◆ とあるビジネスマンが仕事で自家用機を操縦している最中にUFOを目撃(1947年=ケネス・アーノルド事件)。三日月形の物体だったのだが伝言ゲームからか俗に空飛ぶ円盤と呼ばれることに。 ◆ ドイツの西側で通貨改革と言う騙し討ちをされたソ連、怒ってベルリンの西側を兵糧攻めにする挙に出る(1948年)。これに対し、翌々日から早くも西側の飛行機がソ連の占領している真上を飛び交うことに。 ◆ 京福電気鉄道が2年連続でエクストリーム・鉄道事故の快挙を達成(2001年)。余りの事態に国土交通省も看過できず、同社に対し福井県にある路線を没収・えちぜん鉄道へ移管という処分を下した。
◎ ◎ 「最大の難所」を高速突破できたのはなぜか ◎ ◎
- - -<検証/ 第4回>疑惑の南極単独横断、冒険家に集まる批判 - -
=National Geographic Journal Japan 〉ニュース〉旅&文化〉
・・・・2020.03.02 / 文=Aaron Teasdale/訳=ルーバー荒井ハンナ・・・・
極地の記録に挑む多くの冒険家がそうであるように、オブレイディ氏もまた、無支援を貫くことに強いこだわりを持っていた。ルート上にあったALEの燃料補給所で簡易トイレを使うことさえ拒否していたほどだ。
それなのに、なぜゴール前の590キロに差し掛かって、人工建造物であるマクマード南極点道路を利用したのだろうか。この道路は、海岸から南極点にあるアムンセン・スコット基地へ補給物資を運ぶために、2006年に米国立科学財団によって建設された。目印として、400メートルごとにオレンジ色の旗が付いた竹の棒が立てられている。(参考記事:「南極点に初めて立った男 アムンセン」) https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/20110823/281547/
この辺りには、南極大陸でも最も困難を極めるサスツルギ(積もった雪が風で削られて形成される浮き彫り模様。時には高さが1.8メートルに達することもあり、頂点は鋭く尖っている。サスツルギでは、スキーヤーの速度が著しく落ちる)が広がっているが、マクマード南極点道路は、そのサスツルギを160キロに渡って削り、平らにならして造られた。自転車で南極大陸横断に挑戦する場合、この道路を走行する。
自身は人工の道路に助けられたにもかかわらず、凧を使って道なき道を踏破したオウスラン氏の功績を矮小化しようとするオブレイディ氏に、多くのベテラン冒険家から批判の声が上がった。
著名な米国人登山家のコンラッド・アンカー氏はツイッターで、「トラクター道路をスキーで走行することは、私から見れば凧よりも大きな『支援』です」と書いている。 アドベンチャー・スタッツにいたっては明確に「機械で整備された道を使うことは、支援を受けたとみなされます」としている。
このルートを選択したことについてナショナル ジオグラフィックにコメントを求められたオブレイディ氏は、「実際に現地に行ったことのない人たちが安楽椅子に座って批判しているだけ」と反論した。
しかし、冒険家のエリック・フィリップス氏は「スピードは2倍以上になり、危険を回避しながら進む必要もなくなります」と指摘する。フィリップス氏は、南極点までの新ルートを3本開拓し、ガイドの仕事をしながらマクマード南極点道路を渡ったことは何度もあるが、自分のルートにこの道路を含めたことはない。「道路をスキーで走行すれば、それは無支援とは言えません」
「危険を回避する必要があるのとないのとでは、全く違います」と語るマイク・ホーン氏は、存命する冒険家のなかでも最も偉大なひとりに数えられている。「クレバスは埋められ、サスツルギが削られている道路を使えば、冒険は全く違ったものになります」
単独での南極大陸横断における最大の危険は、クレバスだ。険しいレバレット氷河を貫くマクマード南極点道路は、クレバスが埋められているので、その危険がほとんどない。ジョーンズ氏とALEが、経験の浅いオブレイディ氏にこの道路を使うよう提案したのはそのためだ。もっと経験を積んだ冒険家であれば、より危険度の高い手つかずのルートを許可していたはずだ。(参考記事:「エベレストのシェルパ、クレバスで死亡」) https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/5941/
ALEの承認は、「冒険計画の実行可能性と個人の経験に基づいています」と、ジョーンズ氏は説明する。ワースリー氏は、この道路を避けて人の手が入っていないシャクルトン氷河を目指し、そこで体調を崩した。 ○◎ なぜ人工の道路を使用したのかというナショナル ジオグラフィックの質問に、オブレイディ氏はこう答えた。「他の氷河は、単独で行くには危険すぎます。ひとりでは難しすぎるんです」
「危険を回避する必要があるのとないのとでは、全く違います」と語るマイク・ホーン氏は、存命する冒険家のなかでも最も偉大なひとりに数えられている。「クレバスは埋められ、サスツルギが削られている道路を使えば、冒険は全く違ったものになります」
単独での南極大陸横断における最大の危険は、クレバスだ。険しいレバレット氷河を貫くマクマード南極点道路は、クレバスが埋められているので、その危険がほとんどない。ジョーンズ氏とALEが、経験の浅いオブレイディ氏にこの道路を使うよう提案したのはそのためだ。もっと経験を積んだ冒険家であれば、より危険度の高い手つかずのルートを許可していたはずだ。(参考記事:「エベレストのシェルパ、クレバスで死亡」) https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/5941/
ALEの承認は、「冒険計画の実行可能性と個人の経験に基づいています」と、ジョーンズ氏は説明する。ワースリー氏は、この道路を避けて人の手が入っていないシャクルトン氷河を目指し、そこで体調を崩した。 ○◎ なぜ人工の道路を使用したのかというナショナル ジオグラフィックの質問に、オブレイディ氏はこう答えた。「他の氷河は、単独で行くには危険すぎます。ひとりでは難しすぎるんです」
第5回「救助不可能地帯のウソ、誇張で得た名声と利益」へつづく
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