2020年夏、今年も北海道を旅先に選んだ。実は、7月第2週くらいまで、ずっとこの旅について悩んでいた。行きたい、でも止めるべきか、どうせフェリーのチケットはとれそうにない・・・。が、太平洋フェリーの往復チケットがゲットできたことで、シニア犬の仲間入りをしたマハロと遠出する最後の旅かもしれないと思い、北海道旅行を決行した!
今年の旅行は「釧路川のカヌー下り」と「美瑛でゆっくり・ほっこり」の2つをテーマに現地北海道で4泊。往復のフェリーで2泊。仙台港までの中継地点の山梨県で2泊。と、いうことで、計8泊の旅行となった。
8月5日11時、予定通り、太平洋フェリーきたかみは苫小牧港へ到着。ルート235を浦河方面へ向かって、ひたすら走る。サラブレッド銀座での小1時間休憩し、またまた走る。途中からルート336に入り、襟裳岬へ到着したときは16時になっていた。北海道はやはり広い・・・と改めて感じた。
襟裳岬では、天候が曇りということもあり、太平洋と空は薄グレーと水色を混ぜたようなカラーだった。春~夏は霧が多いとのことだが、霧はなかった。地平線は何とか望めるが、特に感動するほど美しい場所でもなく、何か寂しい岬だなと私は感じた。が、とにかく涼しく(少なくともマハロの住んでいる京都では真夏のこの時間では散歩などできない)マハロは、リードをグイグイ引っ張って周辺を散策した。岬の東側の階段を進んで行くと、運がよければ、ゼニガタアザラシが肉眼で発見できると聞き、金運アップを願いながら、マハロと頑張って歩いたけれど、アザラシはとうとう発見できなかった。
☜優俊記念館
☜この先からアザラシは見えるか?
この日は、道の駅忠類でマハロと車中泊。
8月6日早朝、道の駅を出発し、釧路湿原に向かった。細岡展望台に10時に到着。駐車場から歩いて5分の所に細岡展望台があり、釧路湿原を一望できた。ヨシやミズゴケの湿原とハンノ木からなる日本最大の湿原と釧路川が眼下に広がっていた。右方には雄阿寒岳、左方には雌阿寒岳が見渡せるはず・・・う~ん、よくわからないが、「湿原」を見おろすという経験は初めてで、少し感動したのと同時に、春・秋・冬はもっと美しいのだろうかなどと想像してみた。双眼鏡を車に忘れたことは反省。マハロは、犬なのでここがどこかはわからないが、「またまた、ママに連れられていつもと違うところを探検している」と思っているだろうな。
13時、細岡駅でミンタラの橋口さんと合流。いよいよ釧路川のカヌーツアーだ。橋口さんの車で、塘路駅横のツアー出発場所まで移動。マハロとママはハーネスを装着し、橋口さん手作りのカナディアンカヌーに乗船。マハロのハーネスは、モンベルのほぼ新品だった。橋口さんいわく「やっとこのハーネスがぴったりのワンちゃんが来てくれた。」とのこと。こちらこそ、嬉しいです。大型犬もOKのカヌーツアーはミンタラさんだけなので。
☜とうろの宿
流れが緩やかで、蛇行している釧路川を、約2時間かけて下って行く。右岸は、人間の踏み込めない釧路湿原。左岸はJR釧路線を走る電車や今夜宿泊するとうろの宿が見えた。もちろん、オジロワシやタンチョウヅル、エゾシカ、黒ミンクなどなど。橋口さんから釧路川に生息する生き物や自生する植物のことを教えてもらいながら川を下って行くと、いつの間にか、マハロが眠っている。ひんやりと冷たい船底にお腹をくっつけて。このツアーに参加するワンちゃんあるある!だそうだ。
塘路駅から細岡駅近くまで川を下り、カヌーツアーは終了。エゾジカだけでも10数匹遭遇した。マハロはエゾジカに向かって、時々低い声で「ヴ~」と唸っていたが、エゾジカの方は完全無視。こちらをちらっとは見るが、おいしい葉っぱを探す方が大切なのだろう。犬も人間も敵ではないのを知っているのだ。これを、自然と人間の共存というのだろうか。
この日は、とうろの宿で宿泊。
カヌーツアーの様子👇ゴールデンレトリバーと釧路川をカヌーで下ろう