ともちの小さなGLOBE

人生は一期一会のLong and winding road。小さな地球儀をめぐる日々をブログにしました。

愛機を大改造…Di2化へ Part.1

2014-10-23 06:12:38 | サイクリング
愛機のSIX-13も乗り始めて10年近く 
このCANNONDALEも2006年モデルだからなぁ…
この間、糸魚川も7回完走したし、山から海から色んな所を走り回って、多くの友人とも出会えて…思えば僕の最高の相棒 

そんな、SIX-13もブレーキの摩擦でリムが痩せてホイールも交換したけれど、この乗り味を提供してくれるフレームは大のお気に入り
故Aさんから引き継いだハンドル…DEDAのSYNAPSIも完全にSIX-13の一部になっています

そして、今年の糸魚川を完走する前に願ったのは、完走出来たら変速機を替える事
これは55歳になった自分と、今まで付き合ってくれたSIX-13への労いです…

そうした理由で、変速機をアルテグラから電動11速のDi2に変更することを決意
とは言え、技術屋の血が騒ぐ僕は、どうしても外観品質が美しいデュラエースのクランクセットとブレーキだけは付けたいと、拘りのわがままを通すことに…
(ここだけは、趣味の乗り物だから贅沢したく…Webではこの部品を変えても大きな変化は無いと言われているけれどネ 笑)
と言うことで…コンポーネントはアルテグラDi2の変速機を中心に最終伝達系をデュラエースとした、ミックスコンポのデュラテグラDi2に成ることに決定

交換した部品は、息子のコルナゴと娘の小径車にドミノ移植すれば良いかな…

ここで、大きく悩むのはクランクセット(チェーンセット)とスプロケットの選択
イチヤサイクリングで走る場所は山岳ばかりだからねぇ…
クランクセットの組み合わせは52-36か50-34…52-36はこの頃出てきたプロコンパクトとも呼ばれる脚力のある方向けのコンパクトクランクのよう
対して50-34は一般的なコンパクトクランク…
見た目で行くとクランクセットは大きい方が格好良い… とは言え、今まで50-34のコンパクトクランクを使ってきて、十分に実用的恩恵は分かっているからなぁ…
本当は52-34があれば良いんだけれど、キャパシティオーバーになるようでカタログにも記載されていないし推奨はされていないのが実情…
しかし、今年からPCDは110に統一されているから物理的には52-34を組み合わせることは可能… シクロクロスなんかは結構こんな組み合わせもありそうだし、電動ならモーターの力で無理やり動かせそうな感はあるけれど…
シマノさんがどれだけ安全マージンを取っているかによるのかなぁ
とは言え、変速性能は落ちる訳で、今回の電動化の目的の素早くストレス無く積極的に変速をして楽しく走り込もうと言う思想とは逆行だな
下の表が、悩み抜いたクランクセットとスプロケットの組み合わせによるギア比一覧表


着色部がフロントをインナーに落とした部分だけれど、頻繁にフロントも操作しないと最適ギア比は得られないことが分かります
プロはこの操作をやってるんだろうなぁ…

これをグラフにすると…

感覚的にリアのスプロケットの歯数1枚に対しフロントの歯数は3枚に相当する事がわかります

ここから現行のギア比と比較しながら、クランクセット52-36でスプロケットが12-28、11-23、50-34で12-28、52-34で12-28を抜き出すと…

(50-34の11-23を入れた理由は、常用使いではない平地用ホイールであるレーシングゼロへの搭載検討の為)

ここでもう1つ、変速した時の足に掛かる負荷を単純計算してみようと思って、勝手に「減速比」と言う言葉で下の表を作成
(減速比は、走っている時のギア比と次に変速した時のギア比の割合と定義)

ここでは、勝手に減速比が1.1以上になったら負荷が多いと予想して閾値にしています (表で色を変えた部分)

これも表にするのに、クランクセット52-34でスプロケットが12-28、11-23、50-34で12-28、52-34で12-28を抜き出してみます


ここで、自分が今までフロントに入れる時に、シフトの重さからフロントの変速を躊躇して、効率が悪いのは分かっていてもフロントがアウターのままリアを変速して行き、リアを使い切るとフロントを落としながらリアも数段落として変速していた実情を表現する為に、こんなグラフを作成してました

(これは上の表の中で、「フロント固定」と書いたデータを抜き出して比較した物です)
下側に向かうスパイクが強烈な減速比の変化を表しているわけで、これを避ける為に、リアを一気に多段変速する必要に迫られます
結果、これをやることで、一番初めのギア比一覧表の右端に示したように、ここから使えるリアの歯数が11速あるにもかかわらず半分以下等、極端に少なくなっていることが分かります
ゆえに、フロントを積極的に使って行く為には、躊躇無く簡単に操作できることが必須となる訳で、ここに電動化のメリットはあると考えています
こんな風に考えると、ロードも将来的には電動化によって、セミオートマチックのように上げ下げだけの2ボタン操作で、フロントもリアと連動して変速していく形態になって行くのではないかとも想像します

で、、現実に戻ってクランクセットとスプロケットの選択を行う為に、今までのデータを見ていくと、52-34はリコメンドしないと言われても、他のデータの中でも異彩を放つことなく中々綺麗な曲線…しかし変速性能は落ちる…
そして、客観的に見た時、今まで自分がフロント50でリア12を使う時に足が回りすぎると感じるのは、下りで踏み込む時のみ…この為だけに52-12を無理して用意するのはバランス的に意味がない(自分的には日常域サイクリングの下りの高速化は危険)と判断して、今回の選択から52-34、52-36を除く事を結論としました
また、スプロケットの選択に当たっては、今まで上りでは、あと1枚欲しいと何度も願ったから現行10速より軽いギアを入れたいのが本音… ゆえに50-34 12-28が自分の着地点になりました (12-28はデュラエースしかなく財布に辛いけれど…)
そして、クランクセットをデュラエースとする事で、クランク長の選択が自由になり、今まで170mmだった物を体格に合わせて167.5mmを選択できる為、踏み込み易くなる事から駆動系の最適化が図れるとも考えています。
(最終駆動系に投資した感じかな…) 

一方、表の数値を比較すると、50-34 12-28の組合せは、ギア比の重複が2回あるけれど、現実的に見ればタスキ掛けが1回あるし、フロントのアウター、インナーを積極的に動かしていくとすれば同じギア比になる部分で曖昧さを残した方が、自分としては使い勝手が良いように感じる次第
そして、ホイールを常用使いの山岳用として12-28を付けたR-Sysと、普段使いではない平地用に11-23を装備したRacing Zeroの2本を用意しておけば、かなり自由度が増すと考えてイチヤさんでの組み替え作業に入りました

いよいよ、イチヤさんでヨッチャンの手によって組み替え作業開始…

クランクセットは工芸品のデュラエース


一足先に、RACING ZEROもボディを換えて11-23で11速化


 
完成は週末… お楽しみが続くねぇ 

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