名も知れず、ささやかに。 の巻

2013-04-30 23:17:49 | むすめ

ゴールデン・ウィークの始まる

少し前の日の夕方。

 

 

ゆったりした気持ちで

本安川沿いを歩いていると、

 

 

ん?  ん!

気になる。

 

つう、ちょっと その頭 じゃま。

 

ちょっと 引っ込めて。

 

 

つうの 向こうに、

 

黄色くて 小さな花が、

たくさん咲いているのに気がついたのです。

 

 

シャクヤク。

 

牡丹。

 

ユリ。

 

 

この季節、目立ち始める

華麗で 美人の花も

いいけれど、

 

 

とうさんのような歳になると、

名も知れず、ささやかに咲く花も

好きになれるんだよなぁ。

 

 

 

なあ、つう。

 

きっと おまえが そうだから、

とうさん、おまえが 大好きなんだよ。

 

 

分かってるよな、きっと。

 

 

名もなき シーズーを連れて

平和公園に着く頃には、

すっかり 夕暮れて

 

 

夕焼けを背景に 浮かび上がった 三角のシルエット。

 

 

あの インディアンのテントのような

モニュメントに 棚が作られ、

そこに いろとりどりの花の鉢が 並べられると、

 

 

今年も

フラワー・フェスティバルが、始まるんだ。

 

 

もう、そんな季節なんだよ、つう。

 

 

 

時間が経つのは 早いなぁ、つう。

 

 

歳をとると、

一日が、ひと月が、一年が、

なんで こんなに 早く過ぎていくんだろうか。

 

 

名も知れず、ささやかに 過ぎていく

黄色くて 小さな ふたつの花の時間。

 

 

 

↑ ガハハ。↑

 

 

 

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コメント (2)
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