季節のブログ『ほっとひといき・四季の便り』

日本の美しい四季の移り変わりのなかで、季節の風景や食べ物など何気ない日常を綴る日記です

『冬の準備・金沢兼六園の雪吊り』

2018年11月29日 | 日本の四季の風習

いよいよ11月も終わりに近づき、冬の準備が始まるころとなりました。

冬への備えで有名なのが『金沢兼六園の雪吊り』ですね。毎冬、石川県金沢市では北陸特有の重い雪が降り積もります。

こうした雪から植物を守るために行なうのが『雪吊り』という備えです。

兼六園のなかには「唐崎松(クロマツ)」や「巣籠もり松」などの、長い歴史を経た樹木がたくさん植えられています。

そのような樹木が雪の重みで折れたり傷ついたりするのを防ぐため、梢から縄を張って枝を支えるのが「リンゴ吊り」や「幹吊り」などの『雪吊り』なのです。

『雪吊り』は樹木を守る目的で施されるものですが、縄を張った様子が美しいため「兼六園の冬の風物詩」とも呼ばれています。

冬が深まると樹木にも縄にも雪が積もり、北国ならではの幻想的な光景が出現して観光客たちを喜ばせます。

兼六園で『雪吊り』を行なう作業員は延べ500人、作業を施す樹木は114本、その他ツツジなどの植物700か所にも養生をします。

『雪吊り』に使われる藁縄は合計800本、藁縄の総重量は4トンというからビックリですね。

(※画像は金沢兼六園の『雪吊り』の風景)

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