PRICELESS 第1話

レビュー書く気は毛頭なかったんだけど…。

まあ面白いのは1話だけかもしれないしね！(ネガティブ)


本当に全然期待せず見たからなのか、意外と面白かった。

順風満帆だった男がいきなりホームレスにまで落ちぶれる様は、
木村くんだから楽観的に見れたけど、
よく考えると今のご時世じゃなくはない話。
ホームレスの縄張りとか、炊き出しとか、色々な世界があるんだなと思いました。


このドラマでの見所は、放送前は
木村くんのホームレス生活だと思っていたのですが、
ホームレスは1日だけなのですね。

てっきりホームレス界の王に、俺はなる！みたいな話だと思っていたので、拍子抜け。
まーずっとホームレスじゃ場が持たないか。


それにしても、
段ボールを掛布団代わりに寝る木村くん、
他人が吸った煙草を吸っちゃう木村くん、
はいつくばって小銭を探す木村くん、
池の中のお金(本当はボタン)を必死に取ろうとする木村くん、
何か臭い、薄汚れてると言われる木村くん。


これだけで、エンターテインメントですよね！！


話自体は、
へーやっぱり藤木くんと木村くん兄弟設定なんだ、とか
やっぱり社長の息子なんだ、とか
容易に想像つく展開ではありましたけど、

マスターのところで働いてたら前の職場の人間が来たりするところとか
結構見てて身につまされてきつかった。
それだけに、マスターの「今の金田一さん、悪くないと思う」って言葉が
とっても沁みたよ。


次回はどうなるか分からないけど、また、見ようかな。
タイトルバックとOPがあるのも、昔のフジテレビドラマという感じで良いね。


で…。
みんな見てて思っただろうけど…。



夏木マリさん。


まんま湯婆婆じゃん！！



もう何かそこだけジブリの世界？
キャラまで湯婆婆で、見たとき爆笑しましたよ。


木村くんと夏木さんの並びは、

うわーハウルと湯婆婆だーって思って妙に感慨深い。



内容的にも、千と千尋に似てますよね。


仕事や肩書を失った金田一二三男(木村拓哉)→千尋

仕事に没頭する二階堂(香里奈)→リン？ハク？

影の薄い部長・模合(中井貴一)→カオナシ？(オイッ)

二三男に執着する新社長大屋敷統一郎(藤木直人)→ダークサイドに堕ちたハク？

統一郎の側近財前修(イッセー尾形)→カオナシに食われたカエル

鞠丘一厘(夏木マリ)→まんま湯婆婆

貫太と両太(前田旺志郎、田中奏生)→坊、ススワタリ


まあ実際は、二三男と統一郎の兄弟の争いみたいな話になるのかも、だけど。



で、初回を見て思ったのは、キーパーソンは統一郎だなと。

今んところ統一郎は父の愛を一心に受けて育った(と思っている)弟が気に入らない。

だから家まで爆破した。(やりすぎやろ)

ここで統一郎を単なる悪役にして、最終回主人公は社長に戻り

統一郎は逮捕されましためでたしめでたし。

ではまったく面白くないわけですよ。


統一郎の背景をいかに描いて、視聴者に感情移入できるものにするかが、

このドラマの鍵だと思うね。



ガラスの仮面でいうと、ふたりの王女。(すいませんガラスの仮面好きなんです)

二三男が誰からも愛されるアルディスなら、統一郎はオリゲルドなわけです。

オリゲルドは完全に悪役なんだけど、寂しそうな表情とか背景があったから

ほぼ完全に主役になってしまった。

プライスレスも、統一郎がオリゲルドみたいになればいいなと。


で、先代社長も実は統一郎の事も愛してて、兄弟仲良く仕事を頑張れ、
みたいな終わり方になればいいなと…。無理かな。


まあ、次も見ますけどレビューは未定。