マミー・ポルノ

「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」という小説がある


3部作からなるそれぞれタイトルの最後は人名で
3様の物語を描いている

英米で「主婦が書いた官能小説」として話題になり、
たった5カ月で全世界、6300万部を売り上げた作品
これはハリー・ポッターシリーズを超える
史上最速の記録だという

ざっくりとした内容は
あり得ない設定で、主人公の女子大生が
イケメン大富豪と恋に落ちるファンタジーもの

くわえてSMプレイなどのきわどいシーンも多く
その手の描写がタブーな王道の、
ハーレクイン・ロマンスとは一線を画す

そもそも作者はファンフィクションとして
好き勝手に妄想を広げまくって描いている
つまりこの作品は同人誌の分野なのだ

これに同じ主婦層の間で火がつき、
大ヒットに繋がったのだとか
その後、出版業界で一大ムーブメントが起きて
プロ・アマ問わず、こぞって似たような本を出し、
ついに「マミー・ポルノ」というジャンルが確立されたそう

そしてこの流れは、ここ2年ほどの出来事で
これはちょっと意外だった

なぜならこの手のジャンルは日本では
結構前から確立されている
アマチュアの作品がヒットして映像化までされた
ケータイ小説の「恋空」はもう8年前の話で
改めて日本て同人誌大国なんだなと

ちなみに当然、日本でも出版されていて
女性も手に取りやすいよう
「レディース・ノベル」とジャンル名を変え、
表紙もオシャレに気を遣っているとのこと

ベタなネーミングだよなと思う
それなら既にある「レディース・コミック」の心理描写や過激さは
世界の何年も先を行っちゃってるだろう
案外、輸出したらヒットするかもね。