
ベツレヘム・レーベルに吹き込まれたズート・シムズのワンホーン・アルバムです。
ズートのリーダー作では、一番好きなレコードです。
とにかく、ものすごくスイングしています。
もともとズートは良くスイングするテナーですが、ここでのスイングの源は、ドラムのダニー・リッチモンドだと思います。
ダニーは、チャーリー・ミンガスやジョージ・アダムズ=ドン・ピューレンと一緒にやっていたので、前衛的で過激なジャズというイメージがありますが、こうしたスイング系セッションでも素晴らしい演奏をしています。
「ジァイヴ・アット・ファイブ」、「ドッギン・アラウンド」などベイシー・ナンバーを取り上げているのも、ファンとしては嬉しいところです。
蛇足ですが、ベツレヘムやブルーノートのジャケットによくある、モノクロ写真にカラー(この場合は緑)をかけたものは、あの時代の雰囲気が出ていてなんとも味わい深いものです。
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