ともちの小さなGLOBE

人生は一期一会のLong and winding road。小さな地球儀をめぐる日々をブログにしました。

テスラに試乗

2018-03-28 22:58:23 | SUBARU XV
展示会でコンタクトを取った縁で、話題の電気自動車テスラを試乗させていただきに、名古屋のテスラモーターズへGO!!!!!!
電気自動車に試乗させてもらうと言うコトで、仲間と浜松から新型リーフをレンタルして電気自動車三昧で現地に向かうことに

満を持して、電気自動車と自動運転を比較するのに最高の環境を作って移動すると…
満充電で400㎞走る謳い文句の新型リーフは、Webでも指摘されているように、安心して長距離を走るには程遠い現実を実感

写真は、東名高速道路を移動中のメーター表示…
95%充電なのに航続可能距離の表示は243㎞… コレ明らかに誇大広告だなぁ

浜松~名古屋間は120㎞程なのに、満充電で出発しても、行きの航続可能距離のメーター表示が100㎞を切った時点でPAの充電設備で30分の充電
帰りもSAに寄って充電したから、正直言って東京まで行く気になれないのが本音

一方、高速道路で日産自慢のプロパイロットを試すと…同一車線で前車追従はするけれど、マニュアルを見ると最低速度は10km/hゆえ、渋滞時に前の車が停止すれば、緊急ブレーキが掛かるか、追突することに…
また、永ちゃんみたいにハンドルから手を離せば、XVの半分くらいの時間でアラームが鳴る始末…
新型XVのアイサイト3を日頃試しているけれど、明らかにスバルの方が自動運転に近い事を肌身に感じます…
(アイサイト3の同一車線追尾式オートパイロットは0km/hが最低速度だから、前走車が止まれば違和感なく自然に停止します)
スバルの宣伝が下手なのか、はたまた日産の宣伝が誇張気味なのか…
自動パーキングも試したけれど、駐車位置に近付いて認識させるのがまどろっこしくて、利便さは全く感じ取れず…
いずれにしても、乗り比べない限り分からない事実を実感する次第…
体験してわかるけれど、正直言って今の日産の広告宣伝の姿勢には違和感を感じえないし、消費者に対する情報提供の姿勢は全く共感できるものではないと、R32を16年も乗り続けた日産フリークだった自分は感じています
この辺りは、雑誌に執筆する自動車評論家も指摘しなければいけない事の筈…

そうこうしている内に名古屋に到着…ショールームをじっくり楽しみ、いよいよテスラに試乗

試乗車のモデルXもモデルSも、最上級グレードのP100D
モデルSの価格帯は約1000万~1700万円…SUVのモデルXも略同じくらいの価格帯
テスラと言うとUSでの自動運転が話題になるけれど、日本では未だ自動運転は認可されていない
現実的な装備として、標準車は1台のカメラと超音波センサーでの安全機能だけれど、それをさらに高めるのが、カメラが4台になりセンサーの精度が上がるオプションがエンハンストオートパイロット…オプション価格616,000円也
このオプションを付けると、完全自動運転(カメラが4個から8個になりさらに精度が向上)のオプション装着が可能となるけれど、認可は得られておらず、今はソフトウエアのアップデートが出ていない…オプション価格370,000円也
ただし、この自動運転オプションは工場装備を現時点選択しても、実際は機能しない訳だから、後日認可が下りた時にはディーラーで493,000円で装備できると言う、不思議なオプション…
省庁認可待ちの状況が現実で、ソフトウエアで自動運転がいつでも可能になっている事から、未来はすぐそこに来ていると思う次第です

今回はモデルS P100Dに乗せてもらうことに…
この車のカタログ表示での0-100km/hのタイムは2.7秒
航続距離はヨーロッパ規格のNEDCで613㎞

ポルシェ911GT3の0-100km/hが3.5秒だったから、この2.7秒と言う数字が如何に凄いか想像を絶します…
(SUVのモデルXは、3.1秒)
ちなみに愛車のS2000Type-Sは5秒台だからねぇ…
加速力の指標は0~400mの時間で語られるけれど、日常域で体感する加速力は0~100km/hの時間が一番わかりやすいと感じます

今回は一般道の為、半自動運転は試せず動力性能の確認のみだけれど、電気駆動に未来の価値を感じた次第
(昔、ナイトライダーってUSのTVドラマがあったけど、あれはガソリン車だったのかなぁ…)
そして、タイヤの音だけで、0-100km/hが2秒台の加速感を味わう感触は鳥肌もの…
言い方は悪いけど、アクセルを急激に踏み込んだ時に玉が上がる感覚で仰け反ってしまいます
0-100km/hが2.7秒…これスーパースポーツカーではなく、普通のセダン…
そして、普通に運転することも全く可能であることがこの車の凄いところ…
意のままにアメージングな世界を味わう事が出来ます

始め、テスラは電気で動いて、環境に優しいクルマとして売っているのかと思ったけれど、乗ってみると圧巻の加速性能に近未来的グラスコックピットのデザインの中に最先端の技術を詰め込んだ未来のクルマとしていることを肌で感じます
頻繁にソフトウエアのアップデートもされることから、おそらくこの車の未来の価値は、今までの車とは違う革新の中で、未体験の感動を与え続けてくれることだと思うのです
確かにテスラは10年ほどでシリコンバレーから出てきた新進気鋭の自動車メーカーだけれど、今までの価値にとらわれない事を感じるとともに、しっかりした車体作りが出来ていることも実感し、驚きを払拭できません
600㎞の航続距離表示の3割減で航続距離を見ても浜松から東京までは充電無しで行けるし、気になる電池寿命もWeb情報を見るとリチウム電池劣化もかなり高寿命…
(パナソニックのPCバッテリーを数1,000個使ったセル毎の細かい管理システムが功を成しているのか…)
このあたりはシリコンバレーマジックかもしれない…

以前JET SKIの楽しみって何だ?と言う質問を、あるフランス人にしたときに「日常からの逃避」って言う哲学的な答えが返ってきたことがあるけれど、テスラそのものの存在も日常から乖離した部分にある気がするのは自分だけか…
いずれにせよ、ユーザーも、EVだから買うのではなく、「テスラ」だから買うと言う図式が成り立つのかと、新型リーフと比べると感じる次第です…


一方、テスラの事故が大々的に報じられ、量産モデルのモデル3の生産が遅れて株価の下落が報じられているけれど、裏を返せば事故したらニュースになるメーカーって凄いと思わざるを得ません

惜しむらくは、この車のブランドバリュー…
この価格帯の欧州高級車には、歴史とともにレースでの熱狂に裏打ちされたブランドイメージがユーザーの背中を後押ししているのが事実
乗ると凄いが、それをどのように未来のお客様に伝えるか…
今のテスラを見ると広告宣伝の現実って難しいなあと感じざるを得ません…
また、車体の大きさにはアメ車であることを感じてしまう事実も辛いところ
1.9mを超える車幅は試乗時にはあまり違和感を感じなかったけれど、日常使いの日本の道では持て余す感がある…
峠道では2トンを超える重量は足に負荷を与え続けるだろうから、振り回すような車ではなく、ジェントルに乗るのが良いんだろうと考える次第…
とは言え、レシプロエンジンから電気モーターに変わるだけで、車体の操縦安定に関する作り込みは、こんなに日の浅いメーカーでも出来てしまうのなのかと驚きをもって感じずにはいられません…
一方、現在の電気自動車は、バッテリー充電時間の長さと、航続距離に難があるのは事実…
これはひとえに、バッテリーの性能が飛躍的に向上すれば、解決できる問題
また、重量物のバッテリーを床下に置くことで、重心位置の大幅な低減と言う大きなレイアウト上の利点があるのも事実…
このように考えると、バッテリー革命をしたところが、業界の大きなイニシアチブを握ることが出来るはず
このように考えると、我々は電池を中心とした新たな産業革命の「現場」に立たされているのかもしれない

帰路に立ち寄った浜名湖サービスエリアで今日を振り返り、もの思いに耽れば、春霞の湖面に夕凪の風が心地よいひと時


確かに、これほど多くのコトを一つの車の試乗で思い巡らす経験は無かった事を実感…
テスラは今までの価値観からぶっ飛んだ車でした





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