本を読もう、旅に出よう。

管理人(Gil)の文学作品と海外に関するエッセーです。
イラストはハリポタ・ジブリ・ヘタリア・コナンが多めです。

探偵ガリレオ 東野圭吾

2011年10月10日 | ブックレビュー

はい、今回はこの作品のブックレビューです。
その名も

探偵ガリレオ   東野圭吾


「今更!?」

はい、今更。すんげー今更です。
気になりつつも、あれだけドラマや映画で盛り上がっていた時は何となく手に取らなかったんです。
いえ、管理人は天野ジャックさんじゃぁありませんよ!?

ですので既にこの作品を知っている方、読んでいる方は多いと思いますが、あらすじはこちら!
(文春文庫 文庫版より一部転載)

「突然、燃え上がった若者の頭、心臓だけ腐った男の死体、池に浮かんだデスマスク、幽体離脱した少年・・・
警視庁捜査一課の草薙俊平が、説明のつかない難事件にぶつかったとき、必ず尋ねる友人がいる。
帝都大学理工学部物理学科助教授・湯川学。常識を超えた謎に天才科学者が挑む」



・・・・と言う訳で読み終わった感想ですが、

『意外と湯川学って良い人じゃん』

・・・・。

・・・・って、思いませんでしたか皆さん!?特にドラマから入った人は!!
管理人はドラマは断片的にしか知りませんが、ドラマ版の彼はもっと冷たい、ドライな感じがしたんですよ。

又、管理人が最近読んだ推理小説の謎解き人っていうのが

京極堂とか(京極夏彦作;京極堂シリーズのメインキャラの一人。ブックレビューはこちら
白鳥とか(海堂 尊作:チーム・バチスタの栄光 に出てくるキャラクター。 レビューはこちら
シャーロック・ホームズ(説明不要 レビューはこちら

みたいに、
とんでもなく無愛想とか口が悪いとか見た目凶悪とか、

超絶とっつきにくい!!

ってキャラクター達ばっかりだからさぁ!
いや、皆、根は良い人なんですよ、根は!
でもプライベートでの付き合いはご免こうむるタイプって言うか、
性格絶対Sだなって言うか。
あ、良い人達なんですよ、どのキャラも!!(全くフォローになっていない)

その点湯川助教授は、そう言うキャラ達と比べると、人当たりがまだソフトです。フレンドリーではありませんが冷たいと感じるほどでもない。

それはこの本の全体の印象とも言えます。

あらすじを聞いた時の話の禍々しさとはうって変わって、物語全体のトーン、事件の内容、犯人像は、意外とグロテスクでも陰惨でもありません。
5つの短編で構成されていますが、どれもさらりと読めます。
後味の悪さもなく、エンターテイメントとして推理小説を楽しみたい人にぴったり。
それでいて、一つの話がかなり短い割にどんでん返しがあったりして話が練りこまれており、短編だと言っても侮れません。

トリックも化学や物理を扱っていると言う視点が新鮮で楽しめます。文章も読み易いので、変わっていて凝ったトリックが楽しめる、軽いタイプの推理小説が読みたいと言う方、高校生からお勧めです。

それにしても同じ作家の作品『白夜行』とはかなりトーンが違う作品ですね。(ブックレビューはこちら
同じ作者が書いたとは思えない・・・。びっくりしました。

管理人が偏見で採点。★5つが満点です。

読みやすさ★★★★高校生からなら余裕余裕。
湯川助教授が意外ととっつきにい人ではない★★★★★MAXこれは意外でした。

写真はスイスより氷河。スイスには氷河がいくつもあります。
おかげでここの名前をど忘れしました(爆)

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