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拉致の解決を願って
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東京連続集会17-5

2006-04-20 | 東京集会
『佐藤勝巳 救う会会長のお話』




北で今言われていることは、朝鮮戦争以来の最大の危機を迎えているという話が広く広がっているようです。
それがどういうことか?と言うと、一番主要な原因は拉致問題を巡って国際的な取り組みが広がっているという事でありまして、先ほどから指摘されております様に韓国の今の政府と言うのは、自国民が拉致されてもそれを救出するという意思は余り無いようです。

しかし今回DNA鑑定でハッキリした訳ですから、5月の地方選挙を今目の前にしていますから、あの問題についてしかも自国民が拉致されているという、しかも500人近い人を放置しておく事がかなり難しい状況にはなって来ている。
しかし、一生懸命やるか?といったらそんな事全然無いと思います。
一生懸命やって北を刺激するとそれは上手く行かない。
盧武鉉政権が取っている宥和政策が上手く行かない、と言うような事でその包囲網の中で一番のアキレス腱は韓国なんですね。
中国はもちろん、中国も日本のような厳しい態度はもちろん取っておりませんけども、しかし韓国に比べればそれ程甘い態度は取っていない、言う事です。

しかしそう言いましてもですね。
2年後に北京がオリンピックを控えておりますから、そのオリンピック前に一番陸続きの朝鮮半島の北の方で混乱が起きては困るという、そういう状況に立ち至っています。
ですから中国側とすれば会うたびに援助を要求される、金を貸せ、いろいろな事を言われて、そうですね。
トウ(登におおざとつくり)小平政権が出来たのが1983年ですから、83年以来中国は「北朝鮮が生き延びるには改革開放以外に無いんだ」と言い続けてきても、ご案内のように改革開放の方向には政策を執っておりません。

あれ、政策を執った瞬間にですね。
金正日政権は崩壊すると言うのが我々の分析です。
執れないんです。
その選択をしてしまうと自分が倒れてしまうから、どうしても従来のような訳の分からない政策をずっと執り続けてきて、そして今極限状況に立ち至っている。
言う事であります。

従ってアメリカのマネーロンダリング、は広く言われているからご案内だと思うんですが、あれは偽ドルを承知でもって洗浄したのに協力したバンコ・デルタ・アジアと言う銀行に対して、アメリカ国内法、愛国法311条か何かを適用して来たんですね。
ちょっとこの数字の数は自信がありませんけど、これはどういうことか?と言うと、ああいう事に加担した銀行に対してはアメリカの銀行は取引をしないと言うことなんです。
それを適用したんです。

適用したアメリカの方も実は驚いているんですけど、世界中の銀行が北朝鮮の団体とか個人に下手に口座を設けるのを、北朝鮮と言うのは何をやるか分からん。
変な事をやったらとアメリカの銀行と全部取引駄目だぞと、停止だぞと、言う事がわかってから北朝鮮がですね。
口座を設けようとしても世界中の銀行が相手にしないと言う問題が発生して来たんです。
銀行が相手にしないと言うことは、取引の決済・貿易の決済が出来ないと言う事です。

そこで北は困りましてね。
現金で取って欲しいと言ったら、これ偽ドルを作ってる所ですから、現金なんか貰ったらそこに偽ドルが入っていたらどうにもならんから、(笑い声)それは困りますと言って誰も相手にしない。
後残された道はどういうことか?と言うと物々交換しかないんです。
と言うような状況に今立ち至っています。
日本の方もご案内のように去年の内閣改造以来、かつて無く現行法を使って今締め上げをやっているわけですね
というアメリカと日本の締め付けについて、我々の想像をはるかに越える大きなダメージを与えている。

先ほど私、もはやいつ崩壊してもおかしくないんだと言う趣旨の話をしましたが、私は次のように考えております。
今のまま、今の現状のままで北朝鮮の内部矛盾が起きてテロだとかクーデターが発生するとは考えておりません。
現状のままだったらそういう内部矛盾は起きないと思っております。
もう少し軍事的圧力、これは情けない話なんですけども、結局アメリカの力を借りなければならないんですが、軍事的圧力が強まった時に北朝鮮内部でどういう問題が起きるか?と言うと、北朝鮮の軍の中で「アメリカと闘うべきか、外交で解決すべきか」という問題が起きてくるんです。
必ず二つに意見が分かれる。
そのときに初めて内部矛盾が起きてくる。
従って軍事的圧力と言うのは必要不可欠な要因なんですね。

それはどういうことかと言うと今アメリカのイージス艦が、その時によってどうも違うようなんですけども、だいたい5隻前後朝鮮半島周辺に配備されております。
イージス艦と言うというと昔の軍隊で言えば巡洋艦ですから、これイージス艦一隻に約200発の巡航ミサイルが搭載されているんです。
5隻ってことは1000発です。
巡航ミサイルの射程距離は1300キロですから、東京湾から発射しても北朝鮮全域に届きます。
ご案内のようにあのミサイルは高度50メートルで飛ぶんですから、レーダーなんかには全くかからない。
殆ど100発100中ですね。
1000発の巡航ミサイルで北朝鮮の軍事施設は包囲されています。

しかしそれだけではなくてやっぱり目に見えて、第7艦隊の空母が入ってくる。
と言うような状況が作り出されたときに、金正日政権、北朝鮮内部における軍の矛盾が起きてくる。
どちらか二つに割れたときにどっちかの派が金正日を担ぐわけです。
担ぎそこなった反対派の方は全部粛清されますから、粛清されるんならばと言う事で初めて矛盾が起きてくる。

今の北朝鮮の状態でですね。
チャウシェスクが倒れた時のような、チャウシェスク自身が主催の集会を開いて、その集会の片隅から「馬鹿野郎!退陣しろ!」と言う声、そういう状況には全くありません。
そういう状況を作り出すためには、外からの情報がどんどんどんどんやっぱり入っていかないと、駄目なんですね。
仮に外から入って行ったにしても、一般の大衆が立ち上がって集会をやるとかデモをやるとか、そんな状況にはなってないんですね。

何でなってないか?と言うと、頭の中おかしいとかそういう事じゃなくて、お腹が空いておってはそりゃ人間自分の命を支える事を最優先しますから、物理的に難しいんです。
結局軍なんです、問題は。
そういうような状況に我々がどんどん追い詰めていく。
今その過程にある、と言うことです。

本当にアメリカが軍事的圧力をかけるのかどうか?と言うのは、そこは私自身は不透明で良く分からない。
しかしながら今のマネーロンダリングの締め上げ方を見ておりますと、それだけで留まってしまうと金正日は延命をしてしまう。
問題は抑止力の行使を使うかどうか?と言うところ。
今自身もアメリカがそこのところを本当にブッシュ政権はどう考えているのか?と言う事をよく聞いてないし、分かりません。
だけど流れは間違いなくその方向に行っていると言うことは間違いのない事で、外部からの情報の流入、これは東欧諸国・旧ソ連、これは全部外部からの情報によって動揺を来たして崩壊して行った。
言うことはこれは間違いの無い事です。

ですからこれから考えている、さっきここで結成された外からの情報を仕掛けた、脱北者が自らの体験を元にして、どのような情報を送り込む事がもっとも有効か?と言う意味では、この自由北朝鮮放送は非常に力を持つであろう。
言うふうに思っております。
ですからいつ倒れるんだ?と言う質問を良くされるんですけども、それは私に言わせると全然話が違うんだと。
いつ倒れるか?ではなくて、いつ倒すのか?という、こちら側のですね。
決意と言うか運動と言うか具体的な行動が伴わないと、やはり駄目なんですね。
放っておいて自然にあんな、言って見れば超独裁政権、超秘密警察が力を持っているところで、放っておいて自然に崩壊するなんてことはまず考えられない。

だから結局拉致(被害者)を奪還する、あるいは東アジアの平和と安定を考える。
あるいは核を持っている、ミサイルを持っている。
そういう政権をですね。
東アジアから無くして行かないと、我々の日本の安全などと言う物は全然守れないわけですから。
拉致の奪還と合わせてですね。
今あの政権をどのように私たちは対峙して、自国の我々の生活や平和を守っていくのか?
焦眉の課題になって来ていると私は思います。
そういう観点から言うと、安倍さん一生懸命やっているけれどちょっとまだぬるいよという感じは致しますよね。

しかしこういう問題は人質は向こうにいるんです。
金正日が握っているわけです。
それを握られておってこちら側が生きたまま奪還する戦いと言うのは非常に難しいんです。
言うほど簡単にですね。
ああやればいい、こうやればいいと言う様な事ではいかん訳で、最後の土壇場に行って全部自動小銃で撃たれたら元も子もないわけですから、そこを外交を含めて諜報を含めてお金を使ってどうするか?と言う事をですね。
本当に真剣に今考えていかなければいかん所だろうと、考えています。
ちょっと押しました、ごめんなさい。(拍手)
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話の花束、ぴろんさんのテキストです。

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