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手づくりパン工房「ベンチタイム但東」

豊岡市但東町に移住して6年になりました。パン工房、田舎暮らし、地域の情報、愛犬のことなど、いろいろなことを・・・

公立八鹿病院の充実度

2011-04-07 11:55:18 | 難病ALS
事情があって短期間の入院をしました。私の場合は8病棟です。
初めての入院の時に比べて、看護師さんの動きがレベルアップしていて感心しました。
連携プレイができているのです。私のような難病に限らず、すべての患者さんに対して介護の個人差があります。その点が徹底されてきたのでしょうか。
この部分は、自宅介護の訪問看護の看護師さんやや、ヘルパーさんの動きにも共通して求められることでしょう。
今回は車椅子散歩で、病院の敷地内の施設を回りました。
老健施設と看護専門学校は病院と廊下でつながっていて、別の棟には南坦訪問看護センターがあり、道を隔てて保育園もあるのです。病院の周囲の芝桜の花はもう少しあとのようです。
地域のみなさんにもっと認識してもらいたいものです。





けやきホールのデイサービス

2011-02-25 10:33:59 | 難病ALS


昨日は但東町けやきホールのデイサービスの日でした。
10時から4時まで。入浴や食事におやつ、簡単なレクレーションなどがその日の内容です。
ALSという個人差のある進行性の患者の私を、受け入れていただけるのかどうかが心配でした。
元気な時の私を知っていただいたことや、ケアマネージャーとの連携もあって、私に合うメニューで過ごさせてもらっています。皆さんとのコミュニケーションができないので、パソコンの前に座り、でも皆さんの様子はよく見えます。

他の高齢者の方にも、その人の個性に合った対応を、職員がされているのが良く分かります。器用な方は他の人に教えながら紙細工をされたり、歌の好きな方にはカラオケで力を発揮してもらったり・・・

亡くなった母が、奈良でデイサービスをいやがっていたのは、何でもよく知っていて、年がいってもいろいろなことを教えていたので、いっしょの行動を要求されることに、プライドがあったのでしょう。

※この写真は以前に撮ったもので、今は雪に囲まれています。

ALSの患者さんとコウノトリ郷公園へ

2011-02-22 12:11:30 | 難病ALS
兵庫県と豊岡市が、積極的な放鳥を実行し、絶滅したコウノトリの復活に力を入れていることは、意外と但馬の人は関心が少ないです。
公立八鹿病院に入院しているALSの患者さん皆で、コウノトリ郷公園に行きたいと思っています。あの優雅な姿を目にしほしいというのが、私の希望です。
今は、鳥インフルエンザの関係で閉館になっていますが、暖かくなれば可能でしょう。
放鳥されて、自然界で生きているコウノトリは40羽近くいますが、どこにいるのか・・・
病院の窓から飛んでいる姿が見ることができれば最高です。

夏の郷公園


冬の郷公園

ミキサー食

2011-02-19 11:23:29 | 難病ALS
退院の日に、夫がミキサー食の作り方を栄養士さんから指導をうけました。
出来合いの、流動食が口の中の唾液や痰に塩分が残ることを感じたのと、人間は新鮮な食材を食べないと、体力も元気も出ないと感じたもので、主治医の近藤先生に相談して実現できました。
早速、家で作ってくれました。満腹感もあり、塩分も感じなく、大満足でした。


我が家から少し行ったところにある太田の直売所です。今は雪が多くてお休みです。

自宅での介護生活

2011-01-27 10:01:07 | 難病ALS
昨年の暮れから始まった自宅での介護生活も、そろそろ1ヶ月になります。
私本人は、夫に最大の負担をかけてしまうという一番の問題点に悩みながら、夫が了解してくれたことでスタートしました。
我が家の愛犬「ラッキー」と「そら」は、2ヶ月ぶりにお母さんが帰ってきて興奮状態がしばらく続きました。そして車椅子の移動にとまどっていました。
自宅で生活する限りは、自力で出来ることを見つけていこうというのが私の思いでした。
でも私の思いよりも、夫に介護の仕方を早く覚えてもらうことの方が先決と気がつきました。
介護のコツがなかなか分からなくて、悩みながらストレスを抱えてしまう夫の毎日に、携帯電話のメールで、自分なりの理屈を書いて知らせるものの、その場その場で声をかけることができないので、わがままと思われることも多々ありました。
自宅介護の確認も含めて、夫にも少し自分の時間を持ってもらい、病院ではリハビリに力を入れるために28日から八鹿病院に再入院することにしました。

認定介護福祉士の育成

2011-01-22 10:07:46 | 難病ALS
介護ヘルパー2級の資格を持った人を対象に、認定介護福祉士として指導者の立場にもっと力を入れるという厚生労働省の方向です。
今,JAたじまの訪問介護ヘルパーさんに来てもらっていますが、少し経験ある先輩が付き添ってくれていますが、残念ながら本当に勉強をしてきたヘルパーなの?と疑ってしまいます。
訪問する患者さん、そしてその家での生活様式、全部違いますが、介護の仕事には基本があるはずです。
例えば、介護食を作る時の食材の切り方、トイレットペーパーの折りたたみ方など、こちらが言わなくても熟知しているはずと思います。それに加えて時間の範囲で、その辺をささっと拭いたりするなどの気働きはまったく期待できないのです。
慣れないからと謝られても、仕事なのですからレベルアップを図るべきと思います。時間給に合う仕事ぶりに向上していくことで、需要も多くなっていくでしょう。

ラッキーとそらは、退屈しのぎにふざけあいをします。


その後はこんな感じ・・・

けやきホールでのデイサービス

2011-01-20 10:05:25 | 難病ALS
今年になって始めてのデイサービスに、けやきホールに来たのは2週間前でした。今日は2回目です。20名近いお年寄りが集まっておられました。

今日も但東町は雪が降り続いています。道は除雪されていますが、玄関から迎えの車までは大変な雪で、車椅子ごと二人で抱えて移動してもらいました。
私のここでの一番の楽しみは入浴です。病院でもシャワー浴なので、肩まで湯船につかる状態はこの時期はしっかり温まって最高です。
会話ができないので、他のお年寄りの皆さんとコミュニケーションができないのは残念です。前回は書初めをしました。左手で筆を持って「初本」「うさぎ」の文字と盛り花を墨絵で描きました。今日は福笑い、楽しそうな笑い声でした。

この写真はけやきホールのすぐ近くの畑に、唐川で放鳥されたコウノトリがいた時のものです。


けやきホールには夏祭りの出店だけでなく、ワゴンにパンを積んでブースごとに回りました。ボランティア感謝の集いに、職員が元気よく演奏を・・・


けやきホールには癒しのペットが・・・「デッサン」です。


けやきホールは、合併前の但東町が設立当時から力を入れてきた、特別養護老人ホームです。
高齢になって生活に変化が起こった時の対応に、町ぐるみ応援してできたと聞いています。若い人の雇用の場所としても、行政は応援してほしいものです。

ALSのリハビリ

2011-01-17 11:56:56 | 難病ALS
脳梗塞や怪我の後のリハビリは、スポーツ選手のリハビリのように、痛いのを辛抱して続けることで、だんだんと元の状態になってきますが、ALSのリハビリは状況が全く異なります。
私も、近藤先生のアドバイスでパン作りをリハビリと考えて続けていましたが、家庭で食べる量を作っているわけでなく、インターネットの注文が多い時は無理をせざるを得ませんでした。
そんな仕事の後は、首がガクンとなってしまいカラーという装具をつけました。あごを支える装具で、しばらく装着すると楽になりました。
パン作りをやめてからは、スポーツタオルを長い四つ折にして首に巻くことで済んでいます。
ALSのリハビリは、やりすぎても疲れが出て進行を進めてしまう結果になり、反対にリハビリをしないと筋肉が萎縮してしまって、かえって進行が進むという厄介な病気です。それも人によって麻痺の場所が違うので、判断が難しい病気でもあります。
ようやく自宅での生活の中で残された力を使いながら、自分のできることをしてみる余裕が出てきました。
八鹿病院のリハビリテーション科米田理学療法士が「年末年始は自宅での生活の方がリハビリになるよ」と言ってくださったことを、今になって実感しています。


しあわせを運んでくるコウノトリです。自然界で生き抜いているコウノトリにあやかりたいものです。

ケアマネージャー・介護ヘルパー

2011-01-15 12:44:10 | 難病ALS
自宅での介護生活が始まって半月になりました。緊急入院の前は歩行器を使って家の中を移動し、着替えやトイレも自分でできていたのですが、元通りにはもう行動できなくなってしまいました。夫の負担は計り知れません。立場が逆だったら家事に慣れている女性が、夫の介護がプラスになる状況は、そんなに大変ではないでしょう。
介護生活のプランは、出石訪問看護ステーションのケアマネージャーが組んでくれて、1週間の流れができました。
木曜日は、但東町のけやきホールのデイサービスで入浴をしてもらえ、2週間に一回は資母診療所の往診もあり、日曜日以外は毎日1時間は、リハビリや看護、介護をしてもらえる体制ができました。たくさんの人の支援を受けて生きていく限りは、自分らしく前向きに生きていきたいと思っています。夫からすればわがままと見えるようですが・・・

暮れから降った雪の上に、毎日降り続いています。

公立八鹿病院の音楽療法

2011-01-13 15:53:34 | 難病ALS
主治医の近藤先生はALSの専門家だけでなく,音楽療法でもあちこちに講演に行かれたり、ご自分もテノールのメンバーとしてコーラスでも活動されていることは知っていました。特に奈良にはたびたび行かれて、研修場所や講演場所は私のよく知っているところですから、話を聞くたびに懐かしく思いました。
八鹿病院の1階のロビーにはグランドピアノが常置されていて、9時半になると音楽療法士が30分ほとんど毎日演奏してくれています。病棟のロビーにもアップライトのピアノを運び、週1回の感じで、ミニ音楽会が開かれています。
八鹿病院が40年近くも音楽療法に力を入れていることを実感したのは、昨年の12月14日のことでした。毎年恒例のクリスマスコンサートに、今回は入院患者の一人として参加させてもらって、このコンサートが36回目という回数に驚きました。
県立八鹿高校の合唱団が素晴らしいハーモニーで聞かせてくれた「はなみずき」を筆頭に、病院職員のバンド、ボランティアのメンバーも加わった病院合唱団のクリスマスメドレーに、楽しいひとときを過ごしました。八鹿高校は全国大会で銀賞の栄誉に輝いただけあって、感動してしまいました。