~酒LIFE~

酒LIFEのタイトル通り、お酒を中心とした日々の生活を描きたいと思います!

~泡盛と焼酎①~

2013年08月25日 | 酒LIFE

皆さんこんばんは。すっかりブログの事を忘れてしまい、知人に指摘されて急いで書いております。さて私は、沖縄に戻って約一年半となりますが、その前は東京に住んでおりました。東京という場所もあってか、お酒に関しては日本酒から焼酎、ウイスキー、ワイン、ブランデー等々、飲みたいものはお金さえあれば飲める環境にありました。
そんなすばらしい環境の中、日本酒を好んで飲む時期もありましたが、より気軽に飲める焼酎にはほんとにはまり、焼酎アドバイザー(現焼酎利き酒師)の資格をとるほどその魅力にとりこになっていました(20歳で取りましたのでもちろん最年少です笑)。麦、芋、米、何でも好きで、いわゆる「幻の焼酎」と言われるようなものから、霧島のようなどこにでもおいている銘柄も手当たり次第飲んで味を覚えていったのですが、そのような時期にふと泡盛を飲むと、独特のくせを強く感じたのを思い出します。例えば沖縄では女性向けのお酒、くせが最も無いお酒として知られる比嘉酒造の「残波の白」ですが、本土の居酒屋で置いて焼酎と比べても味が立たない泡盛は、メジャーブランドではこの残白くらいだと思います。泡盛を元々知っている私にとっては、この泡盛独特のくせが懐かしく、逆に残白では物足りなく感じてしまうのですが、普段焼酎に舌が慣れている人にとって泡盛は、どうしても油臭や、コクが強く飲みにくいお酒と感じてしまう人が多いのも無理はないと思います。その味の決定的な違いを生み出しているのは何だと思いますか?それは原料、仕込み方法にあります。
一般に焼酎は、米(主に国産米)を原料として麹を造り、酵母、水とともに仕込んで数日後、そこに副原料(芋、麦、米)を加えて仕込む「二次仕込み方式」を採用します。ちなみにこの副原料が芋であれば芋焼酎、麦であれば麦焼酎となります。
しかし泡盛は原料である米(一部を除きほぼタイ米)を全て麹にし、酵母、水とともに一度に仕込む「全麹一次仕込み方式」を採用しています。このため焼酎と比べて麹の割合が高く、それら麹菌が生産するプロテアーゼといった味わいに関与する酵素群も多いことから、より濃醇なお酒となるわけです。ちなみに、焼酎は泡盛のように原料の全てを麹にする全麹方式を採用することが出来ますが、逆に泡盛は焼酎のような二次仕込みを採用することが出来ません。「泡盛」と名乗るための定義に、全麹仕込みであることが条件となっているわけです。米は47社同一のタイ米、仕込み方法も限定されている、にもかかわらず泡盛メーカー47社のお酒はどれもバラエティにとんでいます。造りが単純な分、味の差別化も難しいですがそこが泡盛造りの醍醐味の一つかもしれませんね。沖縄に戻ってから泡盛を飲む機会が多くなり、たまに焼酎を飲むと物足りなく感じます笑 人間の味覚って面白いですね。さて長くなりましたが今日はこの辺で。八月も残りわずか。夏を満喫しましょう!