goo blog サービス終了のお知らせ 

中年スノーボード日記(女)

さよなら30代・・・。

ドバト

2005-09-08 16:22:13 | 飼育日記
今日のネタは、
小さい頃一緒に住んでた生き物 第3弾。  おーひさびさ。

本日の生き物は 「ハト」 です。

ハトは全部で4羽飼いました。 ドバトが2羽とキジバトが2羽。
4羽ともお兄ちゃんが拾ってきました。(時は異なる)
えーっと、棒振り回して打ち落としたりはしてないよー。
怪我してたり、巣から落ちたりしてたのをお持ち帰り。

その中でもひときわ可愛かったドバトの「トットちゃん」の
お話をしましょう。

トットちゃんは大人になりかけの頃我が家にやってきました。
大和川の橋げたのとこに「落ちていた」らしい。

物心付いた頃から常に生き物と暮らしていた我が家。
特に鳥類をお得意としていたのでハトが来ても大歓迎。

さっそくペットショップに行って「ハトのえさ」を購入。
ちゃんと売ってるんやでー ハトのえさって。
乾燥したとうもろこしとかなんやかんや穀類が混ざったやつ。
ま、ハトに限らず、オウムやニワトリでもいいみたいやったけど。


トットちゃんはまだ子供心を持っていてくれたので
あっという間に「手乗りバト」に。

一応鳥かごは用意してたけど(しかも結構大きいやつ)
羽を広げてバタつくにはせまかったので
トットちゃんの定位置は鳥かごの上。
入り口は常に開きっぱなしだったので
気分で中に入ったり、外に出たりと割と自由に動き回ってました。

おかげで玄関中すぐう○こだらけになってたけどな、
あの当時は別に気にならんかったなー。

夜明け頃になると「ホー・・・ ホー・・・ 」と哀愁漂う声で
よく鳴いておりました。


トットちゃんの趣味、それは「水浴び」。
洗面器にホースを突っ込んで水を流すと
「うっひょー」 とばかりに飛び込んでいって羽をバタバタ。
半径1mはびしょびしょになるほどの勢いです。

トットちゃんの特技、それは「死んだマネ」。
両手で羽のところをわさーっと持ってゆっくり裏返すと
トットちゃんはそのままの姿勢で「・・・・・。」
そのままゆーっくり手のひらに乗せても
ひっくり返ったままの姿勢で「・・・・。」
しかもいつの間にか目つぶってる。

これは近所でも話題で「トットちゃんの死にマネ見せて!見せて!」と
よくせがまれたもんです。

そしてトットちゃんは寂しがり屋。
外でお散歩させて、フッと隠れたりすると必死で私を探す。
見つけるとドドドドーッと走り寄ってくる。
私が歩くと後ろをトコトコついてくる。

きっとあの頃「少女と遊ぶハト」は近所で有名だったはず。


そんなトットちゃんも春になるとソワソワ。
あー 恋の季節だもんねー。

いつしか顔つきもすっかり大人に。

そろそろトットちゃんは旅立つだろうねー
でもそのときは引き留めずみんな笑顔で見送ろうねー


そしてトットちゃんはお家に帰って来なくなりました。


もしかして野生になじめず帰って来るかも・・・と
2~3日は玄関を少し開けておきましたが
余計な心配だったようでした。


トットちゃんは元気やろうかー との思いも薄れつつあったある日。
トットちゃんが旅立ってから2ヶ月ほど過ぎた頃です。

玄関のドアの前にハトのう○こが2個。

ちょうどその上にはトットちゃんがよく止まっていた物干し竿があります。


「おかあさーん! トットちゃんが帰ってきた!」

もう姿はなかったけど、このう○こは絶対トットちゃんのもの。

「きっとお礼言いに来たんやわ、
 もしかしたらお嫁さんと一緒に来たんかもな。」

と勝手な想像で盛り上がった我が家でした。
(トットちゃんの性別わからんかったし)

そのう○こを最後に音沙汰がなくなってしまったけど
トットちゃんの思い出は今も私の胸にキラキラと残っています。

イタチ

2005-06-22 16:33:09 | 飼育日記
小さい頃一緒に住んでた生き物 第2弾。

本日の生き物は 「イタチ」 です。

イタチ君、名前はありません。
イタチ君、家の軒下に勝手に住んでました。

軒下だけやと思ってたらいつのまにか私の部屋にまで
出入りするようになっていました。

ここで補足、当時住んでいた私のお家ですが・・・。

世間一般でいういわゆる「貧乏」の部類だった我が家は、
6畳&4畳半の2部屋に台所が2畳!(冷蔵庫おいたらひとりしか入れません)
風呂なしトイレ付きの、お日様が全く当たらない文化住宅でした。

でも裏にベランダのような2畳ほどのスペースがありまして、(壁のみ、屋根なし)
どうしても内風呂が欲しかった母は
ここの壁を高くし、トタンの屋根を付け、風呂釜を置き、
無理やりお風呂を作ったのでした。

そしてどうしても自分だけの部屋が欲しかった私は
その風呂釜を置いてる横のスペースに
簡単な床をつけてもらい、机を置き、
自分専用の部屋!を作ってもらったのでした。

自分だけのために仕切られたスペース、うれしかったなぁ~
ただあまりの狭さに椅子を引くことができないのと、
(体ひとつ分の幅しかなかったので、椅子にもぐりこむ感じ)
トタン製なので夏は恐ろしく暑く、冬は恐ろしく寒いという難点がありましたが。

ある日いつものように自分の部屋に行くと
机の上においていたお菓子がぶちまけられてる!

なんや?自分専用の部屋のないお兄ちゃんの嫌がらせか?
と思ったのですが、どうやらそうではなさそう。

なんでかなぁ~と思ってたら・・・見てしまったんです。

擦りガラス越しに映るイタチの姿を。


もともと外に面してたところに屋根を付けて無理やり部屋にした
場所だったので、なんだかすきまだらけで、
どうやら軒下から簡単に入れるようになっていたみたいです。

自分のお小遣いで買ったお菓子は自分の部屋に置いときたかったので
イタチがわからないような場所に隠すのですが、
学校から帰ってくると・・・ 撃沈。
ヤツは相当鼻利きなようで、必ず暴きやがるのです。

そのうち母に「汚いやろ!」って怒られる始末で
仕方なくお菓子は本物の部屋の中に。
そうするといつの間にかお兄ちゃんに食べられてたり
勝手に捨てられてたりして

どっちに置いててもなくなるんやったら
その日食べる分だけ買うことにしよう、と学習した私なのでした。

このイタチ、軒下はもちろん、屋根裏にも行き来しており
夜ごとにネズミを追いかける足音 (トトトトトッていうネズミの
足音のすぐ後にドドドドドドドッていうイタチの足音)
を轟かせて安眠も妨害されました。

すっごく腹立つんやけど、
たまに姿を見かけると、

か、可愛い~

って思ってしまってたんだなぁ。

飼育日記、第1回は。

2005-06-17 20:08:55 | 飼育日記
物心がついてから結婚するまでの間、私は常に生き物と一緒に
生活していました。(もちろん人間もですが、それ以外に)

それは家の中で飼ってたり、家の外で飼ってたり、
勝手に家に住みついてたり、といろいろです。

心に残る生き物たちがいっぱいなのでね、
そやつたちの飼育日記(回想)を書くことにしました。

記念すべき第1回は「コウモリ」。

あれは確か、私が小学校4年生の夏の初め・・・

「おーい、○○(私) 来て見てみぃ」
3つ年上の兄が玄関先で呼ぶので見に行くと
兄の手の中になんと

 コウモリ

妹思いの兄が私にコウモリを間近で見せるために 
棒ふりまわして打ち落としてきたのでした。
羽が折れて瀕死状態です。

「これがコウモリやでぇ~えへへ。 じゃぁ捨ててくるわ」


捨ててくる?捨ててくる?でもまだ生きてるやん!

「そんなん可哀想やんかぁ!私が育てるぅぅ~」
と泣きながら奪い取ったのをきっかけに飼うことになったのであります。

恐怖におびえるコウモリ、はじめは噛み付いてきました。
でも怪我させたのはうちのお兄ちゃん、ごめんやでぇごめんやでぇと
甲斐甲斐しく世話をしていました。

住まいは鳥のヒナ用のカゴ。(ふたが格子状になってるやつね)

えさは生肉やハムや魚肉ソーセージ。
カゴの中に入れてても見向きもしないので、
小さくちぎって顔の前に出すとワシャワシャと食べるようになりました。

気が付くとすっかりなついていて
えさは手渡しでないと食べないし、
手の上で遊ばせたあとカゴの中に入れようとすると
「イヤイヤッ」とばかりに手にしがみついて離れようとしない。

あまりの可愛さに私と母はもう夢中。
学校から帰ってくると即コウモリのもとへ。
でも昼間は格子のふたにぶら下がって眠ってるんですけどね。

羽が治る気配はなかったけど、毎日一緒に遊んでいました。


そして1ヶ月が経った頃・・・

あれは忘れもしない、近所の盆踊りがあった夜。
友達と一緒に浴衣で踊って、「ただいまぁ~」と元気よく帰ってくると、

母が泣いている・・・・

「○○ちゃん、コウモリが・・・」

楽しくて意気揚々だった気分が一転、
すでに冷たくなっていたコウモリを手の中に抱きしめ
母とふたり、突然のお別れに号泣したのでした。


あ~ 今思い出しても泣きそう・・・。
あいつはほんまに可愛かった。

お兄ちゃんと私のせいでほんまごめん、と今日もっかいあやまっとこう。


ちなみにコウモリは野生動物なので捕獲には都道府県知事の許可が
必要なのだそうだ。
勝手に捕獲しちゃいけないのだ。
ニ重でごめんなさい。

20年以上も前の話です。
ごめんちゃい。