ピヴォ プラハ・ノート

指揮者 武藤英明公式ブログ

一流店の証しって何?

2016年01月13日 | 一流のお店って?
なぜ一流店は、客に感想を聞かないか

「星の数」が多い店を一流店と決めてよいのなら話は
簡単である。しかし、外国のとあるタイヤメーカーが
極東に来て、寿司屋や日本料理屋をランク付けするというその凄さ。
「おい 本気かよ」と、悪態の一つもついてみたくなる。
尤も、幾つもの「星数」を有り難く頂戴する店があるから、
わざわざやって来るのだろう。
「★★★」の数に関係なく自分自身で勝手に
一流か否かは決めても、誰も文句は言うまい。
第一に、
高額だからと言って美味いという保証はない。
第二に、
高級だから居心地が良いとも限らない。
第三に、
有名だから客への応対が良いとも言えない。
そう、飽くまでも主観的なもの。

そんな中、バブル経済華やかな頃、
紀尾井町にある「福○○」
芥川・直木賞の舞台となる新橋「新○○」
京都下京区烏丸通り「和○○」等々、
世間では“一流店”とされているお店があり、
そこへ案内を受けたことがある。

勿論、これらのお店、美味さ、居心地の良さ、
接客マナーに至るまで文句なしだった。
確かに今回の表題である「客に感想」など
一切聞いたりはしなかった。但し、客の
問いには精神誠意応えてくれた。
食材は何か?産地は何処か?調理方法は?等々。
然も、「此処を先途と語り」始めるでもなく、
反対に「通り一辺」でもなく、客の問いに合わせ、
過不足無くという粋なものだった。
中でも料理を出すその絶妙なタイミングにも恐れ入った。

食事中、会話を中断されるのは嫌なものである。
それは演奏会の本番中、スマホの着信音や、それどころか、
爆竹を鳴らされる様なものだ。
これらのお店、その手の不快感が全くなかった。見事だった。
ましてや「トヤカク感想を客に聞く」など「野暮」の極みですよ、
と言わんばかりだ。
無論、感想を聞いたからと言って法に触れる訳でもないし、
聞いていけない訳でもないのだが、
要は、客に不快な思いをさせないというその一点に絞られると思う。

作家の森村誠一さんが、一流ホテルの心掛けに
「行き届いた無関心」と書かれていたのを思い出す―――
隅々までサービスが行き届きながら、宿泊客に不必要な
干渉をしないという事なのだろう。

お店に到着し、店を後にするまで、
そのひと時を心行くまで楽しんでもらう心掛け、
雰囲気良く・居心地良く・美味しいと感じ、また是非来てみたいと思わせる・・・・・・
この条件を満たしてくれるお店、これが一流の条件ではないだろうか?
そして、感想を聞く聞かないはその都度違っても
特に問題はないと思うのだが、どうだろう?

プラハ在住:棒振り一人旅:ヒデッチより


ビールと天才2人

2016年01月11日 | 天才2人
酒が好きで浴びるほど飲んだ人と、反対に体質的に酒に弱く、
それでも堪まらずビールを飲んだという天才2人のお話し・・・・・・・

もしあなたがこんな質問をされたら、どう答えますか?
Q:あなたは今までに幾人位の人を好きになりましたか?
Q:それは女性ですか男性ですか?
Q:何処の国の人ですか?
Q:その前にあなたは”人間”が好きですか?
私の場合
答え
A:まず人間嫌いではこの音楽業界で生きていけませんし、
 それに国別で考えた事もありません。また 
 男女比率では女性の方が多いかと思います。
 さて幾人くらいでしょうかねぇ、その数は?
 数えた事などありませんが、
 かなりの人数になると思います。
 もうひとつ、”人間嫌い”ではないのですが、
 ”嫌いな人間”はいます。
Q:どんな人間ですか?
A:はい、弱い立場にいる人たちには尊大で
  反対に強者の前では卑屈になり追従するような人間です!
Q:具体的に言えますか?
A:「ドラエモン」の「スネ夫タイプ」を思い浮かべて下さい。
Q:では好きなタイプは。
A:その人の社会的地位や身分等とは関係なしに、
分け隔てなく接する事の出来る人です。
Q:是非、お名前を挙げて下さい。
A:赤塚不二夫さんの様な方です。
 次のような逸話があります。数年前に亡くなられました
若松孝二監督が寄せた文章にこんなものが
ありました。確か日経新聞掲載だったと思います―――
若松孝二監督:
『偉そうな人を見ると反発したくなる。
そんな僕が心から土下座して良いと思える人間がいた。
赤塚不二夫さん。

寂しがりやで、夕方になると電話をかけてきた。
「ねぇ 孝ちゃん 飲もうよ」って。
毎晩のように新宿に繰り出し、浴びるほどに酒を飲んだ。
楽しい夜だった。
「何人が見るか」といいながら、服を脱ぎつつゴールデン街を
練り歩いた。
酒場でタモリさんとSMショウをやり出した姿に、
皆でゲラゲラ笑った。
僕には「監督ぅ、監督ぅ」ってよく甘えてきた。
子供が母親を呼ぶように。
その声を今でも思い出せる。

彼は人を差別しなかった。
ホームレスの人の輪にススッと入ったかと思えば、
すぐに打ち解けている。あるとき
撮影で追い続けた赤軍と呼ばれる人間を僕が連れてきた。
普通はよい顔をしない。
でも全く気にしなかった。
グラスが空になるとすぐに足してあげて、
気配りしながら酒を飲んでいた。
度量も広かった。

自分のマネジャーが数千万を使い込んだ時、
怒るより先に心配していた。
「金に困ったのなら、どうして直ぐ僕に相談して
 くれなかったんだ」
そして
「僕の事務所から出さなくても済む犯罪者を
出してしまったじゃぁないか」
といって泣いた。
この殺伐とした世の中にこんな人がいるのかと
思った』・・・・・・・・

Q:いい話ですねぇ。他にも具体例はありますか?
A:この人の事は「好き」なのではなく「大好きな人」なのです。
Q:是非
A:これもまた次なる一文をお読み下さい。
その前に、赤塚不二夫さんは勿論「文系」だと思います。
その対極に「理系」とよくいわれますが、どうでしょう、
この「理系」の人が物事を突き詰めていくと「文系」に
近付くのではないかと?
例:森鴎外・なだいなだ・北杜夫・渡辺淳一・北山修・
ボロディン(全員医者で物書きだったり作詞作曲に)
「文系」の人間が物事を突き詰めていくと、これは
「理系」にはならず何処か「狂気系」に。
例:ドストエフスキー・ヒトラー・ニーチェ・坂口安吾etc.

ではオレ自身はどうなのだろか?と自問自答。
「音楽」は単純に「文系」ではなさそうだし、
かと言って「理系」でもないし、
そうだ「お笑い系」に違いない。みんなにワ~ッと喜んで
頂けるのを拠り処としているのだから。
その「お笑い系」が物事を突き詰めると? そう、何処まで行っても
「ダジャレ」それ以外無いのではないか。
「ダジャレに始まりダジャレに行き着く」これですよ。

2016年“戯言始め”初笑い、始まります・・・・・・
私の「大好きな人」に寄せて―――
 莫大な資産を築き
 城の様な豪邸に住みたい
 眩いばかりの脚光を浴び
 数台しか世にない高級車を乗り回したい
 知らぬ人はいない程の名声を博し
 歴史にその名を留めたい
 と、その男は只の一度も望んだ事はなかった
 男はひたすら人が興奮し 喜ぶその姿を求め続けた
 貢献などという押し付けがましい概念すら
 存在しなかった
 歓喜の中を疾走出来るだけで心を満たし
 その一点に己の人生をかけ 懸命に磨き続けた
 人はその男をミスターと呼ぶ・・・・・・・・

 茶道の達人が見せる無駄のない美的動作
 鍛え抜かれた名刀の放つ氷のような美しさ
 いや グラウンドに輝く光には 如何なる事態であろうとも
 人々の心に 隈なくまわり来る酔い心地に似て
 体温をも上昇させる美しさが伴っていた

 下町のダジャレ好きが言った
 「他にもスター選手なら幾らもいるさ そんな中
 美しさを纏(まと)っている男だから“美スター”なのさ
 この世界にたったひとりしかいないんだぜ
 ミスターを“魅スター”という奴もいるがねぇ・・・・・・・」

 そんなある日 これは乱心とも思える気紛れからか
 多くの人の心とその男を奈落の底へ神は突き落したのだ
 神にも迫り来るその能力に嫉妬したのかも知れない

 太陽が消え 明けぬ世が始まったようにさえ思われた
 人は太陽ばかりか 心の灯も吹き消され
 灯台の在処(ありか)も見えず 羅針盤さえも失い
 終着港のない航海に追いやられた
 見れば氷点下60度もの酷寒の海の中
 氷山に取り囲まれ重苦しく息苦しく魂は完全に凍てつき
 茫漠たる闇夜の中を果ても無く彷徨っている・・・・・・・・

 多少の時間が過ぎ 神は己の気紛れを幾分後悔し始めた
 どうも計算違いをした様だ・・・・・・・と
 そう 誤算だったのである―――
 ミスターの前に“不死鳥”が舞い降りるとは計算外だったのだ
 どん底から弛む事無くジリッジリッと数ミリ単位で
 上がって来るではないか
 モリブデン鋼をも凌ぐ強靭な魂と 人々が送りだす希望とが
 不死鳥となり目の前で羽ばたき始めたのだ
 神は懺悔をした―――気紛れから妙な計算違いを
 して仕舞った事を―――
 だが神にも面子があった 全てを後悔する気はなかった
 右半身の自由を少しだけ手放そうとしなかったのだ
 しかし輝きを取り戻した太陽と 灯りのともされた灯台と
 方角を指し示す羅針盤とが少しづつ機能し始め
 凍てついた人々の心が解け始めた
 女性キャスターの
「今 一番してみたい事  また”夢”は?」の問いに
「思いっきり走りたいですねぇ!」とミスターは応えた
 その一言に神は頷いた
 それは最大限の譲歩を迫られたのだから
 “その一言辺りを落とし処”と捉えて欲しいとでも
 言いたかったに違いない

 ダジャレ好きが言った
「オレたちの記憶に残るミスターの“光と輝き”は
 神様でも奪い去る事は出来ないのさ
 ミスター・ベースボール:長嶋茂雄が相手では
 神でさえその辺りの計算をなぜか
 “ミスったー”ようだぜ!」

1936年千葉県生まれ、今年傘寿を迎える
長嶋茂雄:この比類なき天才 ・・・・・・

合わせてこの動画サイトもご覧下さい
https://youtu.be/oDDZXcxW5MY

赤塚不二夫:大酒豪
ミスター:監督就任一年目、“4番サード長嶋の居ない”チームを指揮し《最下位》。
負け試合のあと、堪らず
ビールを口にされたそうです。


ビール 本物の証明

2016年01月09日 | ビール・ワイン・ゴルフ・チェコ
ビールにホンモノは?
その前に、ビールに限らず「本物」をどうやって
定義づけるか?これが問題だ。
様々な意見があるだろう。
私は自分勝手にこう決めている―――
『200年以上に亘り 支持されてきたモノ』
尤も、多くの人の支持を受け続けなければ、
2世紀もの時空を超えて残る事など有り得ないだろうから。
その意味で言うとモーツァルトやベートーヴェン、
シェークスピアやゲーテ、日本でなら
歌舞伎や文楽、中でも紫式部の「源氏物語」などは
ホンモノ中の本物と言ってよいのではないだろうか。

50年ほど前「グループ・サウンズ」が一世を風靡した。
“タイガース”・“ブルーコメッツ”・“スパイダース”
明けても暮れてもTV画面に登場しない日はなかった。
あれ程騒がれていながら今や「ナツメロ」になって
仕舞っている。いや、知らない人の方が今では
多いのではないか。
当時、タイガースの「花の首飾り」や
ブルコメの「ブルーシャトー」が気に入り、
「思い出の好きな曲」と言われれば、この2曲を迷わず
挙げる。
だが、残念な事に40代より若い世代には
「えっ タイガースって阪神の?」
「ブルーコメッツ? 寝台特急の名前?」
「スパイだす? 何処の国のスパイ?」と言われて
お仕舞いだ。

同じ頃、ビートルズが来日し、あれから既に50年。
半世紀の風雪に耐えて残り、未だに影響を与え続けている。
きっと200年後も存在しているに違いない。
やはりホンモノなのだろう。

ところでビールに話を戻そう。
「ビール? 飲んで旨けりゃ~ それで良いじゃん!」
全く以ってその通り。異存なし。
だがここでチョイ待って欲しい。
こんな可能性はないだろうか―――
「本来は、さ程旨くはないのだが 宣伝(CM)攻勢に
 惑わされ“旨いのだ”と思わされて
いたとしたらどうだろう」
なにしろ周りが「旨い旨い」と言えば、人間弱い者で、
そう思わないといけない心理に追い込まれる。

ここで一旦、話はチェコ人のビール好きの話題に移る。
なんせ国民一人当たり年間のビール消費量が
世界ナンバーワンというお国柄だ。
彼らの思いは至って簡単である―――
旨いビールとは「良質の水」「厳選された麦芽」
「チェコ産のホップ」「質の高い酵母」
これ以外のものは、間違っても加えない!
もうひとつ「腕の良い醸造技師」だと言う。
米やトウモロコシ・でん粉など加えるのは
以っての外だ、ともいう。

戦時中、原材料の入手が困難な時代、日本でも
コーヒー豆の変わりに大豆を使ったそうだ。
これは緊急避難、代用品なのである。
ま、早い話が“ニセモノ”と。

平和な時代が続くと、収益率を優先し、どうしても
より経済的なモノへ移行する傾向が企業には現れて仕舞うの
だろうか?

日本の税制にも起因しているのかも知れない。
30年ほど前、酒税法を変えたところ、こぞって
少々安価な焼酎へ雪崩を打った時期があった。
またその後、酒類の課税品目から少しでも安く、と考え
メーカーは世に「発砲酒」を登場させ、第3のビール等と
銘打って売られ始めた。
中には麦芽に代えて原材料に
「ソラマメ」を使用と聞かされ、驚くやら感心するやら。
庶民のお楽しみ、ビールの晩酌くらい、立法府は
大目に見てくれないものなのだろうか?

さて、一昨年そのチェコ人のオーケストラを引き連れ、
日本公演へ行った際、終演後、幾種類ものビールや
発泡酒を数多く買い込んで
「オレの驕りだから 色んな種類を飲んでくれ 
 そのかわり感想を◎・○・×・△を記入して欲しい」
するとその結果は思った通りの答えが―――
◎は=「プレモル」「エビス」「一番絞り」「黒ラベル」
という結果だ(どれも麦芽100%、副原料の
米・スターチの仕様は無し)
×は=「発泡酒(ビールといって飲ませたからか)」
   「“辛口が売り”のモノ」(味が薄いという意見)
「辛口に感じないか?」と訊くと
「アルコール度数が少し高いから辛口なのか?」と
反対に質問されてしまった。チェコ産のビールは
概ね4%台。創業1449年の「ウ・フレーク」の
ビールに至っては何と「3.8%」でしかない。
それであの旨さなのだ。
○や△には意見が分かれるという結果だった。

ドイツでは「水・麦芽・ホップ・酵母」の
4種類以外のものを使用した場合、
それを「ビールとして販売してはいけない」という
厳しい《ビール純粋令》という法律があり、
EU諸国ではこれが通り相場になっている。
このキマリのお陰で旨いビールが安くて飲める
この様な環境がビール愛好者には本当に有り難い。
以前のブログにも書いたが、
『Strana přátel piva(ストゥラナ プシャーテル 
ピヴァ)=ビール友好党』という政党が
チェコ共和国にはある位なのだ。
200年どころか500年にも及ぶこのビール達。
画像のビールはその代表的なチェコ・ビール。
詳しくは次回のブログで!
これぞホンモノの証明
乞うご期待。
ビールに限らず焼酎も日本酒もぶどう酒も
”ホンモノ”を飲みたい!!

ビール・空港ラウンジのステータス

2012年05月30日 | ビール・ワイン・プラハ・航空機
 沖縄県・那覇空港・・・・この空港のラウンジに置いてありますビールは、

勿論「オリオン・ビール」。瓶入りではありません。

 セルフサービスで、長めのグラスにサーバーから注ぎ、袋入りスナックを持って、沖縄の碧い海を

見渡せる眺望の良い座席へ移動。 夜間なら、ビール名のオリオン座が見えるはず。

出発前の小一時間、チョイとした楽しみがスタートします。

 
 北海道・新千歳空港・・・・こゝのラウンジは当然サッポロ・ビール。 名前がよいですねぇ~、

「サッポロ・クラシック」。オーケストラの指揮を生業としております者にとりましては

これは最高のネーミングです。ツマミは那覇空港と同じ袋入りスナック。

 このラウンジは空港ビルの中央部にあるためか、戦闘機の爆音はまったく気にならない、その静かな空間がありがたい。

出発時刻まで一時間以上あれば、当然2杯目をおかわり。


 羽田空港・・・見ておりますと、「アサヒ・スーパードライ」を飲む人が多い・・・

「辛口」と言うキャッチコピーがビール好きを放さないのでしょう。

東京湾の眺めも悪くありません。オープンしたてのスカイツリーが遠くに見え、

この新しいランドマーク(目印)が自分の現在地や位置関係を教えてくれています。、

さらに、東京湾の彼方に幕張メッセのビル群を見ながら、ロケーションの好さをツマミに「辛口」もう一杯。


 福岡県・福岡空港・・・大都市の中で中心部から最も近い空港。

このアクセスの良さから、時間まで街中に居られる関係上、ギリギリに空港入りするケースが多い。

すると、ラウンジで飲むビールは一杯がやっとになって仕舞い、これは非常に勿体ない話であります。

 サーバーから注ぐのは、「キリン一番絞り」。恐らく、県内にある甘木工場から出荷された生ビールなのでしょう。

注ぎたての生ビールは本当にウマイ!と感じます。

このラウンジも新千歳空港と同じくビルの中央に。出発時刻案内画面を見ながら、

しばしばあります「30分遅れ」の表示に

 「よし これでもう一杯一番搾りが味わえる やったぜ!」

飛行機の遅れを寧ろ歓迎しながら、その「ありがたい遅れに」「乾杯!」


 千葉県・成田国際空港・・・・国際線のラウンジではあまりビールを飲む人、それどころか、アルコール飲料を

口にする人はそれ程多く見かけません。「あと 2時間もすれば 機内でジックリ飲める」・・・

それが原因なのかも知れないのですが。

 それでも、夏場には勿論のこと、空気の乾燥する冬場でもラウンジ入ると、ビールを飲みたい誘惑に駆られます。

 こゝのラウンジにはサントリーの「モルツ」が置いてあり、たまには、このアルミ缶のプルトップを

「プシュ~ッ」と開ける、そのビールの開封音を、「音から楽しむ」、これも一興では。

 国内線ラウンジと違い、欧州・亜細亜・亜米利加大陸から離発着する旅客機を眺めながら、

副原料を一切使用せず、麦芽100%、天然水から造られたビールは出発案内が

ありますまでのひととき、この「モルツ・タイム」は悪くありません。

成田のラウンジに用意されました「モルツ」、きっと丹沢水系のモノでしょうか。

 これなら、世界中何処に出しても・・・とサントリーの自信が伺えるような気がします。


 プラハ国際空港、ミュンヘン国際空港、フランクフルト国際空港、・・・やはりビールに手が伸びる人が圧倒的です。

チェコとの往復176回目。その殆どがプラハからフランクフルト経由・・・・いえいえ、正確には

「ビール経由」なのであります。

 空港ラウンジのステータスは「ビールの扱いで決まる」・・・・冷え具合、ビールの質、ビールグラス等々、

これをいい加減にしている所はやはり何かと・・・・

プラハ、ミュンヘン、フランクフルト、日本国内はどこでも・・・・

ビール的ステータスは見事であります。


 

頑張れ 日本のビール達よ!ワイン、その抜群の広報力

2012年05月26日 | ビール・ワイン・ゴルフ・チェコ
ワイン、その抜群の広報力!
果たしてビールは?

上空3万3千フィートで飲むビール。

フランクフルト発 全日空NH204便~羽田行 新型機材B787型機が
離陸から水平飛行に入り、シートベルトのサインが消え、客室内では飲み物の
サービスが開始。この新型機は居心地がよい。酒も進みそうだ。

 メニューには、写真の通り、シャンパンが最初に記載され、順に白ワインから赤ワイン、
次いで日本酒・焼酎・梅酒と並んでいる。それぞれ、銘柄や内容の細かい説明書きまで・・・・
ところが、ビールはたったの3文字。ビール・・・
銘柄の記載も無く、内容説明も勿論も無し。それからするとワインや日本酒や焼酎はやってくれている。

 「お飲み物 何になさいますか?」メニューを広げ、客室乗務員が注文を訊く
 「ビールをお願いしたいのですが、何がありますか?」
すると乗務員は
 「はい キリン サントリー アサヒ サッポロ等ございます」
 「そうですか メーカーは分かりましたので、商品名は?」
 「少々お待ち下さい」・・・

1~2分後
 「“一番絞り”“プレミアム・モルツ”、“スーパー・ドライ”に“黒ラベル”等々、ご用意してございます」
 「では何々をお願いします」・・・
と言って各々350ミリ缶を一缶ずつオーダーし、食事中も銘柄を替え、
90分ほどの至福のひとときが過ぎていく。

 今回で日本とプラハとの往復「176往復め」・・・ビールの本家チェコやドイツから飛び立ち、
機内でときにワインも飲むが、殆どがビールだ。
このビール達にも、もっと広報活動を頑張って貰えないのだろうか?・・・ビール醸造は文化なのだから。
ビールファンを増やし、日本もビール大国の上位にランクインされて欲しい。
各々が違う個性をもっているのにどうしてだぁ~、機内にあっては只の「3文字 ビール」
これは、ビール党にとっては寂しい。

 トリビアの知識:チェコに「ビール友好党」と言う政党がある。
「Strana Pratelske Piva」チェコ語で訳のとおり。
残念ながら議席をまだ獲得出来ていない。実にチェコらしいウィットを感じる。

「頑張れ 日本のビール!」
上空33.000フィートで願う儚い思いである!!

 ビールは5千年の歴史を持つ文化なのだぁ~!!
 

ビールが旨いあれこれ:ツマミと音楽と!

2012年05月24日 | ビール・音楽・ワイン・チェコ

 >元祖ピルスナーの写真です。豚人形のウェイターがご案内します。

 
 チェコ人がよく飲むビールは、外でも家庭でも500ml入りが主流なのですが、

今回は一回り小さい350mlのビンビールにしました。ブーッ!

そばにありますクリスタル・カットのボヘミアングラスが、ちょうど

350mlで飲むのに相応しいものですから、この小瓶と言う訳です。ブーッ!



 この泡立ち、よいですねぇ~。一円玉が楽に何枚か載る程ですから、さすが、

本物のビールはやってくれるんですねぇ~。


 ところで、缶ビールとビン・ビールはどちらが日持ちするか?

最初は私も缶、そう思っていました。ところがビンの方なのだそうです。


 理由は、缶ですとプルトップのところにホンの少し2ミリm位の隙間ができ、

その隙間の酸素が、質を多少ですが劣化させると聞きました。

それではビンは・・・打栓するときにビン上部と液体との隙間に少しエアーを入れ、

液体の中から出てくる炭酸ガスの影響を利用し、殆ど無酸素状態になるため劣化が

抑えられる、と言う事だそうです。

 さらに、ビンの緑色や茶色は、紫外線対策として最適の色とか。

 
 本当は樽出しが最高なのですが。 

ピルスナー・ウルクゥェルの製造工場で飲ましてもらえる

樽出しはビールの概念を一辺させてくれるほどでした。
 



 なんで、豚人形なのか? ですって! 

 それはツマミの定番と言えば、日本の場合「枝豆」が人気筋でしょうか。

チェコでは、勿論そうです「ハム・ソーセージ」なのです。

原材料の、その豚君がウェイーターであるという、チョイとしたアイロニーというわけです。


 もう一つトリビアを! 「ビヤ樽ポルカ」という曲があります。

これはドイツの曲と思っている方が多いのではないでしょうか?

残念ながらドイツではないのです。チェコ人の作曲家「ヤロミール・ヴェイヴォダ」が書いた音楽なのです。

表題は全くビールとは関係が無く、「Skoda Lasky」”シュコダ・ラースキ”(愛のもどかしさ)とでも訳せばよいのでしょうか。

自分の想いが愛する人に上手く伝わらない・・・というような歌なのですが、軽快な曲の印象から

「ビヤ樽ポルカ」になってしまったのだ~BooW!!




ピヴォ(PIVO)・・・ビール(チェコ語)の事

2012年05月23日 | その他
 ビールの旨い季節がやって参りました。 演奏会・本番で殆ど汗をかかない私でも、

本番後の本場のビールはとにかくウマイ!・・・

汗みどろになって指揮する人には猶更でしょう。

またそのビールの旨さを味わいたくてゴルフをやる人もいます。

ラウンド中は我慢してあまり水を飲まず、「19番ホールの最初の一口」を

最大の目標にして回る(スコアは二の次)・・・・その気持ち、よーく解ります。

 ところで、元祖ピルスナーは勿論チェコが発祥の地。

プラハから北西に120kmほどのところにPlzni(プルズニ)という町があり、

それをドイツ式に発音しPilzen(ピルゼン)・・・その「ピルゼンの~」・・・・

という事で、それをピルスナーと云う様に・・・・なんせ元祖でありますから。

 「味が濃い」「ホップの効きが抜群」「クリーミーな泡のキメ細かさ」

ウマイのでいわゆるツマミなしでも3~4杯は軽く入って仕舞う。

最初の一口は勿論旨いが、4杯目の最後の一口まで旨い・・・・何故でしょう?

それは、一切の副原料なし、アロマ・ホップをふんだんに使い、添加物を使用していない、

その結果でしょうか・・・さらに、低価格である事も気分の上では大事ですねぇ~。

なにしろチェコ人は国民一人当たりの消費量は世界一なのです。

チェコ語でビールは「Pivo」・・・無理に直訳しますと「飲みモノ」という意味ですから・・・・

飲み物の基本と言いたいのでしょう。


 よく、インドへ行くと人生観が変わる・・・といわれます・

プラハにいらして「ピヴォ」を口にすれば、きっと人生観が変わります・・・・!!


 チェコの魅力は「ビールゴルフミュージック」

頭文字を拾いますと「B・G・M」




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