仮面浪人ブロガー

仮面の下の素顔は・・・ニュースジャンキー、ウェブサービス好きだった。

「日本のニュースサイトはなぜつまらないのか」って言うなら、newsingもつまらないってことね。

2008-05-04 23:22:26 | オンライン・ビジネス
newsingネタが続きますが・・・
現在、36位まで来ました。

今度、第2回のオフラインnewsingというものがあるそうですが、
テーマが、「日本のニュースサイトはなぜつまらないのか」なのだそう。

私は自称・ニュースジャンキーだが、別に日本のニュースサイトはつまらない、と思ったことはあまりない。
むしろ、面白いか面白くないか、ということについて考えたことも無かった気がする。

それはニュースそのものが好きな「ニュースジャンキー」だからだろうか。

そのニュースジャンキーな私にとって、海の向こうで、digg.comが登場したときの衝撃は、もちろん、すごかった。
日本でもこういうサイトができないかな、と思ったものである。
だから、日本でもnewsingが登場したときは、面白いと思った。

ただし、自分が記事をピックアップする側に回ったのは、どういうわけか、ごく最近である。単に面倒くさかっただけであるが。

さて、そのnewsingの中の人がテーマに挙げた、「ニュースサイトが面白くない」、というのは、何を意図しているのだろうか?

そもそも、「ニュースサイト」には三種類あって、
(1)新聞やテレビ局など報道機関が運営するもの
(2)ポータルサイトが運営するもの
(3)ソーシャル・ニュース(newsingのような)

(2)は言うまでもなく、自前での取材力がないので、(1)の報道機関から記事をもらっているわけである。
さらに、(3)は(1)や(2)の記事をユーザーが勝手に取り上げてることができるようなシステムを提供しているだけで、ユーザーがあれこれコメントするものである。

今回、newsingの中の人が挙げた、「ニュースサイトが面白くない」というテーマに、私は違和感を覚える。

なぜなら、1ヶ月ほど前から、newsingをやり始めて分かったことだが、
意外と、日本の新聞社のニュース記事というものは、バラエティかつ面白いネタを取り上げているものだ。
もちろん、中には痛ましい事件・事故が多いので、それを面白いネタといっては不謹慎であり、むしろ、「社会的に重要なニュース記事」、と言ったほうが適切だろう。

特に意外だったのは、朝日新聞が運営するasahi.comで、ここは、"newsing it!"の宝庫である。
産経や毎日も、割といいネタがそろっていて、さすが報道機関だけはある。


私の考えでは、仮に(1)の報道機関のニュースサイトが面白くないとしたら、ビッグチャンスである。
特にnewsingのようなベンチャーにとっては。

逆に、報道機関のニュースサイトが面白かったら、newsingのようなソーシャルニュースを生業にするベンチャーにビジネスチャンスはない。

それに、newsingのようなソーシャルニュースサイトは、他人様のニュースサイトの記事をクリッピングしているのだから、(1)がつまらないということは、原則、newsingのようなソーシャルニュースもつまらなくなるはずである。

いやいや、ソーシャルニュースは、その記事を肴に、ユーザーがあれこれコメントしたり、評価するから、価値がある、と言いたいのだろうし、私もそう思うが、
だったら、別に、newsingにとって、「日本のニュースサイトが面白いか面白くないか」はどうでもよいことではないか。

というより、むしろ、他人様からニュース記事を拝借、いや「フェアユース」しておいて、その言い草はないだろう、という気がする。


仮に日本の報道機関のニュースサイトが面白くないとすれば、それは、報道機関が真実を伝えていないと思われるからである。

いや、むしろ、これは面白いか面白くないか、というよりも、もっと深刻な問題であるけど。

まあ、とにかく、newsingの中の人が、このテーマにした意図がよく分からないけど、
どうせなら、「日本のソーシャル・ニュースはなぜつまらないか」、にしたらよかったのに。