季節のブログ『ほっとひといき・四季の便り』

日本の美しい四季の移り変わりのなかで、季節の風景や食べ物など何気ない日常を綴る日記です

『師走の語源・年末に僧侶が走る理由』

2018年12月01日 | 四季のことのは

平成30年も最後の月となり、お坊さんも走るという『師走(しわす)』となりました。

『師走』の語源には諸説ありますが、そのなかに「お経をあげるために師僧が東西に馳せる」というものがあります。

この説は平安末期の辞書「色葉字類抄」に記載されていたものだそうです。

なぜ、12月にお坊さんが東西に駆け回るかというと、次のような理由があるといわれています。

●年末ということで檀家への挨拶回りがあって何かと忙しい

●真冬の12月は寒さが厳しいため、亡くなる方が多く葬儀・法要などで忙しい

●日が短い12月はお寺の山門が開いている時間(営業時間)が短いので忙しい

●宗派によっては12月に「報恩講」や「釜締めのお経」などの行事があり忙しい

と、お坊さんたちは12月は何やかやと忙しいのですね。

ただし『師走』の語源となった書物は平安時代のものなので、必ずしも現代のお坊さんたちに当てはまるものとは限らないとのことです。

現代のお坊さんたちが忙しいのは、やはり春秋のお彼岸と夏のお盆だとか。

そうなると現代の『師走』は3月か8月、または11月ということになるのでしょうか。

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