福岡のペットシッター・BM WAlking日誌

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犬の歴史

2011-08-02 | 日記
講習会での質問(リクエスト)その2  ~犬の歴史についてもう少し具体的に知りたい~

犬の歴史については、「犬の習性」についてお話した時に、ほんの少し触れましたが、もう少し詳しくこのブログで書いてみたいと思います


イヌ科の動物は38種類に分けられ、世界中のほとんどの地域に生息しています
その中でも哺乳網、食肉目、イヌ科に属する完全に家畜化された動物を「イエイヌ」と言い、それを私たちは犬と読んでます。
イエイヌの祖先については古くから様々な議論が繰り返されてきましたが、現在では、行動学や形態学、遺伝学など様々な研究から、オオカミが祖先であるということが定説になりつつあります。

約3万年前の遺跡から、人類の祖先である猿人の骨と一緒にオオカミの骨が出土されてます。
この頃は、主に毛皮や食料として狩猟の対象だったようですが、中には人間に飼いならされ、居住地の周辺で食べるものをあさるものもいたと考えられています。
飼いならされたオオカミの化石は、1万年前のアラスカのフェアーバンクスや約1万4千年前のマグダラの洞穴などでも発見されています。日本では約8千年前のものと思われる犬の祖先の化石が栃原の岩穴住居の遺跡から見つかってます。

イエイヌの祖先の骨や化石は、約1万2千年~1万4千年前の遺跡から見つかっており、狩猟の時に獲物を追うパートナーだったと思われていて、これらが人に飼いならされていくうちに現在のイエイヌへと進化していったようです。
人の暮らしが農耕中心の生活になるにつれて牧羊犬や番犬としても改良されていきました。

日本の犬の歴史は海外に比べるとあまり長くありませんが、最も古い愛玩犬の渡来は天平4年(西暦732年)朝鮮半島を統一していた王朝から狆(チン)の1種が貢物として渡来しました。
現在、日本で飼育されてる愛玩犬は、そのほとんどが、20世紀後半に欧米から輸入されたものですが、その種類の多さは今や欧米にもひけをとりません。特に住宅事情と相まって室内で飼える小型犬の人気は非常に高いです。

犬はこれまで、牧羊犬や猟犬、作業犬、愛玩犬など人間の目的に合わせて改良され、その種類は850種類以上になると言われています。
犬の大きさや毛並みの特徴など犬種によって様々な種類に分かれ、ケネルクラブ(純血種の管理や普及、血統書の発行などを行う畜犬団体)が正式に公認している犬種だけでも130種類以上になります



様々な文献をもとに、まとめて書かせて頂きましたが、文献によって、違いがありますので、あくまでご参考までに・・・・。


                
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