子供の時に、学校図書館で読んだ一冊に本当に面白いミステリー小説がありました。
その名も
のろわれた山荘
パット・マガー著
です。
あらすじは、アマゾンの内容紹介を抜粋。
「マーゴットは財産を独り占めにするため、病弱な夫を殺した。ところが彼は死ぬ前に私立探偵と連絡をとっていた。山荘を訪れた4人の客の、一体誰が探偵なのか。倒叙法ミステリの古典的名作。」
と言う訳で、今では特別な手法ではありませんが、犯人はわかっている。だが探偵が誰なのか分からない、という
推理小説の真逆の設定を用いたものです。
犯人は主人公であるため、探偵が誰なのか、早く特定して何とかしてしまわないと!と、つい主人公は悪側であるにも関わらず
同調してしまい、こちらもハラハラしながらページをめくるのですが、そのスリル感がたまらない事。
そう言った意味で子供用のミステリーとしては結構刺激が強いのですが、もう当時子供だった私は恐れおののきながらも
続きを読むのが面白くてたまりませんでした。
また、当時のハードカバー本の表紙絵と挿絵が、また随分と怖かったんですよ。アメリカンコミックのホラーバージョンみたいな感じで。
表紙こえーよ!うっかりさわったら呪われそうだよ!な感じの表紙でした。
が、今、アマゾンで見ると、「のろわれた山荘」という子供にはおどろおどろしい題名は、
「探偵を探せ!」に変わり、イラストも随分とマイルドなものに変わってしまいました。
あの首元にナイフをつきつけられるような、子供にとっては恐ろしいタイトルと表紙絵がもう見られないのは
残念です。
ただ、子供心に、読んだ後「怖かった、でも、おもしろかったー!」とすごく強く思いました。
同じころ読んだ、ダークファンタジー「びんの中のこどもたち」
私にとって、子供向けミステリーベストワンだと思う作品です。よければ読んでみて下さいね。
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