じることは何年たってもないでしょうね。
尚順男爵曰く、このウーヒージャカザは、古酒でも比較的最初のころに出るものだそうで、彼ら先人は泡盛のこの香りの変化を楽しんでいたのかもしれないですね。
技術の発展、変化とともに泡盛の一つの香りを失ったというのは大げさでしょうか。いつかウーヒージャーカザを復刻させてみたいものです。飲みたいかどうかは別ですけどね笑。そして多分一部の専門の方々を除いて売れないでしょう。
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~芒果啤酒(マングォピージョウ), 鳳梨啤酒(フォンリーピージョウ)~

2013年05月31日 | 酒LIFE
皆さんこんばんは。今回は台湾の売れ筋?商品を紹介したいと思います。いきなりですが台湾語でビールは啤酒(ピージョウ)と書きます。表題に挙げました2種類の商品は、それぞれ芒果=マンゴー、鳳梨=パイナップルの風味がするビールテイスト商品です。
この商品の特徴は、「ビールにフルーツの風味をプラスして飲みやすくした」というものを通り越して、ビール的な香味要素はほとんどありません笑。ビール感を少しだけ期待していた私が、飲んだ瞬間唖然としてしまうほどです。それもそのはずで、この商品のアルコール度数は2.8%であり、加えてベースとなるだろう台湾ビール自体も、どちらかというとドライタイプのあっさりしたビールです。従って、果汁や香料を添加すればビールの特徴を無くすことは容易でしょう。この商品のビールを感じる部分と言えば、グラスに注いだときの泡の立ち方や色味といった外観ぐらいでしょうか(写真があった方が分かりやすいですね。今後導入するか検討します)。
台湾におけるこの商品の位置付けを考察してみました。台湾人の飲酒傾向は、私が見る限りでビールを飲む方が圧倒的に多く、他に高粱酒、ウイスキーなんかはその辺の食堂にも置いています。ただ、そういったお酒らしいお酒以外の商品、例えば日本でいうサワー類が飲める場所が圧倒的に少ないです。スーパーやコンビニでも、缶酎ハイは日本のメーカーの商品が数種あるだけでまだまだです。そんな中登場したこの商品。自分が初めて確認した昨年10月には、一部しかなかったこの商品が今ではどこにでもあり、味も当初の2種類からブドウやミカンが追加され、まだまだ増えそうな勢いです。
私個人の考えとして、こういった商品を好む層はベースの味を好まない、という勝手な哲学のようなものがあります。逆に考えるとこの商品は普段ビールを飲むことがなかった層、お酒らしいお酒を飲まなかった層に受けているのではないでしょうか。日本のビールメーカーも、スピリッツをベースにした缶酎ハイに力を注ぐのではなくビールベースのこの手の商品をもっと作ってみては?と思わせる商品でした。(酒税法等コストの問題もあるでしょうが、、。)と、投稿前に調べてみると、アサヒビールが動き出していますね。他社も含めた今後の展開が楽しみです。
最後にですがこの商品みんなに飲んでほしい。重くなりますがお土産に買って帰ろうか迷っています。それでは皆様、よい週末を。
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~水で割ると白濁!トルコのお酒RAKI (ラク)~

2013年05月23日 | 酒LIFE
皆さんこんばんは。トルコ料理は世界三大料理の一つであることを知っていましたか?現代においては賛否両論あるみたいですが、フランス料理、中華料理、トルコ料理が伝統的に世界三大料理と言われています。私は屋台のケパブくらいしか食べたことがないので、今度専門店で食べてみたいものです。
さて本日はあるきっかけから思いだしました、トルコのお酒「RAKI(ラク)」について書きたいと思います。タイトルにも書きました通り、このお酒はストレートの状態では無色透明なお酒ですが、水で割りますと一気に白濁し、カルピスみたいな白濁色となります。その不思議な現象に負けず劣らず、このラクには独特な香味があり、多分日本人5人で飲んだら4人は口に合わないお酒かと思います。成分はアニス系でして、有名なお酒だとペルノのあの、歯磨き粉みたいな香りと味わいがします。(例えが下手ですみません)
ただ、私も3回目くらいから段々好きになり、東京にいたころは自由が丘のトルコ料理屋で仲間と美味しく?飲んだものです。
実はこの白濁する現象、このラクに限ったものではなく、アルコール度数の高いお酒では大小あれ起きる現象であります。この白濁する成分は、アルコールに溶けていた水に溶けにくい成分(非水溶性成分)が、水を加えてアルコール濃度が薄まり、溶けきれなくなって析出してきたものです。これは他に温度も影響し、低温にするとより析出しやすくなったりします。この白濁成分は主に脂肪酸類であり、お酒の旨みの元ともいえる物質なのです。
しかしこの原理を知らないと、例えば初めて買ったお酒で、水で割った時に白濁した場合皆さんどう思われますか?あまりよくは思わないんじゃないでしょうか。ということで高アルコールのお酒を造るメーカーは、出荷前にお酒を冷やし、ある程度白濁成分を析出させた上で、濾過して取り除いてしまいます。この方法はchillfiltered(冷却濾過)といいます。ただこの白濁成分は旨み成分でもあります。したがってウイスキー業界ではこの作業をあえて行ってない商品に対して、Non-chillfiltered(ノンチルフィルター)とラベルに記載して差別化します。
泡盛の話をしますと、出荷時は何ともなかったのに、出荷先の内地の卸業者から、不純物が入っている!とクレームがつくことも度々あったそうです。沖縄の気候では析出しなくとも、本土の気温では析出してしまったのですね。何度も言いますがこれは旨み成分です。皆さんも水で割って白濁するお酒を見つけたら、ラッキーと思いましょう。

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~生ビール~

2013年05月16日 | 酒LIFE
皆さんこんばんは。一か月以上blogをさぼってしまいましたが、その間も変わらずアクセスしてくれた方々すみません。また時間に余裕ができてきましたので、(今は台湾出張中です)週一か二回の更新目指して頑張ります。
今回は数名の方からリクエストがありましたビールについて、その中でも特によく聞かれる生ビールについて書きたいと思います。
皆さんは「生ビール」と言われるとどんなビールを想像しますか?ほとんどの方が居酒屋やBARで飲むようなジョッキに入った、いわゆるサーバーから注がれたビールを思い浮かべるのではないでしょうか。これは間違っていないのですが、実のところ現在日本におけるビール関連商品はほとんど「生ビール」です(発泡酒は生発泡酒)。そもそも「生」というのは製造工程で加熱処理を行っているか否かで決まり、非加熱処理=生となります。逆にいうと私が知っている生ビール以外のメジャーブランドは「KIRIN クラシックラガー」くらいです(ほかに日本の缶や瓶ビールで、生とついていないものや加熱処理と書いているものがあれば教えてください。大多数は非加熱処理と書かれているはず)。
つまりよく耳にします「やっぱ缶より生が美味いな」という表現や、「生にしますか?瓶にしますか?」という表現は、実は間違っているのですね。どっちもおそらく生です。(一般にはサーバー=生なのでわかりやすいですし私はこれでいいと思うのですが、、、。)
ただ、生=サーバーから注がれた「ビール」ではありません。
飲食店の「生ビール100円」等とうたった広告やメニューの商品を頼む際に関しては、たまに疑いを抱きます。発泡酒でしょ?と。樽ビールの原価を知っている分ほんとに100円(最近では50円も)で提供できるのか気になるのです。企業努力で100円提供を可能にしている飲食店も多数あることは知っていますが、実際、100円ビールをうたった地元の某有名飲居酒屋チェーンでは、客から樽が見えるのに堂々と発泡酒どころか新ジャンルを使用していました。消費者をバカにしていますね。確かに最近の発泡酒や新ジャンルは美味しいものもあり、低価格ならニーズを十分満たしています。しかし。「生ビール100円」と記載していてビール以外を使用するのは不当表示であり立派な犯罪です。
職業柄、商売敵?である100円ビール関連について強く書いてしまいました笑
じゃあどう表現するのか。「生中100円」や「生100円」であればOKですね。
「生」って書いてあるのに発泡酒じゃないか!こんな表現をこれから聞いたときは違う旨を教えてあげましょう。
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~女性は気を付けて?! Long Island Icetea!~

2013年03月01日 | 酒LIFE
皆様こんばんは。もう3月です。早い!今日の沖縄の天気なんてもう夏ですね。さて間が空いてしまいましたが今回はロングティー!私のお気に入りカクテルBEST5に入るカクテルでして、初めて行くBARではほぼ頼みます。魔法のカクテルといわれる、ロングアイランドアイスティー。このBlogを読み終えるころには、皆様が飲んでみたくなってくれたらなと思います。
このカクテルは「アイスティー」とついています通り、ズバリ紅茶のような味わいと色味があるカクテルです。また、作り手によって個人差はありますが一般的に飲みやすいカクテルで、初めて飲まれる女性でも「美味しい」と聞くことが多いです。
しかしこのカクテル。知っている方も多いかと思いますがちょっと危険なカクテルです。
その理由はレシピにあります。以下に一般的なレシピを記します。
「ロングアイランドアイスティー」
ラム, ウォッカ, テキーラ, ジン各15 mlずつ、
レモンジュース, 砂糖, コーラ 適量 、レモン・スライス 1枚
なんと見ての通りラム, ウォッカ, テキーラ, ジンという4大スピリッツがすべて入っております。このカクテルはアルコール度数が20度もあるカクテルなのです。
1980年前後にアメリカで生まれたカクテルですが、それまでレディーキラーとして名高かった「スクリュードライバー」をもしのぐカクテルと言われております(甘い口当たりであるため、女性が知らぬ間に酔っぱらってしまう)。最もこのご時世、女性が嫌な相手をスムーズに断るために、このロングティーを男に飲ませて酔っぱらわせる、という使い方もあるそうです笑 時代は変わりました。
私がこのカクテルを好きな理由は、飲みやすさでも酔いたいためでもありません。むしろアルコールも強めで、一般的には飲みづらいタイプのロングティーが好きです。
ラム, ウォッカ, テキーラ, ジンという個性あるスピリッツを混ぜあわせ、コーラというこれまた個性が強い飲み物から、紅茶のような優しい味わいを作り上げるこの「調和力、バランス」に、一種の感動を覚えて好きになりました。まさに魔法のカクテルです。私は個人的にもカクテルを作りますが、このカクテルだけは中々上手く行きませんでした。
BARによって、作り手によって味が異なり、そのお店の色が現れやすいカクテルなのかなとも思います。書いているうちに自分がまた飲みたくなってきました笑。
皆様も機会があれば居酒屋や流行のダイニングBAR、MusicBAR等ではなく、オーセンティックなBARで、この「ロングアイランドアイスティー」を頼んでみてください。「魔法」の意味が分かるはずです。美味しかったら、是非教えてくださいね。
では、よい週末を!

~お酒のブーム?~

2013年02月15日 | 酒LIFE
こんばんは。新年会シーズンも落ち着き、通常の飲酒ルーティンに戻る頃でしょうか。当方今年は、前年以上に様々な人々、お酒に出会うため、BARに通う回数を前年の2倍ぐらいを目標にしています。その分どこかで節約しなければいけないですが、ここ1ヶ月は出来ていないです。
さて今回は日本における近年の「お酒のブーム」について書いてみたいと思います。
2000年以降でまず挙げられるのが2003年あたりから起こった「本格焼酎ブーム」です。
私が上京した2006年頃は、都内の居酒屋に麦、芋、泡盛といった数種類の焼酎が入っていることは当たり前でしたが、ブーム以前はあっても銘柄記載無しのいわゆる「焼酎」とメニューに書いてあったくらいだそうです。このブームをきっかけに、焼酎は日本酒を抜いてビールに次ぐ第二のお酒となりました。このブームのきっかけはいずれ取り上げるとして、今日は「ハイボールブーム」についてです。今でこそあたりまえにあるハイボール。ブーム以降知った方は、その昔日本で一時流行った歴史も、さらにはスタンダードな作り方もわからないかと思います。少なくとも近年は、比較的安価なウイスキーの飲み方として、はたまた、ごくまれ方々が、いわゆる高級酒をステータス?で飲む際に頼む飲み方であったハイボール。この『ハイボール』という飲み方のブームを起こし、長年のウイスキー業界の低迷、赤字に歯止めをかけたのは間違いなく『サントリー』です。いわゆる角ハイボールですね。歴史的に安酒な部類に入っていた『角』に、徹底的なマーケティングとCM効果もあり、爆発的なブームを作り上げました。その後、角をワンランク上の酒にあげ、トリスを業務店に広めた技術は本当にさすがとしか言いようがありません。
私はウイスキーが大好きで、私にとっては特別なお酒です。ですからこのブームのせいでうまれただろう、おかしなウイスキー知識とこだわりを語るお客様が本当に苦手でした。『お客様:ハイボールください』 『バーテンダー:ウイスキーは何にされますか?』 『お客様:ばかたれ、ハイボールと言ってるだろ』、、、、。は?ですね。
ですが。このブームがなければウイスキーに関心がなかったであろう方々が、ブームをきっかけに一歩足を踏み込み、間違っていようがはまってくれているのも事実です。
このブームを読む技術は、メーカーにとって非常に大事なスキルとなってきました。さて次なるブームは????私の周りの方は三年近くこのブームの話を聞かされていたはずです笑 流行りましたよね?笑
狙った商品をもちろん開発着手済みです。早く世に出して皆様の叱咤激励を受けたいですね。。
最後まで読んでくれて有難う、おやみなさい。

~吟醸酒?純米酒?奥深き日本酒~

2013年01月31日 | 酒LIFE
皆さんこんばんは。先日はおでんと日本酒を嗜む会を開きました。
お気に入りの蔵元さんから日本酒を注文し、(福井の蔵元様、パタパタさせてすみませんでした。)みんなでワイワイ頂きました。ということで今回は、内地にいる友人からリクエストもあったということもあり、簡単にですが日本酒について書いてみたいと思います。
日本酒は酒税法では「清酒」と呼称されますが、酒類にその原産国の名前がついて呼ばれる珍しいお酒です。日本酒は、日本において最も歴史のあるお酒であり、現状はビール、焼酎に次ぐ第三のお酒となってしまいましたが、かつては国税の半分近くを占め、「日露戦争は日本酒の酒税で勝った」というような人もいるほど圧倒的なシェアを誇っていました。
そんな日本酒ですが、ワインのようにさまざまな呼称、等級があり、消費者としてはとっつきにくい部分も多いお酒だと感じます。今回はその日本酒の「等級」についてざっと説明します。日本酒を飲む機会があったら軽く思い出して下さい(考えすぎは良くないです。大事なのは等級より味と価格です。)
まず日本酒は大別して「普通酒」と「特定名称酒」に分かれます。この特定名称酒は酒税法において、その原料処理や製造方法で「8種類」に分類され、何も当てはまらない「普通酒」と区別されます。以下にあげてみました。
①純米大吟醸酒 ②大吟醸酒 ③純米吟醸酒 ④吟醸酒 ⑤特別純米酒 ⑥純米酒 ⑦特別本醸造酒 ⑧本醸造酒
上記を認識するポイントとして、まず「純米酒」について説明します。純米酒とは読んで字のごとく「水と米と麹(米から出来る)」のみから出来る日本酒を指します。
というのも一般的な日本酒は、これら原料以外に酒質の安定化を主な理由として醸造アルコールを添加しています。つまり「純米~」と表記がないものは大吟醸酒であれ醸造アルコールを添加しています。次のポイントとして、「米の削り具合」が上げられます。一般的な食用米は精米歩合90%(10%しか削っていない)であるのに対し、大吟醸酒と名乗るためには精米歩合が50%以下でなければいけません。削った米以外は米糠あつかいです笑
本醸造→吟醸→大吟醸の順に、それぞれ精米歩合が70、60、50%以下と定められています。贅沢なお酒ですね。
第三のポイントとして、「純米」と「吟醸」は双方に成り立つということです。つまり水と米と麹からできていて、精米歩合が50%以下ならば純米+大吟醸=純米大吟醸酒となります。
特別~については今回は割愛させてもらいますね。
寒くなってくると鍋やおでんが美味しくなってきますが、そんな料理の味を引き出すのに日本酒はピッタリです。皆さんもぜひ!
私も昨日引き続いて日本酒を飲んで寝ます。最後まで読んでくれてありがとうございました。おやすみなさい。
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~シャンパン?スパークリングワイン?~

2013年01月25日 | 酒LIFE
皆さんこんばんは。沖縄でも最低気温が15℃を下回る日が出てきて、熱燗やお湯割りが美味しい季節となってきました。来週はおでんを作り、相性ばっちりな日本酒を取り揃えて仲間とたしなむ予定です。
さて本日は、タイトルにあるようなお酒の違いを定めている「産地呼称統制」というものについて書いてみたいと思います。
皆さん、あるいは皆さんの周りでは、ポンッとふたを開けてたしなむシュワシュワとした発砲ワインは全て、「シャンパン」と呼んでいませんか?実はこれは大きな間違いです。シャンパンというものはフランスの「シャンパーニュ地方」でのみ造られたものを指し、法律でそのブドウ品種から熟成期間まで明確に定められています。ではそれ以外は何と呼ぶか?フランスではシャンパーニュ地方以外で作られた同製法の発砲性ワインをクレマンと呼び、また、イタリアでは発泡性ワインを総称してスプマンテと呼びます。これら全ての発泡性ワインはいわゆる英名で「スパークリングワイン」の中に含まれておりますが、日本で店頭に並んでいるものの多くはシャンパンではないのです。
ちなみにシャンパンで有名な銘柄としては「モエ・エ・シャンドン」,「ドンペリニョン」がありますね(どちらもモエ・エ・シャンドン社の商品で、あのルイヴィトン社も同グループ会社なのです)。シャンパンではないですがスパークリングワインとして考えると、「フレシネ」が有名です。
このように産地で明確に商品を区別する制度を「産地呼称統制法」と呼びます。その他の例としては「コニャック地方のコニャック」や、「テキーラ地域周辺で作られるテキーラ」などがあります。テキーラの場合はシャンパンと違い、テキーラ地域以外で作られた「メスカル」と呼ばれる商品は、日本ではあまり見かけません。が、イモムシとかさそりが入ったタイプはテキーラではなくメスカルである場合が多いです。この産地呼称で、日本版の中で面白いのとして「琉球泡盛」というものがあります。泡盛は酒税法上焼酎にあたり、この焼酎製造免許があれば北海道や東京、アメリカでも「泡盛」を作って販売することが出来ます。「さつま白波」で有名な鹿児島の薩摩酒造が、「サツマアワモリ」の商標登録さえも持っています笑。そこで、沖縄県の酒造組合が働きかけて獲得した権利が「琉球泡盛」という表示です。この表示は、沖縄県で製造された泡盛のみ表示することが可能であり、その他地域で製造したものに関しては「琉球」の文字を入れることが出来ません。皆さんも、スーパーや酒販店に行く機会があれば泡盛のラベルを見てみて下さい。「琉球泡盛」という普段何気なく見ている文字に特別な感情を抱くでしょう笑。当方は、逆にこの琉球表示がない「泡盛」のみの商品の方がレア度を感じて面白いと思うのですが、、、。
今日はこの辺で。最後まで読んでくれてありがとうございました。良い週末を。

~もし僕らのことばがウィスキーであったなら~

2013年01月17日 | 酒LIFE
皆様あけましておめでとうございます。帰国後、仕事に飲み歩きに忙しく中々更新できずにいました。本年は1週間に1回以上更新できるよう頑張りますので、暖かく見守ってください。さて当方2月に、大阪にあるサントリー山崎蒸留所へ出張することが決まりました。埼玉県秩父のベンチャーウィスキー、台湾のKAVALANに次いでウィスキー蒸留所見学は三社目でありますが、ヒジョ~に楽しみです。ということで2013年一発目は、私にとってウィスキーが特別な存在となるきっかけとなった、ノルウェイの森であまりにも有名な小説家「村上春樹」さんの「もし僕らのことばがウィスキーであったなら」という作品について書いてみたいと思います。この本は村上春樹さん自身がスコットランドのウィスキー蒸留所やBarを巡り、スコッチウィスキーを軸とするその地の文化や風土を独特の言い回しで伝えていく紀行書です。特にアイラ島でのシーンは、始めて本を手にした当時高校生の私に衝撃を与えました。(ちなみにこの本を読んでからの私のメールアドレスには、「BOWMORE」というアイラ島のウィスキーのフレーズが必ず入っています笑)
読み終えて直ぐにBOWMOREというお酒を購入し、当時は味もわからないはずなのに仲間とかっこつけながら飲んだのを思い出します。この本を紹介してくれた友人には本当に感謝しています。人もお酒も出会いときっかけは大切ですね。
このブログを読んでくれている方、是非「もし僕らのことばがウィスキーであったなら」を一読ください。スコッチを飲みたくなるはずです。生牡蠣にBOWMOREをかけて食べてみたくなるはずです笑。
長くなりましたが、最後にこの本の名言を引用させてもらいます。
「もし僕らのことばがウィスキーであったなら、もちろん、これほど苦労することもなかったはずだ。僕は黙ってグラスを差し出し、あなたはそれを受け取って静かに喉へ送り込む、それだけですんだはずだ。」
さすがな言い回しですね。では、今年もよろしくお願いします。おやすみなさい。

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~70代よりお酒を飲まない20代~

2012年12月23日 | 酒LIFE
台湾出張も今夜でラストナイト、なんかしみじみしています。さて本日は、泡盛マイスターという資格をお持ちの方々に、私が講演した際の内容の一部を書きたいと思います。
台湾にて、とある日本のメガバンクの方々と話す機会がありまして、「最近の若い子は飲まないんだよね~?」という質問を受けました。皆様の周りはどうでしょうか。例えば私は20代であり、いわゆる「最近の若い子」にあたる世代です。私にとってお酒は昔からの憧れ、趣味であり、今では仕事でもあるので割とお酒は飲みます。そして私の周りも地元が沖縄である事、県外にでた大学時代でも醸造学を専攻していたという事もあり、あまりお酒を飲まない方はいなかったように思います。(飲まない方と仲良くなれていなかった自分の落ち度もあるかもしれませんが笑)
しかし!世間では、上司から「飲みに行くか」と聞かれたら、「業務命令ですか」と実際に答えた若者もいるそうです。(この話は実際に教授から聞きました。)また、ノンアルコールビールや、酎ハイといった低アルコール飲料の好調という現状も、若者が飲まないことに起因するのでしょうか。実際に若者は飲まないのか。こういう時はデータを出した方が納得いきますね。以下に世帯主の年齢階級別酒類支出額、簡単に言うと、一年間に使うお酒の金額を記します。(2010, 出所:総務省統計局 家計調査年報)
20代:19939円 30代:30948円 40代:39107円 50代:49312円 60代:51324円 70代:39879円
驚きましたか笑? 一年ですよ皆さん! 20代はたった年間20000円しかお酒にお金を使っていません! 大半が年金生活者である70代の約半分です! この件に関しては自身にとって死活問題であり、色々データがありますのでこのブログでも度々取り扱っていこうかと思います。
これからクリスマスや大晦日に正月、何かと行事がありますが、特に20代の方々は、70代に負けないように少しでもお酒にお金を使てみましょう笑 当方も70代に負けないよう、飲みの席で年配の方を見たら意識するようにします笑
では最後まで長い文章読んでくれてありがとうございます。今年中にもう一個かきたいですが、、、とりあえずよいお年を(^^)v
おやすみなさい。