Strange Daze

映画、洋楽、JAZZがなにより好き!
そして最近メタボ対策でちょっぴりカラダ動かしてます(笑)。

アメリカン・ヒストリー X

2009-07-22 00:02:28 | Cinema
アメリカの良心が泣いた!  
憎しみと暴力の歴史の中、人間として目覚めてゆく兄弟。 
その魂の軌跡を鋭く描き、全世界に問う衝撃の問題作!

カリフォルニアの高校に通うダニーは、尊敬する兄デレクが刑務所を3年振りに出所する日、校長に呼び出される。 「兄弟をテーマに作文を書け。タイトルは『アメリカン・ヒストリー X』……」 デレクは地元のスキンヘッド(白人至上主義グループ)のリーダーとしてカリスマ的な存在であった。 その彼がその道に足を踏み入れたのは、父が黒人のドラッグ・ディーラーに殺されたことがきっかけだった。

※注意! このレビューは、物語の核心に迫る部分が表記されています。 ご注意を。

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1999年に日本でも公開され、センセーションを巻き起こした問題作です。
人種差別…。アメリカが抱えているこの非常に難かしい問題を、この作品は真っ向から切り開きました。 はっきり言ってこの物語はかなり凄いです。この人種偏見問題をテーマとして取り扱うのが、アメリカでは最も描きにくかったテーマです。それをここまで奥深く描くなんて…と思っていたら、監督はやはりイギリス人でした。 この作品も同年公開の『アメリカン・ビューティ』同様、アメリカ人監督では描くことができない展開だと思います。 本国アメリカでは、この作品は、多大なるセンセーションを捲き起こしたといいます。 それだけ、人種偏見問題がアメリカにとって大きい問題なのでしょう。

この物語は、人種差別問題をベースに家族・兄弟の絆、愛 を描いた作品です。
「社会の抑圧や歪が、家族を媒介にして、無垢な子供たちの心に暗闇を築いていく…。 が、またその暗闇に救いの光をさし込むのも家族の絆である」。この問題はもっともっと奥が深く、難しい問題だと思います。

      

なぜ兄デレクは、あのような人間になってしまっか? 彼に偏見の種をまいたのは誰か? それは殺された父親からなのです。 しかしその父親は、あからさまな差別主義者ではありません。 家族思いの優しい人間なのです。 しかし、社会になんらかの不満があり、それが息子に影響していたのですね。 家族を思うばかりの父親の言動が、ふとしたきっかけで大きな問題に発展してしまったのです。
しかし、兄は刑務所での悲惨な体験から自分の過ちに気づき、家族の為に心を入れ替えるのですが・・・。
家族の崩壊、再建と親子、兄弟の絆を社会的な重い問題を絡ませた非常に難しく また、素晴らしい作品だと感じました。

黒人の教師に言われ、弟ダニーが書いたレポート「アメリカン・ヒストリー X」。兄弟二人が辿った”ヒストリー X” の答えはなんだったのでしょうか…。

--「アメリカン・ヒストリー X」関連映像--
American History X Official Movie Trailer


American History X Music Video


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【アメリカン・ヒストリー X / AMERICAN HISTORY X 】
監督 / トニー・ケイ 
出演 / エドワード・ノートン エドワード・ファーロング 
1999年 アメリカ作品

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2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
やりきれない思いです (ぼの)
2009-07-30 00:30:17
メルさま

本当にあのラスト、やりきれない思いですよね。
レノンの「イマジン」のような世界…
難しいですよね。
でも、そう願いたいですね。
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ズーンと (メル)
2009-07-29 08:37:05
胸に来る、重い映画でしたよねぇ。
あの弟が書いた”アメリカン・ヒストリーX”を、あの後兄はどう読むんだろう・・とか、いろいろこの後の事も考えちゃいました。
アメリカに巣作る問題って、根が深いものが多いので、そうそう簡単に解決しそうにありませんよね。
ジョン・レノンの歌の「イマジン」のような世界になる日は永遠にこないかもしれない・・・と悲しいかな思ってしまいます。
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