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~酒LIFE~

酒LIFEのタイトル通り、お酒を中心とした日々の生活を描きたいと思います!

~水で割ると白濁!トルコのお酒RAKI (ラク)~

2013年05月23日 | 酒LIFE
皆さんこんばんは。トルコ料理は世界三大料理の一つであることを知っていましたか?現代においては賛否両論あるみたいですが、フランス料理、中華料理、トルコ料理が伝統的に世界三大料理と言われています。私は屋台のケパブくらいしか食べたことがないので、今度専門店で食べてみたいものです。
さて本日はあるきっかけから思いだしました、トルコのお酒「RAKI(ラク)」について書きたいと思います。タイトルにも書きました通り、このお酒はストレートの状態では無色透明なお酒ですが、水で割りますと一気に白濁し、カルピスみたいな白濁色となります。その不思議な現象に負けず劣らず、このラクには独特な香味があり、多分日本人5人で飲んだら4人は口に合わないお酒かと思います。成分はアニス系でして、有名なお酒だとペルノのあの、歯磨き粉みたいな香りと味わいがします。(例えが下手ですみません)
ただ、私も3回目くらいから段々好きになり、東京にいたころは自由が丘のトルコ料理屋で仲間と美味しく?飲んだものです。
実はこの白濁する現象、このラクに限ったものではなく、アルコール度数の高いお酒では大小あれ起きる現象であります。この白濁する成分は、アルコールに溶けていた水に溶けにくい成分(非水溶性成分)が、水を加えてアルコール濃度が薄まり、溶けきれなくなって析出してきたものです。これは他に温度も影響し、低温にするとより析出しやすくなったりします。この白濁成分は主に脂肪酸類であり、お酒の旨みの元ともいえる物質なのです。
しかしこの原理を知らないと、例えば初めて買ったお酒で、水で割った時に白濁した場合皆さんどう思われますか?あまりよくは思わないんじゃないでしょうか。ということで高アルコールのお酒を造るメーカーは、出荷前にお酒を冷やし、ある程度白濁成分を析出させた上で、濾過して取り除いてしまいます。この方法はchillfiltered(冷却濾過)といいます。ただこの白濁成分は旨み成分でもあります。したがってウイスキー業界ではこの作業をあえて行ってない商品に対して、Non-chillfiltered(ノンチルフィルター)とラベルに記載して差別化します。
泡盛の話をしますと、出荷時は何ともなかったのに、出荷先の内地の卸業者から、不純物が入っている!とクレームがつくことも度々あったそうです。沖縄の気候では析出しなくとも、本土の気温では析出してしまったのですね。何度も言いますがこれは旨み成分です。皆さんも水で割って白濁するお酒を見つけたら、ラッキーと思いましょう。

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