年金のなぞ

いまだによくわからないのは、年金の支給開始年齢の繰り下げだ。今回、育児支援で一人頭26000円を支給すると民主党はマニフェストに掲げたが、私は反対だ。戦後まもなく、物資も乏しい時代に、何人も子供を育てた家庭があり、それは貧しくとも幸せな、一家団欒の世界だった。その、激しい競争世界を勝ち抜いてきた、我々段階の世代を待っていたのは、年金の支給開始年齢の繰り下げという、国家的詐欺だ。
もしこれが民間の生命保険で、満期になっても払い戻しや保険金の不払いがあったら、警察が動くだろう。
自社さ連立政権は、とんでもない法案を通した。国が詐欺を認める法案だ。その結果、年金の無駄遣いがあり、垂れ流しの箱ものを作り、社会保険庁はまるで無責任なひとつの国家を日本のなかに作っていた。
また、消えた年金の問題でも誰一人として責任をとろうとしない。
その上またしても旧悪の社会党を含む民主党政権が、育児家庭を狙い撃ちにした、大規模な買収をした。買収もここまで盛大にやると、選挙違反にならないのだろうか？自民党にも定額給付金という事前運動があったが、あれはまっとうすぎた。愚民は、定額給付金を左手で受け取り、右手で育児手当てを受けとる。
そのような資金かあるのならば、年金の支給開始年齢を再びもとの60才支給に戻すべきだ。根本的に違うのは、我々は毎月決まったものを支払っていたということだ。支払ったものは当然その契約が発生したときに決められた年齢である60才から支給すべきである。
なるほど識者は医学の進歩で平均寿命が延びたという理屈もあり、また、逆ピラミッド型の人口構成に問題があるというだろう。
だが、私の周囲では人がバタバタ倒れ死んでいっている。このぶんだと逆ピラミッド型の人口構成も、すぐに四角形になり、やがてスリムな正三角形になるだろう。
子育て支援などしなくとも、子は育つ。金はなくとも子は育つのだ。支給された金がまともに子供のために使われるかどうかも疑わしい。大半はパチンコや競馬、さらには暴力団の資金源にもなりかねない。
国がパチンコや競馬の、暴力団の資金を支給するのはもってのほかだ。