仮面浪人ブロガー

仮面の下の素顔は・・・ニュースジャンキー、ウェブサービス好きだった。

newsingで上位50位以内に突入して思う、newsingの問題点

2008-04-27 00:12:10 | オンライン・ビジネス
ブログはまったく更新できていないのだが、newsingのほうは平日は基本的に毎日やっている。

newsingを利用するのは、主に日中、仕事中に、ネットを閲覧しながらになるのだが、私の仕事は、ネットビジネスに関するリサーチがメインなので、実益を兼ねて、ということになる。

ところが、私が勤める会社は、純粋なネット企業ではないので、いくら自分の仕事とと強弁できるとはいえ、ウェブサーフィンばっかりやっているのは少々気が引けるし、
さらに、はてなブックマークやnewsingを使うのは、会社の情報システム部門からは快く思われないだろう。
実際、いまの会社は、既にskypeも使用禁止、mixiも、ウェブメールも閲覧禁止である。

ともあれ、newsingを使い始めて、ちょうど2ヶ月経ったが、これまで獲得したポイントでついに上位50位以内に入った。

それで改めて思ったのだが、私の感覚でいうと、newsingのユーザーはまだまだ少ないという気がする。
たった2ヶ月、普通に使っただけで、日本で50位以内にランクインしてしまうのであるから。

とはいえ、確かに、記事をピックアップする人がまだ少ないだけで、ピックアップされたニュースを閲覧するユーザーはひょっとして多いのかもしれない。

と思ったものの、日中など、時間帯によっては、ピックアップした新着記事が自分だけだったり、それなのに、(記事が閲覧されると増加する)獲得ポイントが伸びない、という現象があるので、やはり、それほど閲覧も多くないのだろう。

Alexaも最近はアテにならないので、特にnewsingのPVの傾向なども調べていないが、
日本のネットユーザーに、ソーシャルニュースというものが根付いている、とは到底、いえないのは確かだ。

newsingの魅力というのは、要するに、自分がピックアップしたニュース記事が多くの人に読まれる、注目される、というところだろう。

そういうマインドの人は、何のインセンティブを与えなくても、せっせと記事をアップしてくれる。
私のようなニュースジャンキーが、である。

しかしながら、そういう人は残念ながら、まだ極少数なのだろう。

誤解を恐れずに言えば、まだまだnewsingというのは使いづらいのである。

つまり、newsingを積極的に使うメリットが、「ニュース記事をアップする→多くの人がクリックしてそれを読む→ポイントが獲得できる」、という自己満足の充足以外にないのである。

newsingの課題をいつか挙げてみる。

1)はてなのような、ソーシャルブックマークとして利用するのは、あとになってからの閲覧性が著しく低い。

・自分がピックアップした記事、コメントした記事、閲覧した記事をあとからキーワード検索できない。

・デフォルトのタグが少ない。

・歴代の獲得ポイントが多かった記事を順番に並べることさえ出来ない。
(ピッカーは獲得ポイント順に並べたランキングで表示されている)
ピッカーランキング
コメントランキング

tumblrのように、記事の一部をクリッピングするという機能がない。


2)同じニュースに対して、当然、複数のソースから記事が出されるが、そういうものがピックアップされたら関連付けて並べて表示されるようにする、などの工夫が足りない。


3)「がっかり」ボタンがあるが、閲覧したユーザーの中には、愉快犯的に「がっかり」ボタンを押しまくる人がいると推測される。

たとえば、Aさんがピックアップした記事を読んだBさんが、Aさんのコメントを不快に思ったとすると、Aさんのほかの記事群を呼び出して、片っ端から「がっかりボタン」を押し捲っている、という可能性がある。

そもそも、何に「がっかり」しているのかが不明瞭である。
その記事そのものなのか、ピックアップした人のセンスになのか、コメントになのか、まったく分からない。

ゆえに、個人的には、「がっかりボタン」には意味がないと思っている。


つまり、ソーシャルニュースも、記事をピックアップするユーザーに便利感がないのである。

私が個人的に改善したほうがよいと思うのは、たとえば、ソーシャルブックマークの機能をもっと持たせる、ということをしたほうがよいと思う。

もちろん、はてなブックマークに代表されるソーシャル・ブックマークには、ソーシャル・ブックマークなりの問題と課題があるが、それはここではおいておく。

私の中では、ソーシャルブックマークは、第一義的には自分があとで再閲覧できるようにするためにブックマークするものだが、
newsingのようなソーシャルニュースは、他人に読んでもらうためにピックアップするという目的しか達成できていない。

目的が他人に読んでもらうことだけになると、どういうことが起きるか。

当然、他人が読んでくれそうなセンセーショナルな記事や、劣情を刺激するような記事ばかりをピックアップしたくなるのである。

別に私も、劣情を刺激されるような記事が嫌いではないが、運営しているマイネット・ジャパンは、newsingがそういう記事ばかりで埋め尽くされることを望んでいるのだろうか?

それでは広告媒体としても育たないのではないか。

つまり、いまのnewsingは、自嘲を込めて言うと、私も含めて、限られたニュースジャンキーが日々、せっせと記事をピックアップしているだけであって、このままではユーザーがそれほど増えないと思う。

もともと、ソーシャルニュースの草分けは、海の向こうで生まれたdigg.comであり、そのdiggは、ベンチャーでありながら、すでに相当な企業価値を持っており、そのうち、どこかのビッグネームに大きな金額で買収されるであろう、というのが大方の見方である。

とりわけ、newsingは、そのソーシャルニュースの分野では、日本でトップを走っており、diggのように化ける大いなるポテンシャルを秘めているはずである。

運営しているマイネット・ジャパンには、さらにnewsingをユーザーの使い勝手のよいものにするために、知恵を絞ってもらいたいものである。

newsingがやらないんであれば、自分が会社を辞めて、newsingに対抗すべく、ソーシャル・ニュースのサービスを立ち上げても面白いかな、と思う今日この頃である(半分冗談、半分本気で)