【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》

古都、薬を売る老翁(壷公)がいた。翁は日暮に壺の中に躍り入る。壺の中は天地、日月があり、宮殿・楼閣は荘厳であった・・・・

今日(狂)の狂言 : 10月09日(水曜日) & 旅と文化の足跡が野帳

2024-10-09 05:10:09 | 浪漫紀行・漫遊之譜

★ 忘備忘却録/きょうの過去帳・狂 

◆太平洋戦争に負けたので大日本帝国による検閲が無くなったと思ったが束の間、今度は米軍が検閲を始める(1945年=GHQが事前検閲を開始)。 ◆ターリバーンをdisった女子校生マララ・ユサフザイが聖戦と称したリンチに遭う(2012年)。 ◆寒露・世界郵便デー・体育の日・トラックの日・道具の日・東急の日・金券の日・塾の日・熟睡の日・熟成烏龍茶の日・熟成ウインナー TheGRANDアルトバイエルンの日・アメリカンドッグの日、まだまだありますが、 話のネタに、でっかい船がイスカンダル目指して出発(2199年)す。

◎ ◎ 創刊120年以上の“ナショジオ”が綴る【 そうだったのか! 】 =第 11回= ◎ ◎

1921-1956期 追考 « 世界初の有人深海調査を支援 (3/3) »

……National Geographic Journal Japan 〉 ニュース〉 旅&文化〉 より……

20mn年04月04日 / (Web編集部)

 ところが、スティーブンスらしいというかなんというか、事態が突然悪化します。水素を入れるエアバッグの下側に裂け目ができ、徐々に広がっていきました。 「成層圏探査(Exploring the Stratosphere)」と題し、『ナショナル ジオグラフィック』1934年10月号にスティーブンスが詳しいレポートを書いているので、ちょっと引用してみましょう。

「ゴンドラのてっぺんによじ登ってエアバッグを見上げるとひどいものだった。裂け目が増えているうえ、切れはしまでヒラヒラしてる。問題は気球がいつまでもつか……突然、エアバッグの底がすっぽりと抜けてしまった。バッグの内側がまる見えだ。底の抜けた気球はパラシュートのような働きをしていた。丸く張りつめた左右対称のその様子はたいそうな光景だった。が、安全というには少々張りつめすぎている!」

 気球がこれ以上もたないことは明らかでした。すぐに落下し始め、3人は脱出の準備をします。しかし、すでに貴重なデータを記録した計器類をなるべく壊さないようにと、スティーブンスはゴンドラの中に戻り、ぎりぎりまで粘ります。

高度3000メートル……2500……2000。1800メートルになったとき、これ以上は危険と判断し、3人は脱出を決めてパラシュートを装着。  高度計は1500メートルを指していました。海抜600メートルの地点だったので、地上まであと900メートル。

 このとき、ゴンドラの外にいた1人のパラシュートに問題が起きます。何かに引っかかったせいで、パラシュートの包みが半ば開いてしまったのです。  普通に飛び降りるのは不可能。もはや方法はひとつしかありません。パラシュートの布を抱えながら飛び降りるのです。

 事態は急を要します。刻々と迫る地面。もう全員が脱出しなければ危険でしたが、彼がその準備でもたつく間、足でゴンドラのハッチをふさいでしまいました。

 焦ったのはゴンドラの中にいたスティーブンスです。 「おい、その大足をどけろ! 俺は飛び出したいんだ!」   スティーブンスは叫びました。おそらく相手には聞こえなかったでしょう。この際、聞こえるかどうかはどうでもいいことでした。

 ほどなく邪魔な足が見えなくなりました。彼がパラシュートの布を抱えて飛び降りたのです。  よしこれで大丈夫。俺も飛び出せる。と思ったら、なんと水素で膨らんだ気球が爆発! パラシュートの役割をはたしていた気球の布が一気にはじけ飛び、ゴンドラが石のように落下し始めました! 早くゴンドラから脱出しなければ!!

 スティーブンスは2度、ハッチから出ようとトライしましたが、風圧に押し戻されて出られません。そこで、いったんうしろに下がり、頭から飛び込むようにジャンプしたら上半身が出たものの、途中で体がつかえてしまいます。それをゴンドラの上部に残っていたもう1人が蹴るようにして外に押し出し、なんとか脱出に成功。パラシュートも開いて、無事、トウモロコシ畑に着地して九死に一生を得ました。

 いや、「墜落した飛行機からしばしば歩いて帰ってくる」彼にとって、これは「九死に一生」ではなく、いつものことだったのかもしれませんね。

 こんなトラブルでスティーブンスがめげるはずがなく、翌年、彼らは新しい気球「エクスプローラー2」を完成させてふたたび成層圏に挑みます。今度は水素のかわりに安全なヘリウムを使い、気球も裂けたり爆発したりせず、高度2万2066メートルまで上昇して見事に探検を終えました。

 2度目の探検は『ナショナル ジオグラフィック』1936年1月号で「人類の最高高度(Man’s Farthest Aloft)」として詳しく報告されました。なお、高度2万2066メートルという記録はその後21年間にわたり破られませんでした。

 この成功は新聞各紙の1面を大きく飾り、スティーブンスは全米で有名になります。フランクリン・ルーズベルト大統領からも祝辞を受け、勲章をたくさんもらいました。さらに、成層圏での宇宙線、電波、オゾン、胞子などの調査が進むと同時に、キャビンの居住性や耐熱スーツ、通信環境など、人間が宇宙へ行くために必要な基礎データも得られました。

 ナショナル ジオグラフィック協会が支援したスティーブンスのこの探検は、のちにNASAの発足につながる事業となり、有人宇宙開発の貴重な足がかりとなりました。

 ちなみに、スティーブンスが記録を打ち立てた「エクスプローラー2」のゴンドラは米国のスミソニアン博物館に展示されています。 ・・・・・・・・おわり

・・・・・・・・xxx削除xxxxx 明日に続く・・・・・

次回は “   «カラー写真戦争ついに勃発! & ライカ、コダック »  “ に続く・・・・・

・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・

上部記載文中、文字色が異なる下線部位を右クリックにて“参考記事”を開示

前節へ移行 : https://blog.goo.ne.jp/bothukemon/e/19406a622475ec37fb03e3eb5128b3e9 

・◎・◎・◎・◎・◎・

◒ ◓ ◒  ◒ ◓ ◒

Today’s B.G.M, = Miles Davis - All Blues (Official Audio)

   _._._._._._._._ _._._._._._._._ _._._._._._._._

----------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい--------------

【浪漫孤鴻;時事自講】 :http://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/

【壺公夢想;如水自講】 :https://thubokou.wordpress.com/

================================================

  

森のなかえ

================================================


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今日(狂)の狂言 : 10月08日(... | トップ |   
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

浪漫紀行・漫遊之譜」カテゴリの最新記事