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ぼたんくんとふわりちゃん

2010年10月17日、また猫と暮らしはじめました。

読書日記[35]図録とか写真集とか2

2024-11-12 15:14:19 | 読書
図録に続き、
写真集もずっと気になっていたものがあって
先日、結局購入したのです。

『花火』(川内倫子)



これは、
なんというか
誰もが持っている思い出、心の原風景みたいなものを
とても静かに写し出している感じがします。

わりと薄い本で、
最初「あれ?これだけ?」って思ったのですが
観ているうちに、
どれもなんだか自分の記憶のように思えてくる。

この本が観たかった理由の一つが
第27回木村伊兵衛写真賞受賞の作品だということ。

木村伊兵衛という名前を知ったのが
雑誌『太陽』の特集だったのですが、



この記事の、
高峰秀子さんの文がすごく好きで!!



撮られた時の様子が綴られていて。もう何度も読んでいます。


写真といえば、
私とか普通は「あ、今だ!」と思ってからシャッターを押しますね。
木村伊兵衛さんは、決定的瞬間のちょっと手前を撮るんだそうです。
そしてさらに、自分の気持ちと相手の気持ちまで合わせてしまうらしいです。
構図は後からついてくるんだ、ってアラーキーが書いてました。



で、『花火』を観たあと、
なぜか蜷川実花さんの写真が無性に観たくなりまして。

私の大好きな『NINAGAWA WOMAN』



この色彩、バランス、どの写真も本当に良くて。




以前行った写真展も
壁一面がこんな感じの色彩で埋まっていて、とても良かった。

この本ではないですが、
蜷川実花さんも木村伊兵衛写真賞受賞してますね。


で、
写真集を出したついでに、
持っている写真集をずっと遡って、今でも気に入っている一冊、
『8Visions 現代アメリカ女性写真家集』。



1988年の本ですが、1991年頃買ったと思います。

中でも当時一番気に入っていたのが
『金魚の復讐』(サンディ・スコグランド)



独特な色彩のシュールな空間、ぞくぞくします。
とても好き!


さらにその前に買ったと思う『man ray』。



表紙の写真も有名ですが、
マン・レイはソラリゼーションという技法でも知られていて
学生時代、授業でやってみたのですがこれが難しく。。。
私は結局一枚もうまくできませんでした。



これがソラリゼーション。

「現像時に、露光をある程度過多にすることにより、モノクロの写真作品の白と黒が反転する現象。(Wikipediaより)」

ただ反転する場合もあれば、部分的に反転する場合もあり
マン・レイはこれをすごくうまく使っていました。


学生時代は研究生の時に暗室使い放題だったので
ものすごい数の写真を紙焼きしていて
写真を撮る才能は全くなくても
現像だけはすごく上手くなりました。
懐かしい〜 ( ´∀`)


ちなみに前回、人生で一番最初に買った図録を紹介したのですが
たぶん、一番最初に買った写真集は
『新装版 世界写真全集 第8巻 ネイチャー&カントリー』。



世界初の写真集を出したW.H.フォックス・タルボットの写真以外、
実はあまり思い入れがなかったのですが、
今回久しぶりに開いたらかなり良いかも!!!

歳をとると感じ方が変わりますね。


タルボット『橋と梯子』(1840)


最後になんとなくサラ・ムーン。


(机の上に置いたらなぜか色がとんじゃうので、写真集の上に置いてみた)

写真集は持っていなくて、ハガキだけです。
この写真は、映画『ミシシッピー・ワン』のもの。


ふわりちゃんも写真観ますか?
気になるのはお魚ですか? ФдФ


なんか、撮影していたら日が差し込んできて
ふわりも光ってた 笑




読書日記[34]図録とか写真集とか1

2024-11-04 16:54:10 | 読書
大きな本は嵩張るので
なるべく買わないようにしているのですが
先日とても惹かれるタイトルの展覧会を知り、
すでに会期は終わっていたため、図録を取り寄せました。


内藤礼『生まれておいで 生きておいで』
2024.6.25―9.23 東京国立博物館



これは!
実際に観たかった〜!
今、遠出ができないので会期前に知っていても
行けないのですが。。。

図録だけでも観られてよかった。

いくつか載っている詩や文章も、
なんだか心にくるものがありました。

図録より ↓

この生を衝き動かしている
逝ったものたちの生をかんじる

生きて
それから逝こうとおもう

内藤礼 2022.10


何か、
そのままの存在が許されるような、
やさしいものに包まれるような、
不思議な感じがする文章と写真です。

そう書くと宗教的ですね。
でもほかにうまく言えません。
写真を見ただけですし、
実際にこの空間を観てみたかった。。。



こちらはチラシ。ふわりが寝た〜 (ФωФ)


そんな、つい最近買った図録に対し、
たぶん人生で初めて手にした展覧会図録が



『ミロ展』
1984.4.21―5.20 長野県信濃美術館(現長野県立美術館)

おお、ちょうど40年前ですね。
父が絵を描くのも観るのも好きだったため、
この頃たまに家族で美術館に行っていました。

それまでは、日本画や水墨画の展覧会が多く、
また自分も基本的に何かを見て絵を描くことが多かったので
ミロの作品は小学生の私には衝撃的でした。

「絵ってこんなに自由なんだ!!!」と。

そのタッチ、色使い、バランス…どれをとっても魅力的で
さらに、子どもが描いたような線や塗り方が
恐れ多くも自分にもできそうな感じがしたのかもしれません。



図録を買ってもらい嬉しかったのか、
しっかり裏表紙に自分の名前が書いてあった 笑

何度観ても元気をもらえる図録です。
デザイナーという職業に就くことになったのも
原点はこの展覧会かもしれません。


ネコたちは最近同じような写真しか撮れないので
以前にも載せたカゴ入り写真〜ฅ^•ω•^ฅ


まずふわりちゃんはかわいく収まっていますね。
でも、ぼたんが入ると…




なんとか寝ようとするぼたん 笑

読書日記[33]たまに映画

2024-10-24 23:17:41 | 読書
30年近く前に観た『仕立て屋の恋』のことを書いてから、
結局ラストってどうだったかな、とまだ考えていて。

思い出すのは
部屋の電気を消して好きな人の部屋を見ていたら(日課の覗き)
ふいに雷が光って、自分が相手に見えてしまうシーン。


そしてふと思ったのですが、
もてない(と自覚している)男性が
好きな女性の幸せを願うあまりにした行動で
切ないラストを迎える作品といえば、
『容疑者Xの献身』もそうだな、と。。。

映画も良かったけど、原作が好きです。



さらにもう一つ浮かんだのが、
古典の名作『シラノ・ド・ベルジュラック』。

もともと戯曲なので舞台が多いのですが
私が観たのは1990年にフランスで製作された
ジェラール・ドパルデュー主演の映画です。

最初、詩を贈られただけであんなに感動する?
と不思議だったものの、結局最後はめちゃくちゃ泣いた〜(T ^ T)
本も買ったけど、戯曲なので台詞のみ。


それでも、最後の方の手紙を読むシーンで
映画を思い出して今でも涙が出てくる。。。


と、思ったところで、

あれ?『仕立て屋の恋』の最後も手紙じゃなかった?

なんとなく警察と手紙のシーン(?)を思い出しました。

う〜ん、
最初はもう一回観てみようかと思ったけど
気になるわりには、このまま観る機会もなさそうなので
もうネタバレを探すしかないかな。


さて、
ネコたちは今日も寝てますね。
変わり映えしませんが、昼間のぼたん。





あくび3連写。

そして、夜のぼたん。


顔ぎゅ〜。そして、そのおなか… (´ー`)


読書日記[32]たまに漫画2

2024-10-20 12:47:28 | 読書
昨日、漫画のことを書きました。
その後いろいろ考えていたら、「影響を受けた」を基準に
選んでみたらどうかな、と思ったので
早速並べてみます。(今回はあらすじなし)




『宇宙家族カールビンソン』(あさりよしとお)

漫画は実家にあるため、読書メーターより画像拝借しました。
漫画や映画、実在の人物や、日本や外国の風習(?)とかの
パロディがこれでもかと出てきて、(タイトルがすでにパロディ)
それでいて、ちゃんと感動できるところもあり。
「血のつながっていない家族の物語」といったらこの作品。
10代前半、たぶん一番影響を受けた漫画。




『いたいけな瞳』(吉野朔実)

以前、読書日記[3]に一巻、一話目のことを書きましたが
いくつかのお話にすごく影響を受けています。
今回載せるのにあたって、
なんでこんなに好きなのかと考えてみたのですが
いろんな文学作品の雰囲気、とくに『こころ』に共通するものを
感じるからじゃないかと。




『人魚の森』(高橋留美子)

死ねないことの恐怖、孤独、
そして人間の欲深さがじわじわくる。




(Amazonより拝借しました)
『鬼丸大将』(手塚治虫)

まだ実家のどこかにあると思うけど、どうだろう。
読んだとき、小学生でしたが、
「鬼」の正体に衝撃を受けたのと
同じ時代にいたら、自分もこの人たちと一緒なのか…と。
今思うと「無知でいることの恐さ」みたいなものを
感じたんじゃないかな。




『AKIRA』
『童夢』
(大友克洋)

弟に10年以上ずっと貸したままだと思っていた『AKIRA』全巻。
去年、そろそろ家に持っていきたいと言ったところ、
「俺、持ってないよ〜」とのこと。
私はいったい誰に貸したのでしょう。
そして今どこにあるのでしょう。

『AKIRA』は映画を観たのが最初だったかも。
『童夢』もですが、画力、ストーリー、キャラクターの魅力が
当時圧倒的だと思った。





『アップルシード』(士郎正宗)

これも本は実家。(読書メーターより画像拝借)
地下鉄サリン事件等があったとき、
サリンってアップルシードの!ってなった人
けっこういるんじゃないかと。

影響受けたというか、世界観がすごいと思ったのと
ブリアレオスがとにかく格好よくて、こんな人現実にいたら!って。
どこかに載っているというサイボーグ化前の顔を見たいような
見たくないような。。。




『失踪日記』(吾妻ひでお)

もともと、小学生の頃
『ひとめあなたに…』(新井素子)がすごく好きで
関連していろいろ読んでいた中に
『ひでおと素子の愛の交換日記』があって。

2008年頃かな、20数年ぶりに見つけた吾妻ひでお先生の本を読んだところ
思いがけず、すごい内容だったという。。。

人生何が起きるかわからない、という思いと
もしこの先どん底が待っていたとしても
この漫画を思い出せばなんとかなるんじゃないかと。




う〜ん、パッと思いついたのを書きました。
(原作があるものは省きました)
並べてみたら有名なものばっかりで
しかも『失踪日記』以外は
小学生〜20歳までに読んだものでした。

新井素子先生のことを書いたら
ライトノベルもいっぱい読んだな、と懐かしくなってきました。
まあ、今でも全然読みますが 笑

今日もネコたちは寝ています。静かです。

なので、はるが選んだ今の私のスマホ待受画像。


仲が良さそうに見える笑



読書日記[31]たまに漫画1

2024-10-19 13:23:56 | 読書
漫画こそ、自分の読むものは偏っているので
書くのもどうかな〜と思ったのですが
最近漫画ばっかり読んでいるので、今日は漫画。

載せた基準は、「かわいい話」と「完結済み」です。
結果、全部少女漫画になりました。

ちなみに最近読んでいる漫画はほぼ電子書籍のため、
私が読んでいるebookさんの画像を拝借しています。

いままで作家さんを「さん」づけで読んできましたが
今回なんとなく「先生」呼びしています。
これからもそうしようかな。


漫画のことを書こうかな、と思ったのが
フジテレビ月9で『嘘解きレトリック』をやっていたから。
ドラマは観ていませんが、この漫画は大好きなので
いろんな人に知ってもらえるのは嬉しい。
(とはいえ漫画原作のドラマ・映画化はまだいろいろ問題ありそうですが)

ドラマはどの辺のお話を使うのかな。最後までかな。

都戸利津先生の漫画はどれも面白いのですが
私が好きなのは『怪盗かまいたち』。

短編なのに、謎含めいろいろ要素が入って綺麗にまとまる、
読後感の良い、何回読んでも面白い作品です。


【あらすじ】(ebook japanより)
予告状通りに國宗邸から宝石を盗み出した「怪盗かまいたち」。現場に居合わせた男が話す、その驚嘆すべき手口とは…!?


そして『嘘解きレトリック』みたいに
特殊能力みたいなもののせいで生きづらかった人が
別の事情を抱えた人と会ったことで解決されていく……
みたいな展開でいうと、好きなのは『コハルノオト』。


【あらすじ】(ebook japanより)
なぜかトラブルに襲われ、職を転々とするハメになってしまう小春。そんな小春が新たな職場を探していて出会った南方は何やら怪しい匂いが漂う危険な男で……!!? トラブルメーカー小春の危険な事件簿、はじまります!!


かわいい話といえば、思いつくのが王道の学園もの。
紙の本でも何度も読んで、電子書籍で買い直した『サバス・カフェ』。
最初のコミックスが1992年。
学園ものはものすごくたくさん読んでいて、
面白いものはたくさんありますが、やっぱりこれが浮かびます。
長さもいい。
私は基本的に短編か、10巻以内で終わる、
ハッピーエンドの作品が好きみたいです。


【あらすじ】(ebook japanより)
インターナショナル・スクールに通う四布木大。ポーカーフェイスで孤独を愛する謎めいた少年に同級生たちは興味津々で…!? 大の秘密の扉が開かれるとき世界は鮮やかに動き出す――! 


同じく学園もので、『星上くんはどうかしている』。

アサダニッキ先生は『王子が私をあきらめない!』が
たぶん有名ですが、とくにこのお話は読後感が良かった。




【あらすじ】(ebook japanより)
「似てない双子」と有名な2人の星上(ほしがみ)くん。兄・望(のぞむ)はぼっちで、弟・求(もとむ)は学校の人気者。三毛野(みけの)いさりは「友達の作り方を教えてほしい」と望に頼まれたのをきっかけに、正反対な2人に振り回されることになって……!?



学園ものでなくてもかわいいお話、
幸村アルト先生の『福衛門レース』。


短編集なのですが、表題作の『福衛門レース』がやっぱり良い。
百人一首っていいよね〜、と思う。
幸村アルト先生は、『コレットは死ぬことにした』も好きなのですが
私にはちょっと長すぎました。



【あらすじ】(ebook japanより)
「コレットは死ぬことにした」の幸村アルト珠玉の短編4作が収録。京の都には、ひとではないもの達の年に一度の大レースがある(「福衛門レース」)夕方五時のメロディが小さな勇気を運んでくる(「ダンデライオン」)義弟と私が毎日交わす愛のしるし。(「愛のしるし」)これは僕と彼女のきっかけのひとつ(「六百頁のミステリー 番外編」)優しさとときめきがいっぱい詰まった心温まる作品集。



最後に、かわいいに入るかは微妙かもしれませんが
私にとってはかわいくて、とっても本を読みたくなる
モリエサトシ先生の『親愛なるA嬢へのミステリー』。

モリエサトシ先生はどの作品も、
この人にしか書けない、と思う世界観がありますが
名作がいっぱいでてくるこの作品が特に好きです。



【あらすじ】(ebook japanより)
本好きで、気がつけばいつも物語の世界に浸っている少女・綾乃と、わけあって断筆中の小説家探偵・能見啓千。ひょんなことから啓千の身の回りの世話をすることになった綾乃だが、やがて二人に次々と数奇な事件が降りかかり――!? 「もしかして すべての事件はその探偵のせいで起こっているのかもしれないよ」 



「もしかして すべての事件はその探偵のせいで起こっているのかもしれないよ」
探偵物を読むたび思うコレ。を実際やってみたんだろうな 笑


読書の秋。
漫画は読書に入るのか?みたいな記事がネットにあって
タイトルだけ見て文章は読んでいませんが、
私は入ると思います!

とりあえず、また載せるかもしれないので、
タイトルに1とつけておきました。

昨日までまた暑かったけど、今日は涼しめ。
猫たちはよ〜く寝ていてとても静かです。




こちらは昨日のぼたんくん。

こっち見た

のび〜