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会社がなくなる!

2022-01-22 08:15:00 | 読書
「会社がなくなる!」
丹羽宇一郎著、講談社現代新書、2021年9月





伊藤忠商事社長・会長、中国特命全権大使を歴任した丹羽宇一郎氏の著書。

氏の著書を本屋でよく見かけます。
気になりつつ今まで読んだことはありませんでしたが、
商社の社長を務めた方が、「会社がなくなる!」とはどういうことだ?
と思い、本書を買ってみました。

内容をざっくりまとめると、
上の人間の言うことに下の人間が黙って従う、これまでのタテ型組織の弊害を唱え、
若い人たちは組織の枠組みを超えて突き進んでもらいたいという、
ベンチャーや外資系の経営者、著名な個人事業主の主張に近いものがありました。
ただ、それを大企業の元トップが主張しているというところが新鮮でした。

「ステークホルダー資本主義」、「ギグワーク」、「Z世代」
などトレンドの用語も出てきます。

一方で大企業の元トップらしく、タテ型社会や成長志向はなかなか変わらないとも言っています。


自分の感覚としては、昔はタテ型組織の下の人もそれなりにいい思いができ、
その時我慢していれば将来に期待が持てたと想像するのですが、
いまは下の人はいい思いができないし、将来にも期待が持てない気がします。
そのことが逆にタテ型社会を変えるエネルギーになり得るのではないかと考えています。

伊藤忠時代の、組織の改革に失敗した話や、
判子が20~30個押されて社長のところに来る話は興味深かったです。



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コメント (4)
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