つい先日FBにも載せましたが、台湾のセブンイレブンにてプレミアムビールよりも第三のビールの方が高い!という光景に出くわしました。(ザ・プレミアムモルツ:約189円,冬キリン:約198円)。メーカーが違うため輸送コスト等の問題は多少あるでしょうが、一部の方からビールのまがいもんと揶揄されるような第三のビールの方が「プレミアムビール」よりも高い。。これは何を意味しているのでしょうか。そもそも第三のビールは、ビールに対して法外な酒税を課してきた政府に対抗して開発されました。酒税法ではビールの原料である麦芽を多く使えば使うほど税金がかかる制度となっています。そこで企業は麦芽使用率を抑えて、尚且つ風味をビールに可能な限り近づけた「発泡酒」を開発し、価格を抑えることに成功、ヒット商品として市場に定着しました(麒麟淡麗、アサヒ本生など)。しかしこの発泡酒が売れ始めると、政府はそこからも多く税金を取ろうと法を改正し、発泡酒の税率も引き上げました。(3本の麒麟淡麗を買えば、約1本分は税金です。)
ここで大胆な発想で開発されたのが、サッポロの「ドラフトワン」です。なんと麦芽すら使用せずに、エンドウ豆のタンパク質(ペプチド)を使用することでビール様の風味を出すことに成功したのです。それから他社では原料に「発泡酒」を使用することで、「麦芽で作られたもの(発泡酒)を原料としても、麦芽は使用していない商品」を開発し、酒税法に対抗してきました。クリアアサヒやサントリーの金麦がこれにあたります。このビールメーカーの商品開発力は本当に凄いと思います。
今回台湾で、ビールと第三のビールの値段が逆転したいわゆる「本当の値段」を見たことで、なんとなく日本でビールを買うのが嫌になりました。(まあ飲むでしょうが笑)
海外でよくビールが安い、と言われるのは海外のビールが安いのではなく、日本で売られているビールの税金が高い!だけなんですね。まあ蒸留酒メーカーである私は、大きな声で今の酒税法改正を訴えることはしませんが、、笑。
最後に、都道府県別に見たビール類消費量全体に占める発泡酒、第三のビールの割合を調べたところ、やはりというか沖縄県が1位で67%らしいです(2009年)。沖縄ではビール系の飲み物と言ったら発泡酒か第三ってことですね。(麦職人かサザンスター?笑)
まあ確かに沖縄では、生と言ったらビールではなく発泡酒を指している居酒屋も多いです。また、悔しいですがこの値は県民所得と負の相関をしているらしく、つまり発泡酒、第三のビールは低所得者の味方となっているのは事実ですね。
では今日はこの辺で。いつも最後まで読んでくれてありがとうございます。何か質問あればよろしくお願いします。
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ここで大胆な発想で開発されたのが、サッポロの「ドラフトワン」です。なんと麦芽すら使用せずに、エンドウ豆のタンパク質(ペプチド)を使用することでビール様の風味を出すことに成功したのです。それから他社では原料に「発泡酒」を使用することで、「麦芽で作られたもの(発泡酒)を原料としても、麦芽は使用していない商品」を開発し、酒税法に対抗してきました。クリアアサヒやサントリーの金麦がこれにあたります。このビールメーカーの商品開発力は本当に凄いと思います。
今回台湾で、ビールと第三のビールの値段が逆転したいわゆる「本当の値段」を見たことで、なんとなく日本でビールを買うのが嫌になりました。(まあ飲むでしょうが笑)
海外でよくビールが安い、と言われるのは海外のビールが安いのではなく、日本で売られているビールの税金が高い!だけなんですね。まあ蒸留酒メーカーである私は、大きな声で今の酒税法改正を訴えることはしませんが、、笑。
最後に、都道府県別に見たビール類消費量全体に占める発泡酒、第三のビールの割合を調べたところ、やはりというか沖縄県が1位で67%らしいです(2009年)。沖縄ではビール系の飲み物と言ったら発泡酒か第三ってことですね。(麦職人かサザンスター?笑)
まあ確かに沖縄では、生と言ったらビールではなく発泡酒を指している居酒屋も多いです。また、悔しいですがこの値は県民所得と負の相関をしているらしく、つまり発泡酒、第三のビールは低所得者の味方となっているのは事実ですね。
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