niobin

鉄と戯れる日々のことば

麦畑からの手紙

2011-12-31 | 日記
また 昔話から


小学校の時、あさがおの種をくくりつけて 風船を飛ばす授業がありました。

2週間か 一か月後、手紙がとどいた。

「麦畑にふうせんと お手紙がおちていました。 あさがおの種・ありがとう 大事にそだてます」


なんと隣の県からでした。


そんなことを  工房の掃除をしながらおもいだしました。

そっと心にのこってる この感じ  





つくること

つたえること


そっと 手をつなぐことに似ている


ちょっとした  ひかりを 

ずっと 

ずっと 


 





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北茨城大津漁港

2011-12-25 | 日記
2010年の終わり 昔からの友人からの電話をもらう

「グランプリになった」

10年前に自主映画を一緒に撮っていたその友人からの誘いで 地元茨城をPRする動画コンテストに応募した。

その中で私は北茨城の名物あんこうを鉄で作成。

「置き場所に困ってます。漁港さんもらってくだい。」のちょっと冗談みたいな友人の書き込みに北茨城大津漁港さんが手をあげてくださいました。
2011年1月、漁港長さんに鉄あんこうをお渡しし、かわりにあんこう1匹をいただきました。

その後市場食堂に飾っていただけるとのことで 「見に行きますね」というお話をしたのが今年の2月。
あんこうを頂いた時も、飾っていただいた時も、お手紙をくださいました。

伺おうとしていた矢先の3.11

茨城の被害の様子は2週間後くらいから流れ出した。

漁港に電話がつながらない

実家の情報で 被害を知る。

それから  、、行かなくてはと 、、

12月23日から25日大津漁港にて 放射能の影響で出漁できない船にイルミネーションをつけてイベントを行うということを
ツイッターで知った。




母と向かった




ぽつぽつ出店がでていた。 セリを行うであろう会場では 大漁を願うお囃子。


漁港近くの津波の被害みあったお店はもう営業している。

すごいパワーだ、、

設置点灯の様子

この動画を作った鈴木さんはこのイベントのカメラマンさん。ご両親が被災されたという奥様もいっしょだった。
「このイベントがきっかけで 大津にこれて とても嬉しい」とお話した。

ちいさな イベント
でも お母ちゃんたちも元気

「ラブ注入!」

漁港長もどぶ汁奉行


五浦ハムおいしい!


いっこいっこの力 ひかりをともす

人がしてしまった過ちを 人がうけて  人が治す


私の創った鉄あんこうは津波に流されたけど みつけてくれました。
塩水をかぶった鉄はひどい赤さびがでたとのこと、、、

今回見せていただいたら、、とてもきれいになっていた。
漁港長さんが 職人さんにお願いして錆をおとしてもらい ニスを塗ってくださっていました。


再会できて

ほんとうに

ほんとうに

うれしい


(村山さんと)



イベントスタッフ 漁港の方々 お疲れ様でした。



コメント (3)
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つくる こと

2011-12-12 | 日記
悲しいけれど仕事が本当に嫌になってしまったことがある。

自分の「いきる」と真逆に走ってしまっていたとき。

なんのためか まったくわからなくなったとき

娯楽のため  見栄のため、、 経済のため、、、のしごとが続いた時だった

無理につづけると からだにとてもよくなかった。


ぺちゃんてなった・・



いっぱい人に迷惑もかけてしまった

・・・・矛盾に向き合うために 

・・・・確認するために

私は今再び仕事と共存しながら 作品を創っている

それは まるで このどうにもならないシステム化された社会との戦いのようだ


鉄を使うから 地球に感謝

火を使うから 風に感謝

食べたいから 魚を釣る・・

日常そうはいかないことばかり  なまけてしまったりもする



あめは うつろにさせられたりもするけれど

は  と したり

えいようをめぐらせたり、、

なんもかんも ちきゅう みたら わかる・・


いつも  みみがひらいていますように










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舞うこと

2011-12-12 | 日記
菊池びよさんの舞踏にうかがいました。


人間は元来祭りをする動物 と 岡本太郎もいっていた。

持って生れた肉体を磨き上げ舞うことに私は憧れる。

神にささげる舞が日本各地にある。世界各地にもある。


 火 と  水 と 土  に・・・・


感謝祭・鎮魂祭 である。

びよさんの今回の舞は まさにそう私は感じた。

作品を創る時の感覚 

だから透明にみえた
  


おなかの おへそのした

いつかは 「穴があいてます」 といわれた。

いまは そこに 肝 みたいのを いしきしている。


肝でみる  そういうものにであえると 

ぞくぞくして 足から土の養分があがってくるのを感じる



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虫のこと

2011-12-09 | 日記
アリさんのあくび  あーあ あーあ
ぞうさんのあくび  あーあ あーあ


想像のなかで ちいさくも  おっきくもなれる

想像のなかで においを   かげる

わたしは  ただ  ただ 粒子状になって 

ほこりの きらきら の なか に  まじりこんで いたい

だあれにも きづかれなくていい




虫のこと


今年の夏初台のzaroffで個展をしました。

「ひもろき」地鎮祭において臨時につくる神の依りしろ 


いろんなのを込めた いのり  懐古

この蝶はアオスジアゲハ。 展示1週間ほど前に 仕事の作業車の車内フロントガラスで 死んでいた。

今年は私にとってアゲハの年だった。 10年前から決まっていた。

もしかしてもっと前かもしれない。

小学校の時 虫の亡骸をあつめては お墓をつくっていた。



それをいま 再開している もどっていっている 

ただ  それだけの 行為 



まるはだかの  ただ  の  細胞の かたまりで

それが   うずく


はだかになっていくと....

いろんなことが おこる




亡くなった祖母に遠くの川のそばで あえた

その川は 生まれる前から知ってる ところのようで

なみだが とまらなかった


1回目の個展は 突然 はだかになって  風邪をひいてしまった

じぶんは じぶんを とても 鍛えられる


きょうは 目が横について

触角も でたみたい

ちょっとした  時間のあいだ。
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