日本ＶＳアメリカ

　久保がひどい・・・。案の定というか、わかっていたことだがここまでひどいと泣けてくる。チーム全体の流れが悪くなっている。前にボールを出せないから、高い位置でボールを奪われ、危険な状態にさらされることがおおい。前にボールを出せないことの原因はＦＷにある。有効なポジションに顔を出していない。裏ばっかり狙っていて、ボールのつなぎ役になろうとしない久保。ほとんどボールを触っていないし、ボール追わないし、とられたら歩くし、周りとの意思疎通できてないし。前半の久保０点。この久保の出来で、周りが動けてないという評価されたら、周りの選手もやってられないだろう。全体的にボールが足についていない感も見られるが。

　後半はＦＷを１枚投入すべきだと思う。そうすると久保の良さが出てくるだろう。前の選手を厚くしないと。個人的には巻がいい。４－４－２か、３－５－２におしたら流れは変わるはず。

　それにしても２点目を決めたアメリカの選手のダンスはむかついたなぁ。なんかあの動きが嫌だ。

　さて、後半逆襲だ！

　早速。久保が外れ、巻と佐藤（寿）が入る。３－５－２に変えてきた。ボールが前に運べるようになったが、まだいまいち。原因は小野と福西のように感じた。この２人、後ろへのパスが多い。リスクがあっても前にボールは運ぶべき。と、福西と田中に代わり、長谷部と阿部が入る。次々と毒が抜けて行く。これで流れが戻ってこなければ、単に日本が弱いということだ。
　小野の展開で右サイド加地にいいボールが渡る。サイドでの１対１になる。ここは絶対勝負！加地は勝負する。抜けないが、センタリングをあげる。それに力強く巻があわせてゴール。加地の勝負が良かったし、巻の強さが光った。小野の展開については特になし。あれくらいのパスは出せて当たり前。
　その前にコーナーから失点してしまっているので、これで１－３になる。あのコーナーの失点は、中沢が滑っているのと、リスタートでやられているのであまり気にしない。簡単にコーナーにしてしまったことと、やや集中が欠けていたことは反省。

　巻のゴールで流れは完全に変わるが、まだ足りない。小野が前にボールを運ばない。センターバックに下げてばかり。後ろにしか舵をとれないボランチほど価値のないものはない。と思っていたら、小野が交代。「オレ？オレ？」と、ジョホールバルのカズみたいな仕草をしているけど、今日の小野なら交代は当然。本山を投入。

　本格的に中盤が落ち着いてきた。まだ、ボールが足についていないのは多分ピッチのせいだろうから、そんなピッチで確実にやることを心がけてほしい。加地とサントスの上がりも出始めた。
　アメリカも負けてない。サイドの仕掛けと、ドノバンの散らしが見事。一進一退の攻防が続くが、やや日本優勢か。
　ゴールする上での最後のパスの精度がイマイチ。中盤を総取替えしたのと、代表歴が少ない選手が多いので、意思の疎通ができていない。ラストパスの出してと受けてのタイミングが合わない。それまでの崩しは良いが。

　そうこうしているうちにロスタイム。コーナーから１点を返す。中沢が持ち前のゴール前での強さを見せて、右足で押し込む。最後にちょっと惜しいチャンスがあったが、ここで試合終了。

　システムを変更した後半はやはり良くなった。後半だけではアメリカを上回った。今日は何といっても前半だ。前半は別のチームだった。久保を下手とか否定するつもりはないが、１トップをやるスキルはない。今の代表で１トップできるのは柳沢だけだろう。久保のゴールへの威圧感と、決定力を活かしたいならば２トップで使うべき。今回のテストは失敗とジーコは処理できるだろうか？久保の１トップはこれ以上試す必要がない。２シャドーがどんなメンバーになっても久保の１トップは成功しない。久保の１トップがチーム全体を混乱させ、ジーコジャパン史上最悪の４５分を演じたことで、熟練させる必要がないことは証明された。前半が、ジーコにとって良薬になれば良いが。
　前後半を通して、サッカーなので負けは負けだが、それほど深刻ではない。前半は本当にテスト大失敗だから、日本は勿論だがＷ杯の対戦国も参考にならないだろう。後半をみれば、今までの日本のやり方が通用することがある程度見えた。しかも後半はテストメンバーで構成されていて、主力は小笠原だけだ。最終予選メンバーで戦えば、もっと優位な展開になったろう。

　巻、阿部、長谷部は収穫だった。阿部、長谷部は今のコンディションなら小野より上だ。はっきり言って今日の試合に小野はいらないくらいだった。１点目の展開が成功したことが唯一の救い。今日の後半は、日本の次世代も明るくなりそうな予感をさせてくれた。若い選手も負けていない。アメリカ相手に十分やっていた。Ｊのレベルアップのおかげだろう。