【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》

古都、薬を売る老翁(壷公)がいた。翁は日暮に壺の中に躍り入る。壺の中は天地、日月があり、宮殿・楼閣は荘厳であった・・・・

今日(狂)の狂言 : 06月11日(火曜日) & 旅と文化の足跡が野帳

2024-06-11 05:10:17 | 浪漫紀行・漫遊之譜

★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂 

◆ この日が梅雨入りになったりすることが多いってことで、傘の日であるとともに雨漏り点検の日。無意味な語呂あわせで記念日を制定しようとする輩は見習え。 ◆ トロイの木馬による被害が世界で初めて確認される。(紀元前1184年=エラトステネスの計算による)。 ◆ 南ベトナム統治下のサイゴンで、国産の僧侶とアメリカ産のガソリンによる人間バーベキューが行われる (1963年=)仏教弾圧に抗議して焼身自殺 。

◎ ◎ ベルサイユ宮殿の栄華を支えた巨大揚水装置「マルリーの機械」 =前節= ◎ ◎

- - -セーヌ川の水を高さ160メートルまで汲み上げ、水道橋で送水 - -

=National Geographic Journal Japan 〉ニュース〉旅&文化〉 /  究極のリモートワーク=

・・・・2020年 08月25日 / 文=ULRIKE LEMMIN-WOOLFREY/訳=桜木敬子・・・・

 ベルサイユ宮殿ほど想像をかきたてる名所はなかなかない。この絢爛豪華な宮殿ではかつて、数々の陰謀やスキャンダルが繰り広げられた。フランスの「偉大なる世紀」と呼ばれる17世紀の貴族たちは、この場所で時の支配者の寵愛を受けようと策略を練り、1日にして莫大な富を得ることもあれば、全てを失うこともあった。

 2020年は、この宮殿の最も有名な住人、マリー・アントワネットとルイ16世の結婚から250周年にあたる。1770年に10代で結婚した2人は、あの華美な広間を歩いた最後のフランス王族となった。今も美しい姿をとどめるベルサイユ宮殿を築いたのは、その若きルイ16世の祖父、ルイ14世だった。(参考記事:「王侯気分に浸れる! ベルサイユを旅しよう」

 ベルサイユ宮殿は現在、ユネスコ世界遺産となっている。シャンデリアで飾られた「鏡の間」や華やかな王の居室がよく知られているが、なかでも特に称賛されているのが、広大な庭園にある55カ所の噴水池かもしれない。天に向かって放たれた水が、絵画のような風景に降り注ぐ。あるいは、水が池から池に飛び移るものもある。

 ルイ14世の時代、世界中のリーダーが憧れたベルサイユ宮殿だが、噴水に関しては、初めからこのように見事だったわけではない。実現には、2人のベルギー人エンジニアと、大胆不適なアイデアが必要だった。パリ中心部を流れるセーヌ川から、約18キロメートル離れた田園部のベルサイユまで、17世紀の技術を駆使して水を運ぼうというのである。  

ルイ14世の大胆なアイデア  17世紀後半、ルイ14世は、貴族たちを締め付けて王権を強化するため、地方の小村ベルサイユに政府機能を移し、父が所有していた狩猟用の館を「太陽王」にふさわしい宮廷に作り変えた。

 問題は、噴水の建造だった。大量の水を供給できるような水源から遠かったのだ。噴水は、当時の流行だっただけではない。「訪れた人にフランス王家の芸術的活力、権力、そして富を印象付けるという政治的な役割がありました」。ベルサイユ宮殿研究センターの研究員バンジャマン・ランゴー氏はそう説明する。

 フランス史上最も長く在位したルイ14世は、革新的な発想の持ち主だった。その1つの例が、ミディ運河の建設である。地中海と大西洋をつなぐこの運河によって、補給船が海賊に狙われにくくなったうえ、航海の所要時間が数日分は短縮された。科学を愛した彼はまた、科学アカデミーやパリ天文台を創設した。1715年には著名な天文学者ジャック・カッシーニとともに日食観察パーティーを開いている。

 そんなルイ14世は、ベルサイユに水を運ぶという難題を解くために、ベルギー人エンジニアのアルノー・ド・ビルとレネカン・スアレムを雇った。2人はパリ郊外の美しい町ブージバルの岸壁に、巨大な揚水装置「マルリーの機械」を造ることになった。  セーヌ川の水を水道橋まで高く汲み上げ、ベルサイユのみならずマルリー宮殿の噴水にも供給する計画だった。マルリー宮殿は、ルイ14世が現在のマルリー=ル=ロワに建設したものだ。

・・・・・・・・明日に続く・・・・・

…………補足説明…………

ヴェルサイユ宮殿(1682年、フランス王ルイ14世(1638年 - 1715年、在位1643年 - 1715年)が建てたフランスの宮殿(建設当初は離宮)である。ヴェルサイユ城(ヴェルサイユじょう、フランス語:Château de Versailles)ともいい、フランス語ではこちらの表記がよく使用されている。

  パリの南西22キロメートルに位置するイヴリーヌ県ヴェルサイユにある。主な部分の設計はマンサールとル・ブランによっておこなわれ、庭園はアンドレ・ル・ノートルによって造営された。バロック建築の代表作で、豪華な建物と広大な美しい庭園で有名である。2024年パリオリンピックでは馬術と近代五種の会場として使用される。

  ヴェルサイユ宮殿は、ルイ14世が建造した宮殿である。宮殿内には地方の有力貴族の居住空間も用意され、権力の一極集中を実現していた。そのため、フランス絶対王政の象徴的建造物ともいわれる。宮殿はルイ14世をはじめとした王族と、貴族たちが国政を議論する場であり、時には社交場でもあった。

  その結果様々なルール・エチケット・マナーが生まれた。それの中に今につながるものもあるという。 宮殿のファサードは400メートルもあり、左右対称の構成としている。正面玄関は東面のU字型に凹んだ位置にあり、大通りがパリの方向にのびている。西側は庭園に面している。 儀式や外国の賓客を謁見するために使われた鏡の間は、1871年にドイツ皇帝ヴィルヘルム1世の即位式が行われ、また第一次世界大戦後の対ドイツとの講和条約であるヴェルサイユ条約が調印された場所でもある。

  鏡の間にはたくさんの銀製品が飾られていたというが、ルイ14世は晩年になって、スペインの王位継承争いが続いて戦費の捻出に困り、破産を免れるためにこれらを売って戦費に充てたという。  

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