『増元照明 家族会事務局長のお話 その2』
本当に在日の方たち、いい方が一杯いらっしゃいます。
私の友人もそうですけども、自分達の国がこういう拉致と言う物をやった事を、非常に恥ずかしいことだし残念に思う方たち本当に大勢いらっしゃる。
そういう方たちと連携していく必要もあるのかなと思ってはいます。
今週末に、有本さんから連絡があったんですけども、神戸の方で在日の集会がありましてそこに20~30人が集まるので、そこに有本さんに来て頂きたいという事でご相談があったようです。
で、私はそういう所であれば、民団系らしいんですけどそういう所に行って有本さんたちに話して貰う。
有本さんたちの気持ちを分かって貰う。
そして考えていっていただく在日の方が本当に増えてそれが手を結ぶようになったら、金正日政権と言うものの崩壊が近くなるのかなと思っています。
日本から行くお金が少なくなればなるほど彼らは困るわけですし、崩壊が早く始まると言う事。
それを非常に望んでいます。
更に今、佐藤会長から後ほど話があると思いますけども、北朝鮮が今一番嫌がっているアメリカの金融制裁。
これに関しては、今日アメリカのシーファーさんとお会いしましたけど、アメリカは拉致問題が全面解決するまでは、今アメリカは6者協議の中で核、それから偽ドルの問題を非常に問題視しているけれど、拉致という、日本人拉致と言うものそれは韓国人拉致を含めてですが。
この拉致問題の明らかな解決が無ければ、全ての問題が解決していないと言うふうに理解すると仰っていますし。
シーファーさんが「今まで聞いた話の中で余りにも酷い話、一番最も酷いストーリーである」と言う事を仰って。
「私が駐日大使でいる限りこの拉致問題の解決に私は協力していくし努力、ベストを尽くしたい」と仰ってました。
早紀江さんも何度も外国の方とお会いして感じるんですが、彼らはおそらく政治家に近い人だからそうかも知れませんが非常に人の心を捉えるのがうまいですし、自分の心を相手に伝えるのが非常に上手いのか、言葉が通じなくても彼らの言ってる事は非常に私たちの心の中に響いてくるんですね。
これが日本の政治家だと本当に美辞麗句は並べるんですけど言葉は分かるんですけど、心に訴える物が殆ど全く無いです。
これが不思議なんですけども、今まで会った外国の方全てが心に伝わる喋り方をします。
そして今日もそうだったんですけど会見の中、皆こちらの方が感動して涙を流すほどのそういう雰囲気がその場に出来上がるわけです。
それが日本の政治家にはそういうものが全く・・・悔しくて涙を流す事はたくさんあるんですけどね。
感動して涙を流す事は殆どないですね。
そこらへんはやはりアメリカの欧米人の、問題に対する彼らの正義感、それが私たちに伝わって来ている。
非常に感動させられた一日でした。
今北朝鮮が向いているのは、何回も言いますがアメリカですから。
そのアメリカが姿勢を崩さない。
口を極めて言っているというのは金正日に対して大きな圧力になると思います。
これがもっとスピードアップしていけば必ずこの拉致問題が解決、金正日が被害者を返すと言う結論になるというのはそんなに遠くないと言うふうには感じていますし、そうなって頂きたいと思っています。
来月、アメリカの公聴会で早紀江さんに行って頂こうとは思っているんですけども、あの、中々ご主人の体調も少し心配なようで、つまりお父さん一人残してアメリカに行くという事に対して非常に心配なさっておられまして。
お父さんの経過次第で、今のところ7割がた行って頂く事になっていて後3割はちょっとまだ分かりません。
それほどまだ横田のお父さんの体調が本調子になっていない部分と、お母さんがお父さんを一人残して行くという事に対し、非常に不安を持っていられるということのようです。
ですから私たちもそれに対して無理強いはしないと思うんですが、やはりアメリカの公聴会。
下院での公聴会、そこで訴えると言うのは大きな意義がありまして、その訴えがやはり母親の声だともっと大きな相手に対して感動を呼ぶので。
私たちはきょうだいですので、やはり親の思いときょうだいの思いとは雲泥の差があると私は感じます。
私の両親の姉に対する思いと、私の姉に対する思い。
私は同じようには考えていますけども、でも実際には両親の姉に対する思いには、全然僕たちの思いもつかない深い物であろうし、それを訴えるのはやはり親の言葉でしか訴えられないと言うのがありまして。
是非行って頂きたいとは思っていますが、後はお父さんに順調に休んで頂いて体調を戻して頂く事を、あとそれと早紀江さんにもなるべく外に出て頂かないでゆっくりと休んで頂く事。
本当は入院したらどうですか?と言ったんですがね、それなら休めるからと。
でも入院したら皆さんが騒いで困るでしょうから、また心が休まらないでしょうし。
なるべく集会とかも出ないで休んで頂く事が良いと思っております。
後は横田家が判断される事ですからお任せしなければなりませんが、来月の公聴会、是非成功させたいと思いますし、私たちも強行軍になりますけども行かなければならないかなと言うふうには、行ってどうにか伝えて来たいと思っております。
先日もう一つ分かりました、ジュネーブで人権委員会がありまして、「そこへ家族会のどなたか来るつもりはあるか?」とメールが入ってましたので、救う会の平田さんと副会長と相談してジュネーブに行く事も今考えています。
この評議会ではパネルディスカッションのような物をやる予定のようでして、「パネラーとして発言するつもりはありますか?」との事でした。
もし出来れば、国連の人権委員会の中でそういう機会を与えられるのであれば行きたいと思います。
それほどの今国際的になって来たこと。
本当に私達が9年間続けて、2001年からアメリカ行ったり国連へ行ったり、ようやくそれが徐々に徐々に広がりつつある事。
これはもう時間はかかりましたけど、ここまで来た事に私たちは非常に感謝しておりますし、それは2002年9月17日以降日本の国民の皆さんの絶大なるご支援があったお陰だと思っております。
まだまだ全ての日本人を取り戻さない限りは拉致問題はとにかく終わりませんし、それまで私はやっていかなければならないと思っています。
ですので皆さんにも私たちと同じ思いで、同じ同胞、1人たりとも日本人を疎かに出来ないという思いで、安倍官房長官の言葉もありますが全ての日本人を救出するまで、全ての拉致被害者を救出するまで北朝鮮の悪と言うものと対峙して、そして一緒に戦って頂きたいと思っております。
よろしくお願いします。(拍手)
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