Strange Daze

映画、洋楽、JAZZがなにより好き!
そして最近メタボ対策でちょっぴりカラダ動かしてます(笑)。

ほえる犬は噛まない

2008-10-29 01:51:02 | Cinema
「絶対私が助けてあげる」
迷い犬を探しています-特徴:手術をしているため・・・・ほえない。

中流家庭の住む閑静なマンション。うだつの上がらない大学の非常勤講師ユンジュは、出産間近の妻ウンシルに養われながら教授を目指している。 だが最近、飼うことを禁止されているはずの犬の鳴き声がマンション内に響き渡り、なかなか出世できない彼をイラつかせていた。 そしてある時、彼はたまたま犬を見つけると地下室に閉じこめてしまう。
一方、マンションの管理事務所で働くヒョンナムは、平凡で退屈な毎日を送っていた。そんな時、団地に住む少女の愛犬ピンドリがいなくなったと知り、正義感を燃やしてビラ貼りを手伝い始めるのだった…。

最近再び、ややハマりかけているちょっと前の韓国映画。本日取上げたのはちょっとばかしブラックでシュールな物語、『ほえる犬は噛まない』です。

    

「殺人の追憶」のポン・ジュノが監督したデビュー作です。・・なんといえばいいのか(笑)この作品は独特な ”味” を持っていますね。
物語としては、どこにでもある日常の風景(失踪した犬を探す)なんですが、これがまた全てが絶妙なんですね。独特の間、微妙にすれ違う人と人、偶然が生む小さな災難・・・。軽快なJAZZのリズムと「フランダースの犬」のテーマに乗って、全てが計算しつくされたような展開で街の中を走り回ります。笑えるネタもちょっと昔の ”ドリフ” のコントみたいで(笑)。

登場人物も強烈なキャラ! 自分の手で犯人を捕まえようと奔走する女子事務員とその親友。いつまでも大学教授になれずにいる甲斐性の無い夫とその夫を養う年上の妻。いじわるそうな婆さんやうさん臭い警備員などなど。その中でも、主演のペ・ドゥナが一際輝きを発してました。なんていうのか ”ダサかわいい♪”って感じで(笑)。ほんと、こんな映画初めてですよ。とても「殺人の追憶」の監督とは思えない内容でした。

    

物語が終ってから暫くの間「フランダースの犬」の ”♪ラララ~、ららら~♪”のフレーズが頭にこべり付いて離れませんでしたよ(笑)。
 因みに【ほえる犬は噛まない】という諺は、「口喧しい者ほど、実行が伴わない」という意味。ありえそうで、ちょっとありえないような日常のお話でした。

※注意;これからご覧になろうと思われている方で、ペット好きな方(特に犬好きな方)は、ちょっと覚悟が要るかもしれません。

■「ほえる犬は噛まない」関連映像
Barking Dogs Never Bite (オープニング・シーン)

  ↑ご注意;愛犬家の方はご覧にならないほうがいいかもしれません・・・

************************************

【ほえる犬は噛まない (Barking Dogs Never Bite)】
監督/ ポン・ジュノ 
出演/ ペ・ドゥナ イ・ソンジェ 
2000年韓国作品
第19回バンクーバー映画祭
第46回サン・セバスチャン国際映画祭 新人監督賞コンペ部門
第44回ロンドン国際映画祭
第13回東京国際映画祭 シネマプリズム部門
第30回ロッテルダム国際映画祭

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2 Comments

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殺人の追憶・・・・ (yoko)
2008-11-03 08:22:13
この監督のデビュー作ですか??
ぜんぜん作風が違いますね(笑)

吠える犬は噛まない 独特な雰囲気の映画ですよね。
これも イ・ソンジェですね。
これではうだつの上がらない大学講師。
>ペ・ドゥナが一際輝き、 ”ダサかわいい
ナットクです。
黄色いパーカーを着て 一所懸命なぺ・ドゥナがかわいかったです。
韓国では 今でも犬鍋があるみたいで あのシーンはちょっとね。
吠える犬は噛まないって ことわざだったのですね。

韓国映画 ちょっと前の作品が好きですね。
ぼのさんのレビューが楽しみになってきました~!^^
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ポン・ジュノ (ぼの)
2008-11-04 22:10:21
yokoさま

こんばんは。
レス遅くなってすみません。

この監督の作品、殆どのものが面白いですよね。
でもって、次作のオムニバス、「TOKYO」も気になります。

「殺人の追憶」もかなり衝撃を受けた作品です。
最初は「ほえる犬・・・」のようにブラックをきかせたジョークっぽい展開だったのですが、
展開していくうちにシリアスになっていく・・・
素晴らしいストーリー展開です。

私もこの頃の韓国作品が好きですね。
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