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祝!アルペンスキー男子回転

2006-02-26 04:11:40 | Weblog
 トリノオリンピック

 イタリア セストリエール

 アルペン競技の最後を飾るのは男子回転。この競技は日本人のメダルが期待できる。

 佐々木明
 皆川賢太郎

 この両選手はW杯ランキングトップ15に入っている。

 1回目結果
 
 皆川   3位 +0.07
 佐々木  8位 +1.00
 湯浅  16位 +1.39

 一回目終了時点で超高位置につけている。かつてない期待感に興奮している。

 SKITVとか、その前のFISのW杯放送を深夜に確かフジテレビがやっていた頃は、毎回見ていた。クリスペプラーが実況で岡部哲也が解説というのがお決まりだった。
 その頃は、木村公宣が日本のエースでたまに上位につけることがあった。その木村が今や解説をしている。時代の流れを感じる。

 今はFISのW杯をテレビで見れることはなくなった。凄い寂しい冬をここ数年過ごしていた。今年は世界のアルペンスキーを見れて楽しい。

 皆川賢太郎は、中学時代にたまにスキー場や僕の住む町で見かけることがあった(ゲーセンでパンチングマシーンやってたり)。僕の周りには全国で戦う友達が数人いて、その中でもトップにいたのが2歳上の皆川賢太郎だった。僕もアルペン競技をしていたし、僕が辞めてからも友達の応援を続けていた。いつか一緒にやっていた友達がオリンピックに出ないかな?と。僕がどうやってもかなわなかった友達でも、勝てなかった皆川賢太郎。彼が世界を獲ったらすごい嬉しい。

 佐々木明は、僕の弟の世代。僕の弟は新潟県ではトップレベルの選手だったが、全国に行くと佐々木明に勝てなかったらしい。僕は佐々木を見たこともないけど、弟はライバル視してたので、やはり応援に熱が入る。超攻撃的な滑りが魅力の佐々木が、会心の滑りをすれば2本目逆転もありそう。

 さて、2本目に超期待!メダルは取れるだろう!問題は金を取れるかだ!

 ん~~~、悔しい。

 2本目結果
 
 皆川  4位 +1.04
 湯浅  7位 +1.43
 佐々木 途中棄権

 皆川4位!3位と+0.03。たったの0.03だ。百分の三・・・
メダル獲ってほしかった。あ~悔しい。「メダルを獲った奴らは、ジュニアの頃から一緒だった奴らだ。2本目は緊張したけど、スタート台に立ったら”あぁ戻ってこれたんだ”と思った。メダルが本当に欲しかった。」(引用不正確)
 メダルが獲れたのにという実感と、大怪我(膝の靭帯断裂)から戻ってこれたこと、そしてなにより無念が伝わってきた。泣けてくる。

 湯浅がジャンプアップ。1本目16位から7位までジャンプアップした。これは素晴らしい!初めてのオリンピックで、まだ大学生だ。将来に期待できる!コメントでも「バンクーバーでは必ず金を獲る」と。力強い。期待できる!

 佐々木はスタート直後に、片反(片足通過反則)で途中棄権になってしまった。攻撃的に滑ったから仕方のない結果。残念。実力者だから次に期待をしたい。

 凄い悔しく、残念だけど、日本がトップ7に2人もいるというのは興奮を抑えきれない。すごいレベルアップだ。将来に繋がる結果だ。

 日本チームがこんなに強くなっているとは。映像を見て初めて実感した。(これを機にFISのW杯をTV放送してほしい)

 皆川が滑る時は心臓が出てくるほど緊張した。サッカーのW杯で日本代表を応援している時と同じだ。解説の木村公宣も声を聞くだけで興奮しているのが伝わってきたが、僕も全く同じ。メダルを逃した瞬間は泣きそうだった。木村公宣も涙ぐんでいた。日本のアルペンが世界に通用する時が来るとは想像していなかった。正直、過剰に期待してた部分もあったが、本当に優勝すると信じていた。

 表彰台を独占した、オーストリーの選手でドーピングが出て欲しいとついつい考えてしまう。それほどメダルに手がかかっていたのに逃した悔しさが大きい。
 日韓W杯のトルコ戦の後と同じような心境になってしまった。寝れそうもない。

 それでも、半世紀の日本アルペンを考えれば信じられない好成績。50年前に猪谷千春さんが銀をとってから、入賞者は出ていなかったのに、今回は2人も入賞している。世界のトップレベルに到達したといえる。最高の結果だ!

 今回はトキ(途中棄権)った人が多かった。実力者も多くがトキった。”だから”と言う人もいるかもしれない。でも、それだけ過酷なコースで2本完走したことはなによりも実力を証明するもの。実力者もついてこれないコースで、結果を残したのだ。
 優勝したベンジャミン・ライヒは、現在世界最強のアルペンスキーヤーだ。トリノの大回転で金も獲っている。1本目の皆川とライヒの差は+0.07だ。世界最強とたったの0.07差だ。他の実力者が完走したって、相当高順位だったはずだ。ライヒとのタイム差を見たって、世界レベルということが伝わってくる。

 スーパー大回転で金を獲ったオーモットや、銅を獲ったマイヤーは30を過ぎたベテランだ。オーモットなんて、僕が小学生の頃のスターだ。30を過ぎたって金を獲れる競技だ。

 皆川は28歳。佐々木は24歳。湯浅は22歳。バンクーバーに十分期待できる年齢。大怪我がないことだけを祈って、夢は4年後にとっておこう。日本アルペンがメダルを獲ったり、W杯で優勝したりする日が近いうちにくることを願っている。それを目の当たりにできたら最高だ!

 これでスキー人気も高まってくれたら、さらに嬉しい。日本のスキー界がレベルアップして、スキー人気も高まってほしい。

 バンクーバー観に行きたいなぁ。その時にメダル獲ったら最高だなぁ。