福岡のペットシッター・BM WAlking日誌

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「犬のしつけ」・・・・とは?

2011-08-07 | 日記
講習会や勉強会などをする時にも、お客様の犬のお世話をする時にも、自分の愛犬との生活の中でも・・・・「吠え癖を直すしつけ」「噛み癖を直すしつけ」「トイレのしつけ」「オスワリやマテ、フセなどのしつけ」などなど・・・・
しつけについて、考える機会は、非常に多いのですが、最近、改めて「しつけ」について、考えさせられる機会がありましたので、ブログにアップさせることにしました


お世話をしたり、お客様の相談にのる中で、しつけについて、「犬がかわいそう」とか「面倒」だと思ってらっしゃる方も意外と多いのです


そもそも、「しつけとは、何なのか?」「なぜ、重要なのか?」をまとめてみたいと思います


「しつけ」とは・・・・・

「人とペットの(ここでは犬)共同生活において、欠かせない暮らしのルール」です


現代の人間社会の中で、犬が本能のまま(例えば集団で生活したり狩りをして獲物を取ったり)、生きていくことは、まず不可能ですし、それは、人にとっても犬にとっても、不幸な結果を招きます


「吠え癖が直らない」「人に攻撃的」「オテもできない」「トイレを覚えない」・・・・様々な(人にとって)問題行動を耳にしますが、本来、犬は学習能力の高い動物です
飼い主が、正しい方法で、愛情を持って、根気強く教えれば、大抵のことは、ちゃんとしつけることが、できます


では、「正しい方法」とは・・・・


それは、しつけを始めるまえに、前提として、「犬と飼い主との主従関係をはっきりさせておく」ということです

勿論、犬がリーダーではなく、飼い主がリーダーです

「しつけがかわいそう」という方の中には、きっとこの順位をつけることに、抵抗がある方もいらっしゃるようですが、これは、犬より人が偉いとか、リーダーは人間なのだから、威圧したり威張り散らしていいとか、決して、そういうことではありません

現代の人間社会の中で、犬も一緒に生活していくには、先ず人である飼い主がリーダーとなり、人間社会のルールをちゃんと教え、危険や病気、飢えなどから守ってあげなければ、犬は安心して暮らすことができないのです


もともと犬は、人に飼われる前に、群れで生活してたので、その集団には、厳格な順位付けがあって、リーダーの命令に従うことは、絶対であり、それは犬にとってごく自然なことでした
現在では、犬が野生の群れで生活する変わりに、人間と共にペットとして、家族として、生涯のパートナーとして(各家庭においてその意識は異なりますが)暮らしていくわけですから、当然、人がリーダーとなって、自分の愛犬を守っていくべきです


主従関係がはっきりして、自分を守ってくれるリーダーがいると認識することで、犬は安心して生活することができ、心からリーダーを信頼して、その命令に服従しようとします
そして、自分が大好きなリーダーの命令に従って、何かを成し遂げたり、それを誉めてもらうことに、大きな喜びを感じ、リーダーである飼い主の期待に懸命に応えようとしてくれます(本当にけな気っ


なので、ただ可愛がって、甘やかしてるだけでは、ダメです犬は強くて優しくて、(単に甘やかすのではなく)本当の意味で自分に愛情を注いでくれる、頼りになるリーダーが大好きです

ただ甘やかすだけだと、犬は自分が、リーダーだと勘違いし、人間を子分だと思ってしまいます
そして、自分の子分である家族(人間)を守ろうとして、他の人や犬を威嚇したり、吠えたり、飛びついたり、噛んだり・・・などという、問題行動を起こしやすくなります
また、犬にとっても、自分がリーダーと勘違いすることで、どうして子分(人間)は分かってくれないの?!とストレスになります。犬のストレスは、問題行動の原因になり、叱られたり、嫌われたり、また病気の原因にもなりますから、犬にとってもいいことは、ありません

勿論、愛情を注ぐことは、大事ですが、甘やかすこととは違います


よく、「吠え癖を直すには?」「うちの子、知らない人に飛びかる(噛み付く)んです」・・・・などの相談を受けますが、残念ながら、「吠え癖には、これ!」「噛み付きにはこれ!」「威嚇する子にはこれ!」などという、どの犬にも必ず効く万能の方法なんて、ありません
犬種の違いもありますし、その中でも様々な個性が(臆病とか気が強いとか、頑固とか気が強い弱い、大らかとか神経質とか)ありますし、飼い主さんとの関係や環境、生活習慣などにも違いがあるからです


しかし、先ず、「飼い主との主従関係をはっきりさせること」、そのことでしつけは、うんと楽になります



では、飼い主との主従関係をはっきりさせるには


これには、有効なトレーニングがあります。そしてそのトレーニングの基本を守り、毎日少しの時間でもいいので、根気強く、そして楽しく、しっかり行えば、自分が前に出て威嚇したりしなくとも、リーダーである飼い主が自分を守ってくれると、自然と理解するようになり、多くの問題行動は解消されるようになります


このトレーニングについてもまた別の機会にお話ししたいと思いますが、今日は、「しつけとは・・・?」ということに焦点をあててみましたので、今日はこの辺で