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いろいろ心境の変化がありまして、ブログ内容を変更しました。ご了承ください。

TRICK エピソード1 母之泉 奈緒子と上田についてがメイン

2014-01-30 00:32:56 | トリック(ドラマ)
<あらすじ>(wikipediaより抜粋)
売れないマジシャン、山田奈緒子は仕事をクビにされた。
その時に見世物小屋の支配人から
「超能力など存在しない。もし超能力があると証明したら賞金を渡す。上田次郎」
と書かれた、雑誌に掲載されていた記事を渡される。
家主の池田ハルに家賃催促をされ、仕方なく上田の元へ面接しに行き、
自慢の手品で超能力だと簡単に騙すことに成功したが、上田に日本科技大事務長の娘が
宗教団体「母之泉」の教祖・霧島澄子に騙されているので、
その娘を連れ戻したら賞金を渡すと言われる。

奈緒子は仕方なく上田に同行し、霧島澄子と対決することになる。

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諸事情により、ビッグマザーの回は見ると無条件で涙が出るので、視聴を控えていたのですが、
最近やっと快方に向かってきたので、見返しました。

まず何に驚いたって、作品の完成度ですね。
矢部のキャラは今と大して変わってないし、話自体も
最初のエピソードにしてちゃんとフォーマットが出来上がっているのですよ。


『池袋ウエストゲートパーク』にも新興宗教の回がありましたが、お試し的なあれだったのかしら。
堤監督回じゃなかったけど。じゃ違うじゃん。おい。

それにしても、主要キャラたちが初対面でよそよそしくて
いつもの掛け合いが控えめだったせいか、
緊張感があって、いつ死ぬか分からない怪異さと不気味さがただよっています。

トリック1のなかでも、その不気味さは突出してるんじゃないかなあ。
単に制作側自体が手探りだからってのもあるけども。





※注意
これから先はラストステージ未鑑賞の人は
決して、絶対に見ないでください!!


見るなよ?絶対見るなよ?
























とりあえず、まずは、お互い出会う前の奈緒子と上田に対して語りましょうか。

まずは奈緒子。

なんだこの笑顔…(笑)

奈緒子は、ひたすら暗い。暗すぎる。

雰囲気が暗い。存在が暗い。

貞子やった直後だからなのか、すべて暗い。
上田に出会う前の奈緒子って、本当に暗すぎて、ちょっとそこで涙出てきました


何か今にも消えちゃいそうな華奢さ小ささ声のトーンなんですよねえ。
上田と出会えて仲良くなれて良かったね…と心底思いました。

でも、この頃の奈緒子は、上田を全力で本気で小ばかにしてる感があって、
そのよそよそしさがすごく好きです(笑)




そして上田。

自信過剰だけどすぐ騙されてクソ真面目ですぐ気絶してすぐ泣く弱虫。
このエピソードから既に今の上田の片鱗が…。当たり前だけど。

でも、現在の上田は、結構勇気あるし、あんまり泣かなくなったし、気絶もしなくなりましたよね。
そう考えると、奈緒子との色んな旅で、成長したんだな、と。感慨深い。





そんな二人の出会いシーン。
これまで諸事情により、見てて色んなこと思い出して、涙が出てきました。
情緒不安定か。


まずこの段階でうるっときて…。


あああああっとなり…。


封筒を探す上田の姿にもギャアアアアアッ(つД`)となり…


…………………。


………。(思い出して泣いてる)


轟沈。


もうね、ラストステージ見る前に感想書いておけばよかった。
そうすれば最初の出会いのシーン見るだけでこんだけ心持ってかれなかったよ。
完全にネタバレですけど。

これを見てから映画を見たら、上田の表情や行動や発言の違いがあって、
そこにまたグッとくるんだよねえ…はあ。


初対面では壁抜けマジック中こんな顔してたのにねえ…(´;ω;`)ブワッ







思えば、普通に会話してたのってこのときぐらいかも。
奈緒子が若干上田を馬鹿にしてたけど(上田だから許してくれたけどあの言い方は友達出来ないわ)

それから先は、上田も奈緒子が金に困っているという弱みを握って、
完全にねちねちというか、よそよそしい掛け合いに。

母の泉編が完結するまでなんだよねえ、こういうよそよそしい2人は。
ミラクル三井編になると、自分の弱みを共有してる
うざい奴っていう認識ができちゃうからね。

よそよそしいだけに、なかなか距離感をつかめないでいるみたいな。
そういうのが、見ていて楽しかった。
このエピソードでしか見れないから。


私は、貧乳で困っています!

とビッグマザーにばらされた後、嬉しそうに貧乳貧乳という上田は、
「ガキかっ!」と笑ってしまった。



もしかしたら本当に励まそうと思って言ってるのかもしれないけど…
それならなおさらデリカシーがない上田先生。


普通に女性の部屋に入り普通にお風呂に入り普通にブリーフ一丁になる上田先生。

何だろう、奈緒子のことどう思ってんだろうこの当時(笑)


女性(一応)の奈緒子に対してあんな接し方できるってのは、ある意味特別というか、
友達っぽさは最初からあったかな、と思うんですが、それにしてもね。

奈緒子に対しては何だかんだで初期の頃から優しさもあります。
育ちが良いってのもあるんでしょうね。
矢部の容赦ない扱いに比べて、やっぱり紳士的です上田さん。
(矢部とか初対面の女に手錠かけたりぺしぺし殴ったりしてるからなあ)


美和子さんが死んじゃったとき、珍しく取り乱した奈緒子には
上田は、本当に優しかった。

このときとか、奈緒子のそばにずっといたんだよね。

何だかんだで、初期から良い奴な上田さん。(巨根だけど)


犯人を見つけようと死亡現場に入り込む奈緒子の後に続いて、
矢部に「1分!」というシーンは、なかなかかっこよかったし。


でも気絶。



そして、奈緒子にやり込められ、馬鹿にされたときの悔しそうな顔は、
ぶっちゃけ、凄く面白いです。
もっとやれ、と思うぐらいです。

まあ今後散々やられまくるんですが…。



初のえへへへへへへっである。


髭の生え方が絶妙にホモくさいんだよなあ…。


何だろう、母の泉のときの上田さん、何でこんなうさんくさい顔してるんだろう?
第1シリーズは全体的にうさんくさい顔してるんだけど、その中でも突出したうさんくささ。

中の人はかっこいいはずなのに、キモさのほうが勝ってんだよなあ。
演技力の賜物なんだろうけど。


ひげのはえかたなのかね?眉毛の角度?

ラストステージの上田のイケメンっぷりと比べると、
このころの上田のヘタレっぷりが半端ないですね。



で、奈緒子。



何か、やっぱりこの頃の奈緒子はボーっとしててつかみどころがなくて、

ちょこんとしてて可愛いんだよな。暗いけど。

やっぱりちょっと暗いし薄幸そうだけど本当に可憐です。

そんな見た目で、ぼそっとどS発言したり、ながしましげお。とか言ったりするから
シュールでシュールで見てて面白かったな。


上田に対しては、やっぱり初期だからかよそよそしく、
そしてあまり関わりたくないといった感じ。

母の泉編に関しては、霊能力者を騙るインチキが許せない、という
父の遺志を力の源にして基本的に突っ走ってるなと。

センシティブなところもあるけど、基本的に臆病な上田をフォローしてて、かっこよかった。
芯の強さを感じました。


「泣いてるんですか?」
「泣いてねえよっ!!」




あ、全然母の泉のストーリーについて語ってない(笑)



とにかく、とにかく不気味でした。
迷子の迷子の仔猫ちゃん♪のところも、微妙な方言も、
すべてが奇妙な世界を表現していて、シュールだけど笑いが全くない世界。
狂った世界のように思えて…見ていて怖かった。

ミラクルとか黒坂美幸とか、まだユーモアとか人間らしさがあったんですが、
津村にはそれがほとんどなかったですね。

何ともとっつきづらい不気味さがありました。

ビッグマザーは、誰かを助けたいという純粋な気持ちと、
津村に流されてしまったという愚かさ(人間らしさ)があって、好きなキャラクターです。

結局、本物の霊能力者かどうかはグレーゾーンのまま。
おそらく、ビッグマザーは本物だったんでしょうけど…。


鏡のマジックを見破り、インチキの証拠を見せつけた奈緒子と上田だけど、

その結末は、ビッグマザーの自害と、救いを失った哀れな信者が残っただけという、
非常に重苦しいラスト。

『トリック』は全体的に後味悪い結末が9割以上を占めてるという
ある意味おそろしいドラマですが、

母の泉編の結末が、今後のトリックシリーズの方向性を決めましたね。



自分たちがしたことの重さを受け止めている二人。
(この上田は、「絶対死なない老人ホーム」のラストの表情を彷彿とさせますよね)


何だかんだで、上田さんは優しい。
本当に優しい人です。だから大好きです。

実は繊細で孤独と痛みを背負い込もうとする奈緒子も、

優しくて紳士的で大人の上田さんも大好きです。


ビッグマザーのラストで静かに佇む二人の姿は、
トリックシリーズ通しての奈緒子と上田の性格、
そして二人の一貫した関係性もあらわしているようで、

全作見たあとに、改めてこのエピソードを見ると、何とも感慨深いものがあったのでした。




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出演者
山田奈緒子…仲間由紀恵  上田次郎…阿部寛
矢部謙三……生瀬勝久   山田里見…野際陽子

山田剛三……岡田真澄

石原達也……前原一輝   池田ハル…大島容子
ジャーミー…アベディン  瀬田一彦…遠藤直哉
照喜名保…瀬戸陽一朗

ナレーション…森山周一郎

エピソード1ゲスト
霧島 澄子…菅井きん

津村 俊介…山崎一  大森 美和子…伊藤裕子
青木 正吾…河原さぶ 木田 知世……棟里佳

小倉 隆一…綾田俊樹

スタッフ
脚本 - 蒔田光治、林誠人、太田愛、福田卓郎
演出 - 堤幸彦、保母浩章、大根仁、木村ひさし、鬼頭理三、丸毛典子
音楽 - 辻陽
チーフプロデューサー - 桑田潔(テレビ朝日)
プロデューサー - 蒔田光治、山内章弘(東宝)
制作プロダクション - オフィスクレッシェンド
製作 - テレビ朝日、東宝

主題歌
「月光」鬼束ちひろ


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