ふと二年前の手帳を見ていましたところ、あるウイスキーのテイスティングコメントが書いてありました。「マンゴーの様なフルーツ香、旨い」と。
私にとってウイスキーは、お酒を探求するきっかけとなったものでもあり、今では特別なご褒美、何かを始めるとき・何かを成し遂げたときに必ず飲むものとなっております。とにかく私はウイスキーが大好きです。
身近に変わり種のウイスキーを紹介してくれる先輩や、バーマンの先輩がいる事から、様々なウイスキーを飲んできております。
恐らくこのウイスキーと出会った時点でも、テイスティングについてはモルトで100種以上?とにかく人並み以上の経験は積んでおりました。
ただ、このウイスキーを初めて飲んだその感覚は、今でも思い出せるくらいある種の衝撃を受けました。それはもちろん、「Made in Taiwan」という、およそ「ウイスキーの名産地とは言い難い場所から生まれたもの」というギャップ込みの衝撃かもしれません。
スコットランドや山崎、余市、宮城峡蒸溜所等、ウイスキーの蒸溜所と言えば寒い地方をイメージされるかと思います。
対して台湾は言わずと知れた亜熱帯地方。そんな地域で旨いウイスキーなんてできるはずない。このウイスキーの評判を聞いても、実際に味わうまでは私もそんなイメージを持っておりました。
しかし実際に口にすると上述したように衝撃的。そして同時に思ったこと。これは工場に行くしかない!!
仕事で台湾に行く機会が多い為、早速台湾の宜蘭にありますウイスキー蒸留所に行ってきました。
そしてそこで第二の衝撃。とにかくでかい!!なんと来客数は、スコットランドの全蒸溜所(全ビジターセンター)の総来客数を上回るとか。
こんなでかい規模でウイスキー事業を開始するなんて、、と思ったら、Kavalan Whiskyを営む「金車股份有限公司」という会社は、台湾で有名な清涼飲料企業でした。缶コーヒーやカフェで有名なMR. BROWN COFFEEの他、日本のポカリスウェットも台湾ではこの金車股份有限公司という会社が製造販売しているみたいです。なるほど、でかいわけです。
この資金力を駆使し、海外から醸造専門家Jim Swan博士を招聘、スコットランドや日本を含む海外に研究員を派遣しながら徹底的に技術力を磨き上げて、このKavalan Whiskyを誕生させました。
スコットランドのウイスキーを圧倒して数々の賞を受賞し、現在では世界にその名をとどろかせております。
このKavalan Whiskyの特徴は熟成の速さです。私程度ではこのKavalan Whiskyの3年物を飲んだ際、まず言われなければ10年以上熟成しているものと勘違いしてしまいます。
同蒸留所のマスターブレンダーのイアン・チャン氏は、「熟成の早い台湾では、カバランの3年物が、スコッチの20年物に匹敵する」とまで豪語しております。
暖かい地域には、暖かい地域のメリットもあるのですね。やはりお酒はその地の気候が造ります。
Kavalan Whiskyの熟成の場合、「天使の分け前」とも呼ばれる樽からの蒸発率が年に15%もあるそうです。熟成中、夏場は何と42度まで温度が上昇する場所もあるとか。100Lあった原酒が、1年で85Lまで減ってしまうなんて、、。台湾の天使は飲みすぎですね笑
以前、ベンチャーウイスキーの肥土社長から「夏と冬の気温差」が、熟成のスピードに影響しているとお聞きしたことがありますが、まだまだ謎が多い熟成の科学。
温度が一定の地下貯蔵に鍾乳洞貯蔵、そして海底貯蔵に至るまで、泡盛にも様々な貯蔵方法がありますが、貯蔵環境は確実に原酒に影響を与えます。
近代的な技術を駆使しながら、台湾という地の利を極限まで活かしたKavalan Whisky。まさしくこれぞ台湾クオリティーと言える逸品です。お見かけしましたら、是非とも一杯頂いてみてください。台湾の技術力を感じることが出来るはずです。
私にとってウイスキーは、お酒を探求するきっかけとなったものでもあり、今では特別なご褒美、何かを始めるとき・何かを成し遂げたときに必ず飲むものとなっております。とにかく私はウイスキーが大好きです。
身近に変わり種のウイスキーを紹介してくれる先輩や、バーマンの先輩がいる事から、様々なウイスキーを飲んできております。
恐らくこのウイスキーと出会った時点でも、テイスティングについてはモルトで100種以上?とにかく人並み以上の経験は積んでおりました。
ただ、このウイスキーを初めて飲んだその感覚は、今でも思い出せるくらいある種の衝撃を受けました。それはもちろん、「Made in Taiwan」という、およそ「ウイスキーの名産地とは言い難い場所から生まれたもの」というギャップ込みの衝撃かもしれません。
スコットランドや山崎、余市、宮城峡蒸溜所等、ウイスキーの蒸溜所と言えば寒い地方をイメージされるかと思います。
対して台湾は言わずと知れた亜熱帯地方。そんな地域で旨いウイスキーなんてできるはずない。このウイスキーの評判を聞いても、実際に味わうまでは私もそんなイメージを持っておりました。
しかし実際に口にすると上述したように衝撃的。そして同時に思ったこと。これは工場に行くしかない!!
仕事で台湾に行く機会が多い為、早速台湾の宜蘭にありますウイスキー蒸留所に行ってきました。
そしてそこで第二の衝撃。とにかくでかい!!なんと来客数は、スコットランドの全蒸溜所(全ビジターセンター)の総来客数を上回るとか。
こんなでかい規模でウイスキー事業を開始するなんて、、と思ったら、Kavalan Whiskyを営む「金車股份有限公司」という会社は、台湾で有名な清涼飲料企業でした。缶コーヒーやカフェで有名なMR. BROWN COFFEEの他、日本のポカリスウェットも台湾ではこの金車股份有限公司という会社が製造販売しているみたいです。なるほど、でかいわけです。
この資金力を駆使し、海外から醸造専門家Jim Swan博士を招聘、スコットランドや日本を含む海外に研究員を派遣しながら徹底的に技術力を磨き上げて、このKavalan Whiskyを誕生させました。
スコットランドのウイスキーを圧倒して数々の賞を受賞し、現在では世界にその名をとどろかせております。
このKavalan Whiskyの特徴は熟成の速さです。私程度ではこのKavalan Whiskyの3年物を飲んだ際、まず言われなければ10年以上熟成しているものと勘違いしてしまいます。
同蒸留所のマスターブレンダーのイアン・チャン氏は、「熟成の早い台湾では、カバランの3年物が、スコッチの20年物に匹敵する」とまで豪語しております。
暖かい地域には、暖かい地域のメリットもあるのですね。やはりお酒はその地の気候が造ります。
Kavalan Whiskyの熟成の場合、「天使の分け前」とも呼ばれる樽からの蒸発率が年に15%もあるそうです。熟成中、夏場は何と42度まで温度が上昇する場所もあるとか。100Lあった原酒が、1年で85Lまで減ってしまうなんて、、。台湾の天使は飲みすぎですね笑
以前、ベンチャーウイスキーの肥土社長から「夏と冬の気温差」が、熟成のスピードに影響しているとお聞きしたことがありますが、まだまだ謎が多い熟成の科学。
温度が一定の地下貯蔵に鍾乳洞貯蔵、そして海底貯蔵に至るまで、泡盛にも様々な貯蔵方法がありますが、貯蔵環境は確実に原酒に影響を与えます。
近代的な技術を駆使しながら、台湾という地の利を極限まで活かしたKavalan Whisky。まさしくこれぞ台湾クオリティーと言える逸品です。お見かけしましたら、是非とも一杯頂いてみてください。台湾の技術力を感じることが出来るはずです。