タネの縁側  

偏見に満ちております。どなたの参考にもなりません、各自でお確かめいただきますよう御願いいたします。

どの話も泣いた

2009-09-13 | 
二人組みのお笑いコンビで韻を踏んだだけの、全然関係のない言葉を次から次に出して、相方をおろおろさせるネタをやっている、そのコンビの名前が思い出せない。
この前TVで見たからメモしたのに、そのメモがない、そんなことばっかりの人生ですわね。

「終末のフール」  著伊坂 幸太郎

隕石の衝突で地球が終わると政府発表があった直後から混乱と恐怖で凄惨な事件、酷いパニックで荒れるだけ荒れた、それから4年後、
登場人物の家族や友だちも殺されたり自殺したり行方不明になっていたりしたけれど、
残された人たちは「パニックや不安に疲れ」「諦観からか平常心を取り戻しつつ」「残りの3年をどう生きるか」を模索し、今ある現状を一番良い方向へ、平和で一番気持ちが安らぐことをしようとする。

幸福な気分になる小説だ。

どの作品も泣けるけど、
「太陽のシール」
何度読んでも、途中から老眼鏡の中が涙で一杯になってしまう。
年を取る前に読まないといけない。

終末がわかっていることがこんなにも人を安心させ、良いことをしようとするのか、意地のある人間ってのは最後まで輝いている。

どういうルートからか、乏しい食料を仕入れ販売する食品スーパーの店長
ビデオ屋の店長、延滞金100万円の集金をしにいくところがいい(お金なんて何の約にも立たない 笑)
延滞をする人間は決まっている・・・そうだ。
(-_-;)確かに・・

商売を続けることこで人々を救う、命の糧を商い、働くことで感謝される、こんなにも意義のある仕事だったのだ。
仕事の本来の意味が明確化する。
だからマネーゲームというのは空虚なんだろう。


人はけっこういいことをするぞ、今「希望」を書かせたらこの人が一番かもしれない。

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