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金融の世界史

2024-08-28 22:00:00 | 読書
「金融の世界史」
板谷敏彦著、新潮選書、2013年5月





金融の成り立ち、発展を紀元前から現代まで時系列で記した本。

同じ年の2013年11月に出版された「経済は世界史から学べ」と内容が似通っている部分があります。

「経済は世界史から学べ」はトピックごと、本書は年代順の記述。
本書の方がやや硬めですが難しくはないです。

紀元前では、メソポタミア文明ハムラビ法典に金利の記述があり、
オプション取引の源は紀元前ギリシャ時代に遡るそうです。

オランダやイギリスの東インド会社や大坂堂島の米先物取引は、
歴史の授業では用語を覚える程度でしたが、
金融の観点で経緯を知ると理解が深まります。

オランダのチューリップバブルは金融史関連の書籍では大抵出てきますが、本書は特に詳しいです。

20世紀半ば以降のランダム・ウォーク理論や効率的市場仮説に基づくインデックスファンドの発生、
対抗する形で登場した行動経済学やアノマリーの考え方は、
自分も商品を購入したり、活動の参考にしたりしています。

小型株効果、バリュー株効果は「わが投資術」にも記述がありました。

バブル期の1987年にはNTT株に個人投資家が殺到したそうです。
2024年新NISAでNTT株を購入する個人投資家が多いという記事を目にしました。
相関を頭の片隅に置いておきます。


本書は何度か読んでいますが、ブログでレビューするのは初めてです。

金融の歴史を学ぶことで、自分の投資・資産運用において、
手を出してよい商品か否か、どの程度の金額・割合まで出してよいか、自分なりに考えを整理することができました。


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