台湾にいるのにお盆だからか肩が重い。
そんなこというと迷信くさいと思われるかもしれないが
小さいころ、そういう家で育った。
祖母はお盆が近づくと、”ああ、迎えに行かなくちゃ!”
ちょうどお盆当日は、”ああ、帰ってきているわ、うれしい”
終わりに近づくと、”また、さびしくなるねえ”、
という人だった。
実際のところは今も昔も私には確かなところはわからない。
そう思えばそんな感じもするし、そんなふうに思わなければ
何もないとも思う。
ただ、子どもごころに、”私には見えないけど、おばあちゃんが
毎年毎年毎年(それこそ亡くなる直前まで)~そう言っていたから、
ひょっとしたら、帰ってきているのかもしれないなあ~”と、
私はそんなふうにのんびり考える子どもだった。
真偽のほどはもちろんわからない。
しかし、どうやらご先祖様は台湾にも遠征(?)できるようで、
このところどうも昔の親戚の夢を見る。
ちょうど7月の終わりごろからはじまっているから
”地獄の釜の蓋が開くころ”と一致している。
気のせいかもしれないけど、ちょっといつもより多めに
くだものやお菓子を買って、テーブルに盛っておこう。
ただ、今の時代さびしいと思うのは、意外にも身近に
お盆に特に何もしないという人がいることだ。
それはそれはその人の自由だとわかっているけれど
やっぱり何となくさびしい時代になったものだと思います。