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◆「いじめの4層構造」と「スクールカースト」の関連(引用先: 西日本新聞朝刊)

2018年10月05日 | 講義&【業績】論文・学会発表・講演・シンポジウム
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◆「いじめの4層構造」と「スクールカースト」
おはようございます。
今、スクールカーストについて、気になっております。
今朝は、時間の関係で、「スクールカースト」に関する新聞記事からご紹介します。
スクールカースト いじめの温床 「女子は1軍、2軍、3軍に分かれている」
2018年05月01日 20時00分
https://www.nishinippon.co.jp/feature/education_now/article/413024/

大人と違う物差しで階層化


 いじめ問題の背後に「スクールカースト」と呼ばれる子ども社会があるという。
クラス内の立ち位置を序列、階層化する傾向だ。
九州北部の住宅街にある小学校。
5年生の担任をしていた教員(40代)は、いじめをテーマにした授業後、ある女子児童が書いてきた感想文でその現実の一端を知った。
「女子は1軍、2軍、3軍に分かれている」 (文中いずれも仮名)


   ◇   ◇
 感想文を書いたキョウコによると、
1軍は流行に敏感でオシャレなグループ。まじめで勉強ができるのが2軍。いずれにも疎いのが3軍で、キョウコは3軍。1軍トップがアオイなのだという。
 アオイは快活で、ファッションセンスも目を引く。
そのクラスが始まった3年前の1学期、アオイが中心となったいじめが表面化した。
 級友同士の「力関係」が形成されていく6月だった。
 クラスには、鼻水をよくティッシュで拭くタケルがいた。「ばい菌」「食べ方が変」。
いわれのない中傷を先導したのがアオイ。周りの女子も同調して掃除中、誰もタケルの机に触らない。
 タケルは不登校になった。
 いじめに気付いた担任は、いじめの4層構造(被害者、加害者、観衆、傍観者)を説明したうえで
 被害者の苦しみやつらさ、加害と傍観の罪を諭した。
 授業では、架空のこんな事例でも話し合った。
 〈「カンニングをした」とうわさされたAが孤立。
学級会でBが問題提起すると、今度はリーダー格のCが中心となり、Bが無視されるようになった〉
 「どうしてBは無視されないといけないの?」。
担任の問い掛けに、女子たちは互いの顔色をうかがい、なかなか意見を出さなかったが、1人の発言を機に発言が続いた。
 「Cがリーダーなので、他の子は逆らえなくなっている」
 「無視されると怖い」
 「それって女子の遊びやん。いつもしてるやん」
 「泣いているところを見ていると、面白いやん」
 担任は放課後、「面白い」と発言したユイと話した。
「からかうと反応が面白い」とユイは言う。
担任が「自分がそうなったら?」と聞くと「そりゃ、つらいよ」。
   ◇   ◇
 この授業後、キョウコは感想文に「スクールカースト」の息苦しさをつづった。
「まるで江戸時代の身分制だな」と担任は思う。勉強ができるユイは2軍なのだという。
 でも実は、アオイも悩んでいた。障害のある姉に、母がかかりっきりになっていた。
 「私の言うことを聞いてくれない」。アオイは友人同士のラインに「死にたい」と書き込み、
授業中に刃物を手首に当てるしぐさも見せ、ドキッとさせる。

 担任があらためて話を聞くと、泣きながら「私はいない方がいい」。
アオイの状態を伝えると、母親は学校を訪れ、娘を喝した。「なんしようとか」。
アオイの口癖は「お母さんは絶対に分かってくれない」。担任はやるせなかった。
 子ども同士の人間関係、家庭の背景も絡み、顕在化するスクールカースト。
それは大人が考える勉強や生活態度などではなく、全く別の物差しが支配するクラス階層だ。

 しかもその位置は流動的で、ささいなことで上下する。
担任には、人気投票で力関係が決まるアイドルグループの総選挙も投影されているようにも思える。
 学年末、担任はアオイから手紙をもらった。「心配させてごめんね」と書いてあった。
 アオイはいま、どうしているのだろう。自分に何ができ、何ができなかったのか…。
そんなことを考えながら担任はいま、新たなクラスと向き合っている。
 
◆いじめの4層構造 いじめ問題を研究する森田洋司・大阪市立大名誉教授が1986年に提唱した。


被害者、加害者、聴衆、傍観者の外に、保護者や地域の存在があることも忘れてはならない。
4層間の関係は固定されたものではなく、被害者が加害者になったり、いじめをはやし立てる聴衆が被害者に転じたり、
その関係はちょっとしたことで入れ替わる。
いじめ対策として、一番外側の傍観者を動かし、いじめ抑止につなげることが有効とされるが、容易ではない。
=2018/04/29付 西日本新聞朝刊(教育面)=


子どもたちを守っていきたいですね。



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