『幕が降ります』

今年は熊本が大きく変わろうとする年です。
市の中心部の再開発事業が始まります。
長年、市民に利用されていた交通センターが明日幕を閉じます。
先月は隣にあった百貨店が閉店しました。そして明日は市営バスの最後の日です。

交通センターは、私が8才の時に出来ました。
隣の百貨店は、12才の時。
市営バスは、中学・高校と6年間お世話になったバス。

全部、青春そのものです。
70年代、世の中がキラキラ輝いていた頃に青春を過ごしていた私は、
バスに乗って交通センターへ行き、地下街や2階のレコードショップや本屋さんを散策し、
都会から来たお洒落な百貨店でサンリオを知り、
大好きな百恵ちゃんも屋上にやって来て、キャーキャー言いながら見に行った13才。
6年間、毎日乗っていたバス・・・・
すべて、無くなってしまいます。

今は、何年か後の素晴らしい建物や商業施設の事より
失ってしまうものの大きさに落胆しています。

年をとり、昔を懐かしむ事が多くなって、でも、そこはもうそこにはありません。
チョッと、落ち込んでいる春です。






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