バスティン研究会広島

バスティン研究会広島の活動内容

室内楽講座・第2弾 第5回

2015年09月26日 | 室内楽講座
多喜靖美先生に室内楽講座、第2弾・5回目
2015年9月26日(土)いよ銀ビル7階 ヤマハスタジオにて行われました!
今回もバイオリンは田中郁也先生、チェロは柳橋泰志先生に演奏して頂きました
いよいよ明日はステップです





今回も音楽に大事な要素…のお話を冒頭にして頂きました。
常々多喜先生がおっしゃておられますが、ピアノという楽器は変わった(?)楽器。
音が伸びているのに、動作は止まっている。特殊な楽器なんですよね。
ピアノとだけ向き合うと、音楽から離れていくなぁと思った瞬間があったそうです。
これは室内楽を受講しているからこそ、その言葉の大きさが分かるような気がしました。

そして、今年の秋には出版されるんではないか、、、と言われている
ブルクミュラーのアナリーゼ本についてもお話しして下さいました。
和音度数分析も大事な要素の一つだけど、それは詩を文法を品詞に分けていく作業と同じ。分析が出来なくても、詩を味わう事は出来る。それと同じように、和音分析を用いないでも、音楽を味わえるアナリーゼ本を、現在執筆中だそうです。楽しみですね!!

さて、今回も、箇条書きでポイントを絞り込んで、アドバイスを記事にしてみました。



【サラバンド/ギロック】
・mp、mfという表記があるけれど、この場合はチェロが主役だと思って。
次のmfからはピアノが主役になる。
・不協和音を遠慮してしまわないように。
・様子伺いは、ベテランの刑事のようにバレないように。



【ウィンナーワルツ】
・この曲の特徴はアウフタクト。あまり溜めすぎるとテンポが合わなくなる。
・目を見てからなかなか始まらないのは戸惑ってしまう。
・円舞曲は丸を1個ずつ描いてしまうのではなく、螺旋状の円を描くように。
テンポが遅すぎると見えなくなる。



【宮廷のコンサート】
2台ピアノ4手でも弾ける楽曲。
ここは私が主役で…、と考えすぎないで弾いてみることが大切。



【カーニバルの舞踏会】
さっきの曲と一緒で、明るく楽しくcomodoで。
ディズニーのイメージで。


【ピアノトリオHob.ⅩⅤ-35/ハイドン】
ピアノトリオが生まれたのは、そんなに古くなく、このハイドンの辺りに、ピアノが華やかになり始めた。
現代のピアノと違うので、左手のチェロと同型の刻みはチェロを補うという事を忘れない。トリルも同じく。



~第1楽章~
・音域が違うと同じことをやっているつもりでも、全然違って聞こえてくる。
(バイオリンが引いたメロディとピアノが奏でたメロディが交替しているところなど)
・ただのトリルでなく、二つの音どちらも感じて。和音の中の一員として捉えて。



~第2楽章~
・弦はピリオド奏法と言って、ノンビブラート奏法でほとんど弾いている。
ピアノはこういう時にペダルは多用しない方が…
・ペダルは、少し音を伸ばす時は踏んでいるのはいいけれど、細かい音を弾いているときに、まとめるように使うのは避けたほうが良い。
・Trioへ入るときには、ひと呼吸おいて。しかし間を作るのではないにで気をつけて。



~第3楽章~

・右手はもっと楽しんで。左を弾かずに3人で合わせてみるのも○。
・トリルは消えてしまわず、トリルでしっかり歌って。

【ディベルティメントKV254/モーツァルト】
この曲は、3人で曲を作っていく曲。
既存曲にオブリガードを入れてある曲とは、工夫が違ってくる。




~第1楽章~
・fとpはオペラの色んな人が歌い合ってるイメージで。
・身体の動きというのは、その人がどう弾きたいのかが現れている。
身体の動きを止めてしまうのでなく、変える意識を。
・ちゃんとやろうとすると1拍弾きなってしまうので気をつける。




~第2楽章~
・音数が多い時は、どの音を装飾しているかをよく考えて弾かなければ、音の粒ばかりが聞こえてきてしまう。
・指の上下運動でなく、掴む形を意識して。
その方が自然な動作で、音も粒立ちしなくなる。



~第3楽章~
3拍目から始める音楽と、1拍目から始まる音楽とは違うので、同じ弾き方にならないように。

明日のステップでは間違えないように(笑)
音の重なり合い、混ざり合いを会話のように楽しんで弾きましょう~
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