偏平足

里山の石神・石仏探訪

石仏689深山(宮城)蚕神

2016年10月21日 | 登山

深山(しんざん) 蚕神(かいこかみ)


【データ】 深山 286メートル▼最寄駅 JR常磐線・山下駅(東日本大震災で津波の被害を受けた線路と駅舎は、ただいま山側に1キロほど移して建設中)▼登山口 宮城県山元町山寺の深山山麓少年の森▼石仏 深山山頂、地図の赤丸印▼地図は国土地理ホームページより



【案内】 南の茨城から福島と連なる阿武隈山地は北の宮城まで続き、深山は北の外れに位置する山。登山口は東山麓からで、山元町の町民の山として道が整備されている。この日は深山山麓少年の森から。雷神・巳待・青麻三光宮ほか多くの文字塔が並ぶ深山神社の境内から登る。深山の山頂には鎮魂の鐘、石祠、「蚕神」の文字塔が祀られていた。石祠の祭神は不明。「蚕神」は明治四十四年」、「八十八相講中」の造立。八十八相はわからない。登山口の深山神社境内には明治二十五年造立の「蠶供養」銘の石塔があった。この地方も養蚕が盛んだったのであろう。
【参照】 雷神は矢越山(岩手)、巳待は猪狩山(埼玉)、三光宮は船形山(宮城)で案内した。


【独り言】 山頂に平成27年4月竣工の「鎮魂の鐘」が建っています。壁のメッセージボードに「東日本大震災の 巨大津波に逝きし 愛しき人々の御魂に この鐘の音を捧ぐ」とありました。鐘の先には広い水田、その先には太平洋が穏やかに広がっていました。山側に1キロほど移して建設中の新しい常磐線は、間もなく開通の見込みです。


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